番朝FU

The Ban Dynasty FU

【香港:衛生】輸入上海蟹にクロラムフェニコール含有のおそれ

2005-09-08 12:31:10 | 【香港:衛生】
 秋はなんといっても「上海ガニ」の季節。何ともネットリした黄金の、旨味が凝縮されたカニ味噌をすするのは蟹女、蟹男にとっては至福の時。

 しかし最近台湾では、テレビ局の報道記者が台北で購入した、99台湾ドルぽっきり(23香港ドル)の安価な「自称:上海ガニ」を検査機関に依頼しチェックしたところ、中国内地でも使用が禁止されているはずの、人体に有害な物質のクロラムフェニコール(chloramphenicol:氯黴素)が安全基準の10倍もの濃度で検出されたという。報道によるとこの蟹を売った店主は当初「これは間違いなく名産地・陽澄湖の蟹で、証明書もある!」と強気だったが、後に「産地がどこかわからない」と言葉を濁したという。

 専門家によれば多少なりとも「クロラフェニコール」を含んだ蟹を食べた場合、骨髄の赤血球生産機能が阻害されることによる貧血を起こしたり、アレルギー、重症になると命を落とすこともあるという。さらに個人差があるため、どのくらいの量を摂取するとどんな症状になるとは断定できないため、ほんの少しの摂取も注意すべきだと指摘。

 香港の上海ガニ卸売り業者によれば、有毒ガニは主に安値で売られている所謂「塘蟹:トーンハーイ」という種類で見られるおそれがあると指摘。

 中国からの上海ガニを輸入、卸売りをする業者「上海老三陽」の責任者、祁廣楠さんによると、初物の上海ガニは早ければ16日頃に入荷する予定だそうな。有毒かどうかの区別は肉眼ではわからないが、問題になっている蟹の産地はおそらく池で養殖をしたいわゆる「塘蟹」だろうと推測。香港で売られているのは湖で育った蟹、すなわち「湖蟹:ウーハーイ」で、抗生物質の類を使った養殖方法ではないと説明した。また同社の祁玉鳳さんは、いわゆる「塘蟹」は見た目はまるまる肥えていて良いが、肉質は劣り、泥臭いという。

 一概に「上海ガニ」といっても実際は上海のみならず各地で養殖されており、また品質によって大陸内消費用と外地への輸出用に分けられている。最高品質の蟹は深センの東門市場で卸され、香港に入荷するが、業者によっては中国内地の市場から安くて見栄えのよい蟹を仕入れて香港に卸すケースがみられるという。また中国からの自由香港旅行が解禁になり、内地から蟹を持ち込んで売るというケースもある。
 プロとして、香港市民に「もしマーケットで妙に安いのに肥えている蟹を見たら、注意。怪しんだほうがいい」とアドバイスしている。

 昨年度の香港政府衛生当局による蟹の抜き取り検査では、54サンプルの何れにもクロラムフェニコールは見られなかった。

【香港:社会】9/6-7教員夫婦が相次いで自殺:不倫問題で

2005-09-08 11:43:42 | 【香港:社会】


 九龍・ウォンタイシン(黄大仙)で夫婦2人が相次いで自殺するという事件が発生。共稼ぎで教員をしている夫婦の、夫の浮気問題で妻側が許してくれないことで、6日夜妻の実家に詫びにいくも拒否され、絶望し飛び降り自殺をした。その知らせを聞いた妻も「後を追います」と遺書を遺して、夫の死の3時間後にやはり飛び降り自殺を遂げた。

 自殺したのは李嘉偉(夫)さんと葉佩英(妻)さん。二人はともに34歳で、また中学校の教員をしていた。李さんは油塘にある中学校で97年から数学と技術を教え、、またバスケットボールが得意で学生の指導にあたる「熱血先生」として生徒達から敬愛されていた。

 葉さんはセッキップメイ(石尾)地区の中学校で教え、夫婦ともどもクリスチャンだった。李さん夫婦は結婚8年目で子供はない。昨年、李さんの学校にやってきたある女性教師と不倫関係になり、その問題で学校内で大きな論議を呼んだことがある。女性教師はプレッシャーからすぐに学校を退職していたが、つきあいは続いていた。3ヶ月前に妻がこの不倫関係に気づいて大げんかとなり、葉さん(妻)は実家へ。離婚の手続きを進めていたという。
 最近になり李さんは自分の非を認め復縁を希望したが妻側は拒否。李さんは妻の父に詫びをいれたが成功せず。9月に入り新学期が始まって、開校式には出席した李さんだったがその後ずっと休みをとって妻との復縁のために努力していた。
 6日の午後10時ごろ、李さんは自家用車で妻の実家へやってきて面会を申し入れたが拒否された。その後李さんはビルの高所へ登り、手すりを乗り越え持っていた雨傘を開いて飛び降りた。歩道に激突し,バウンドして数メートル転がり死亡した。
 通行人からの連絡で駆けつけた警官が持ち物を調べ、附近の住宅・盈福苑の駐車場で李さんの車を発見したが遺書は見つからなかった。

 午前1時、葉さん(妻)が李さんの死の知らせをうけた後、彼女がひとりで鳳団地の建物の21階にあがり、手すりを乗り越えて立っていたのを住民が発見し通報。消防隊員が説得したが5分後、葉さんはジャンプして飛び降りた。地面に激突して死亡。「天国で彼と一緒にいます」と書かれた遺書が見つかった。

 なお、「雨傘を開いて飛び降り自殺をする」というのは、迷信によると霊魂を護る作用があるという。雨傘を持って自殺をする意味はすなわち「生前やりのこしたことがあり、自殺をした場所で魂が留まり、生前の思いを果たせるように」というメッセージであるそうな。
 一方、風水によれば雨傘は玄学においては「風卦」にあたり、雨傘を開いて死ぬと早く極楽へ行かれるという。

【香港:経済】リンクリート上場再び:11月ごろ

2005-09-08 09:50:22 | 【香港:経済】
 昨年上場をプロ市民に因縁つけられて失敗した、香港住宅委員会が保有するショッピングモール・駐車場の不動産投資信託の基金、「領匯房地産投資信託基金/LINK-REIT:2382)がしきり直しで、改めて今年11月末に上場することが決まった。具体的な日取りは未定だが、予定としては11月24日を考慮していると政府筋が発表した。
 昨年、思わぬ「法律の盲点」をつかれ頓挫した経験から、英国から弁護し2名を招聘し、今回の計画についてまた訴訟問題が起きるかどうかのシュミレーションを年初から行ってきた。今回の上場に関わるコストは約1億2000万香港ドル。

 昨年の「訴訟事件」の中心人物、民主派の立法会議員・陳偉業氏は、政府が財務委員会から援助金を申請していたことが「公共財政条例違反」にあたるとして、またもや政府を相手取り訴訟を行う構えとな。
 もっとも、この訴訟は「政府」のやりかたについての異議であってリンクリートそのものではないため、上場がまた阻止されることはないだろうというのが関係者の見方だ。
 また、あらたな訴訟リスクを避けるため、今回の上場にあたってはさきに不動産物件の権利譲渡協議を済ませてから行うという。

 このほか、環境保護団体が株購入申請書の大量印刷や立派な色遣いの株券印刷はカンキョウハカイだからやめろ、と抗議していることについて、色の使い方や紙の質などを遣唐使、できるだけ環境にやさしい対応をとるとのこと。