10/6(土)の「まのび放送局http://manobing.com」は、「中部エネルギー市民会議http://chu-ene.net/」とのコラボ配信でした。
…………こちらを告知した時のまのっちの解説…………
電力会社OBの方、もと市長さん、原発に不安を感じる若いおかあさんなど、さまざまな立場の方があつまって、意見の違うどうしも同じ場で話し合う貴重な会議です。
国が主導的にエネルギー政策を決定するのではなく、自分たちでこの地方のエネルギーの将来を決めていこう、という場。
第5回、第6回は、「原発を動かすべきではないと考えて活動されている方」や「原発に不安を感じて活動されている方」から情報提供をいただき、その後 意見交換と質疑応答を行うということで、今回は大沼淳一さんが、原発事故のリスク管理などを話題にお話します。
………………………………………………………………
コラボ!?どうなるこっちゃと思ったのだけど、
「まのび放送局」でも中継、主にまのっちが副音声的に少し解説するという形でした。
「まのび」のカメラは無人。
奥の左隅に写ってるのが私たち。
(photo by けんぼーさん)
こんな感じで、出たとこでやっとりました。
(photo by けんぼーさん)
0:18~ 「まのび放送局」あいさつ
0:22~ 大沼淳一さん「科学の限界」「原発のリスク管理のお話」
1:50~ まのび解説・休憩
2:05~ 質疑応答
大沼さんのお話、ほんとに分かりやすいのでぜひ、録画を観てね。
※3時間越したところで録画が切れちゃった。
まのっちの解説がこれまた素晴らしく(わたしは瞬時の理解力に欠けるため、うんうん頷く専門w)このコラボは画期的なんじゃないかと思ったよ。
IWJ愛知チャンネル1の中継の模様はこちら。
http://www.ustream.tv/recorded/25950173
http://www.ustream.tv/recorded/25951970
……大沼さんが「原発から撤退すべきだ」と思う理由……
◯不確実領域に踏み込んでしまった技術である
◯重大事故時の収束方法が準備されていない
◯破壊的事故による被害が算定できない
◯使用済み核燃料の処分方法が決まっていない
◯受忍者と受益者が一致していない
•田舎の原発都会の電気
•未来の人々に対してツケを残す
◯軍事技術とつながっている。
IWJのボランティアカメラマンのけんぼーさん(この日は参加者)のtweetが参考になるので貼付けておきます。
https://twitter.com/kenbor
…………大沼淳一さんの話…………
◯同じ論理をあてはめると「どうしても原発を維持したいなら、まずあなたたちは福島原発の爆発現場で被爆労働をするべきだ」
◯ジャネット・ランキンを知っていますか? 「どうしても戦争をしたかったら、前途のある若者でなく、まず老人が戦場に行くべきだ」
◯6軍事技術とつながっている
◯5受忍者と受益者が一致していない (1)田舎の原発 都会の電気 (2)未来の人々に対してツケを残す
◯3破滅的事故による被害が算定できない 4使用済み核燃料の処分方法が決まっていない
◯予防原則に則って原発から撤退するべき。1不確実領域に踏み込んでしまった技術 2重大事故時の収束方法が準備されていない
◯予防原則。深刻な取り返しのつかないダメージを与える恐れがある場合には、科学的な確実性がないことを防止措置を遅らせる理由にしてはならない。
◯首都圏と東北の3000万人が20mSvなら3万-19万8千人のガン死。毎年30万人ガン死者いるので30.5万人になっても識別困難。
◯1万Sv・人の集団被爆で500-3300(4700)人のガン死者。首都圏の東北の3000万人が1mSvなら1500-9900人のガン死。
◯ベラルーシ、心臓病患者1991→2004年で2倍。心臓病52.7%(2008年)。
◯「チェルノブイリ死者31名」ソ連政府が過小評価。ICRPの推定:ガン死者12万5千人。放射線影響研究所(広島)推定:32万5千人。
◯広島長崎の被爆者観察データベースの欠陥 調査は1950年から開始 生き残った比較的放射線の害に強い人々のデータ 内部被爆の無視
◯ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)2010年勧告 年間許容被爆線量 一般人0.1mSv。原発作業員 2mSv。
◯ICRP勧告に基づく日本の基準 年間被爆線量限度 一般人1mSv→20mSv。原発作業員50mSv→250mSv。
◯日本人の平均年間自然被爆線量は、1.48mSv。医療被爆を加えれば、3.75mSv。欧米では地下室でのラドン被爆が大きい。日本人は医療被爆が大きい
◯リスク科学の危うさ(便利さ?)2数値化したあとは既知領域における定量的な手法と同じように数値を扱う
◯リスク科学の危うさ(便利さ?)1不確実事象を無理矢理に数値化 不確実係数の不確実性と恣意性など
◯他の電力会社も巨大損害分をコストに上乗せして電気料金設定をするべき。それが嫌なら原発を即時廃止するべし。
◯原発は発電単価が安いと宣伝されてきた(実はウソだったが・・・) 重大事故が起きた時の巨大な損害を算定していなかった。東電は全ての賠償をすべし。
◯交付金、補助金漬け、大口固定資産税(減価償却する)、各種施設。。 安全神話。ロウリスク・ハイリターンだと信じ込まされた。
◯コストとベネフィットにウソと差別が 1なぜ田舎にしか建設されない? 2福島原発周辺住民は原発の危険性を知っていたか?
