うちらのひとりごと。

酒と映画をこよなく愛する、多趣味な男(ことら)ときまぐれ女(こじか)のブログです。

ザ・ファイター

2011-04-04 23:04:58 | 映画


アカデミー賞を取ろうと、なんだろうと、やっぱ映画は自分の目で観ないと分からないなぁ~と、改めて感じた「ザ・ファイター」です。
評判は良いんですよね。
あらすじ読むと、確かに感動的なお話ではある。
でも、なんか物足りなく感じたんですよねぇ。
妙に時間長く感じたし…実際は2時間無い映画なんだけど…。
後から考えるに一番の問題は、この作品が
・ディッキーの話なのか?
・ミッキーの話なのか?
・あるいは兄弟含めた、家族の話なのか?
が、はっきりしなかった事じゃないかなぁ…と思うんですよね。
ストーリーは、どちらかと言えばディッキーが中心です。
中心なんだけど、事を成すのはミッキー。
で、そこを9人もの家族がかき回す。
ミッキーの恋人のシャーリーンも絡む。
もぉ、なんやねん??みたいな状態。
訳の分からん家族の揉め事を、延々と見せられたような印象が強いんです。。
実話だから、かえって視点が絞りにくかったのかなぁ?
映画的には、ディッキーに絞り込んだ方が良かった気がするけど…。

文化の違いかなぁ?と思わなくもないんです。
セックス・ドラッグ・やっさいもっさい・・・じゃなくて、離婚・薬物ってのが、あちらでは日本以上に身近な問題だから、こういった問題を扱った作品に感情移入しやすいのかな?と。
日本でも増えてはいるんだけど、あちらに比べたらまだ少ない方だろうし。
結構生々しいんです。クリスチャン・ベールなんて鬼気迫ってて、ホントに薬物中毒っぽいし。。
(いつから”ベール”になったんでしょ?T4の時は”ベイル”だったけど…)
映画というよりはドキュメンタリーっぽかったです。

オールドスタイル・ボクシングは観てて面白かったですね。
一発殴らせて、一発殴り返す。
繰り返し。
相手ひるんだら畳み掛ける。
ミッキーはたぶん、めちゃめちゃ打たれ強かったんでしょうね。
殴らせて殴らせて、相手疲れたら猛反撃。