◯実際には、スリーマイル、チェルノブイリ、福島と、約30年間で合計6基の原発重大事故が起きた。まったくの大はずれ
◯ラスムッセン報告「原発における大規模事故の確率は、原子炉1基当たり10億年に1回。ヤンキースタジアムに隕石が落ちる心配をするようなもの」
◯リスクとベネフィットの天秤の条件 5被害想定が正しく行われうること →つまり破滅的な事故には適用できない
◯リスクとベネフィットの天秤の条件 4受忍者に選択権があること (ここまで中西準子「水の環境戦略より引用)
◯リスクとベネフィットの天秤の条件 1リスク受忍者とベネフィット享受者が一致 2情報公開が完璧 3リスク推定が正しいor常に再計算されている
◯益川さんはリスクマネジメントをあまり勉強なさってないのでは。使っていいケースと使って悪いケースある。
◯ノーベル賞益川さん。「安全性とはメリットでメリットの取引。原発もどれだけメリットがあるか考え、使うべきかどうか決まる」
◯やや不明確な事例。レントゲンによる被爆。間接撮影か直接撮影か。命の値段設定が必要。リスクとベネフィット(便益)の天秤。
◯罰則強化→死者の減少+車の便利さの減少
◯因果律が明確な事例。交通事故死者。死者1万人/年 10のマイナス4乗。生涯リスク10のマイナス2乗。国民の100人に1人は交通事故死する。
◯リスクとは。危険なこと。危険なことが起きる確率。危険なことが起きた時のダメージの大きさ。
◯予防原則かリスク管理か。どっちに軍配か。
◯破滅的事故が起きてわかったこと 3事故時の被害想定が出来ず、政府が保険屋を代行 4使用済み核燃料の処分方法が不明
◯破滅的事故が起きてわかったこと 1原子炉内部で何が起きているのか誰にもわからない 2だれも収束方法を知らない
◯世界で最も危険な日本の原発立地。地震大国。私たちは気がつかなかったのか、気がつかないふりをしてきたのか。
◯危険に対策するとペイしない。近代工学というのはそうやって組み立てられてる。
◯班目(元)原子力安全委員長語録「結局どのくらいのお金で我慢してもらえるかですよ」「無限の危険性にまで対応する必要はない。割り切らないと設計ができない」
◯廃炉には長い年月。TMI(スリーマイル島)(1979年)さえもまだ。チェルノブイリ(1986年)はまだまだ。
◯3号機水素爆発。天高く放射能の塵が吹き上がった。10日間でスイスまで到達。
◯原発稼働すると毎日1基当たり広島原爆3個分の死の灰ができる。1年動かせば1000発分。
◯慢性毒性(発がんリスク)どう決められるか。1万倍10万倍濃い濃度で投与する。モデルによって誤差。1000倍の差が出る。正解はわからない。
◯不確実性、不可知領域へ突入 閾値のない毒物 抗生物質医療の敗北 エイズやエボラ熱など種の壁を越えて出現 巨大エネルギー高速物流移動ハンドリング
◯地球的限界と知の限界の2つの壁。「時間とお金をかければ全ての真実が解明される」の終焉。
◯原発と人権 ・ウラン採掘過程で先住民族人権侵害 ・採掘運転処分の各過程で被爆 ・事故リスク田舎に ・秘密主義 ・未来に負の遺産を押し付けるシステム
◯「近代化学が直面する不確実性の霧立ち込める海で私たちは何を羅針盤とすべきなのか」
…………こちらを告知した時のまのっちの解説…………
電力会社OBの方、もと市長さん、原発に不安を感じる若いおかあさんなど、さまざまな立場の方があつまって、意見の違うどうしも同じ場で話し合う貴重な会議です。
国が主導的にエネルギー政策を決定するのではなく、自分たちでこの地方のエネルギーの将来を決めていこう、という場。
第5回、第6回は、「原発を動かすべきではないと考えて活動されている方」や「原発に不安を感じて活動されている方」から情報提供をいただき、その後 意見交換と質疑応答を行うということで、今回は大沼淳一さんが、原発事故のリスク管理などを話題にお話します。
………………………………………………………………
コラボ!?どうなるこっちゃと思ったのだけど、
「まのび放送局」でも中継、主にまのっちが副音声的に少し解説するという形でした。
「まのび」のカメラは無人。
奥の左隅に写ってるのが私たち。
(photo by けんぼーさん)
こんな感じで、出たとこでやっとりました。
(photo by けんぼーさん)
0:18~ 「まのび放送局」あいさつ
0:22~ 大沼淳一さん「科学の限界」「原発のリスク管理のお話」
1:50~ まのび解説・休憩
2:05~ 質疑応答
大沼さんのお話、ほんとに分かりやすいのでぜひ、録画を観てね。
※3時間越したところで録画が切れちゃった。
まのっちの解説がこれまた素晴らしく(わたしは瞬時の理解力に欠けるため、うんうん頷く専門w)このコラボは画期的なんじゃないかと思ったよ。
IWJ愛知チャンネル1の中継の模様はこちら。
http://www.ustream.tv/recorded/25950173
http://www.ustream.tv/recorded/25951970
……大沼さんが「原発から撤退すべきだ」と思う理由……
◯不確実領域に踏み込んでしまった技術である
◯重大事故時の収束方法が準備されていない
◯破壊的事故による被害が算定できない
◯使用済み核燃料の処分方法が決まっていない
◯受忍者と受益者が一致していない
•田舎の原発都会の電気
•未来の人々に対してツケを残す
◯軍事技術とつながっている。
IWJのボランティアカメラマンのけんぼーさん(この日は参加者)のtweetが参考になるので貼付けておきます。
https://twitter.com/kenbor
…………大沼淳一さんの話…………
◯同じ論理をあてはめると「どうしても原発を維持したいなら、まずあなたたちは福島原発の爆発現場で被爆労働をするべきだ」
◯ジャネット・ランキンを知っていますか? 「どうしても戦争をしたかったら、前途のある若者でなく、まず老人が戦場に行くべきだ」
◯6軍事技術とつながっている
◯5受忍者と受益者が一致していない (1)田舎の原発 都会の電気 (2)未来の人々に対してツケを残す
◯3破滅的事故による被害が算定できない 4使用済み核燃料の処分方法が決まっていない
◯予防原則に則って原発から撤退するべき。1不確実領域に踏み込んでしまった技術 2重大事故時の収束方法が準備されていない
◯予防原則。深刻な取り返しのつかないダメージを与える恐れがある場合には、科学的な確実性がないことを防止措置を遅らせる理由にしてはならない。
◯首都圏と東北の3000万人が20mSvなら3万-19万8千人のガン死。毎年30万人ガン死者いるので30.5万人になっても識別困難。
◯1万Sv・人の集団被爆で500-3300(4700)人のガン死者。首都圏の東北の3000万人が1mSvなら1500-9900人のガン死。
◯ベラルーシ、心臓病患者1991→2004年で2倍。心臓病52.7%(2008年)。
◯「チェルノブイリ死者31名」ソ連政府が過小評価。ICRPの推定:ガン死者12万5千人。放射線影響研究所(広島)推定:32万5千人。
◯広島長崎の被爆者観察データベースの欠陥 調査は1950年から開始 生き残った比較的放射線の害に強い人々のデータ 内部被爆の無視
◯ECRR(ヨーロッパ放射線リスク委員会)2010年勧告 年間許容被爆線量 一般人0.1mSv。原発作業員 2mSv。
◯ICRP勧告に基づく日本の基準 年間被爆線量限度 一般人1mSv→20mSv。原発作業員50mSv→250mSv。
◯日本人の平均年間自然被爆線量は、1.48mSv。医療被爆を加えれば、3.75mSv。欧米では地下室でのラドン被爆が大きい。日本人は医療被爆が大きい
◯リスク科学の危うさ(便利さ?)2数値化したあとは既知領域における定量的な手法と同じように数値を扱う
◯リスク科学の危うさ(便利さ?)1不確実事象を無理矢理に数値化 不確実係数の不確実性と恣意性など
◯他の電力会社も巨大損害分をコストに上乗せして電気料金設定をするべき。それが嫌なら原発を即時廃止するべし。
◯原発は発電単価が安いと宣伝されてきた(実はウソだったが・・・) 重大事故が起きた時の巨大な損害を算定していなかった。東電は全ての賠償をすべし。
◯交付金、補助金漬け、大口固定資産税(減価償却する)、各種施設。。 安全神話。ロウリスク・ハイリターンだと信じ込まされた。
◯コストとベネフィットにウソと差別が 1なぜ田舎にしか建設されない? 2福島原発周辺住民は原発の危険性を知っていたか?
◯実際には、スリーマイル、チェルノブイリ、福島と、約30年間で合計6基の原発重大事故が起きた。まったくの大はずれ
◯ラスムッセン報告「原発における大規模事故の確率は、原子炉1基当たり10億年に1回。ヤンキースタジアムに隕石が落ちる心配をするようなもの」
◯リスクとベネフィットの天秤の条件 5被害想定が正しく行われうること →つまり破滅的な事故には適用できない
◯リスクとベネフィットの天秤の条件 4受忍者に選択権があること (ここまで中西準子「水の環境戦略より引用)
◯リスクとベネフィットの天秤の条件 1リスク受忍者とベネフィット享受者が一致 2情報公開が完璧 3リスク推定が正しいor常に再計算されている
◯益川さんはリスクマネジメントをあまり勉強なさってないのでは。使っていいケースと使って悪いケースある。
◯ノーベル賞益川さん。「安全性とはメリットでメリットの取引。原発もどれだけメリットがあるか考え、使うべきかどうか決まる」
◯やや不明確な事例。レントゲンによる被爆。間接撮影か直接撮影か。命の値段設定が必要。リスクとベネフィット(便益)の天秤。
◯罰則強化→死者の減少+車の便利さの減少
◯因果律が明確な事例。交通事故死者。死者1万人/年 10のマイナス4乗。生涯リスク10のマイナス2乗。国民の100人に1人は交通事故死する。
◯リスクとは。危険なこと。危険なことが起きる確率。危険なことが起きた時のダメージの大きさ。
◯予防原則かリスク管理か。どっちに軍配か。
◯破滅的事故が起きてわかったこと 3事故時の被害想定が出来ず、政府が保険屋を代行 4使用済み核燃料の処分方法が不明
◯破滅的事故が起きてわかったこと 1原子炉内部で何が起きているのか誰にもわからない 2だれも収束方法を知らない
◯世界で最も危険な日本の原発立地。地震大国。私たちは気がつかなかったのか、気がつかないふりをしてきたのか。
◯危険に対策するとペイしない。近代工学というのはそうやって組み立てられてる。
◯班目(元)原子力安全委員長語録「結局どのくらいのお金で我慢してもらえるかですよ」「無限の危険性にまで対応する必要はない。割り切らないと設計ができない」
◯廃炉には長い年月。TMI(スリーマイル島)(1979年)さえもまだ。チェルノブイリ(1986年)はまだまだ。
◯3号機水素爆発。天高く放射能の塵が吹き上がった。10日間でスイスまで到達。
◯原発稼働すると毎日1基当たり広島原爆3個分の死の灰ができる。1年動かせば1000発分。
◯慢性毒性(発がんリスク)どう決められるか。1万倍10万倍濃い濃度で投与する。モデルによって誤差。1000倍の差が出る。正解はわからない。
◯不確実性、不可知領域へ突入 閾値のない毒物 抗生物質医療の敗北 エイズやエボラ熱など種の壁を越えて出現 巨大エネルギー高速物流移動ハンドリング
◯地球的限界と知の限界の2つの壁。「時間とお金をかければ全ての真実が解明される」の終焉。
◯原発と人権 ・ウラン採掘過程で先住民族人権侵害 ・採掘運転処分の各過程で被爆 ・事故リスク田舎に ・秘密主義 ・未来に負の遺産を押し付けるシステム
◯「近代化学が直面する不確実性の霧立ち込める海で私たちは何を羅針盤とすべきなのか」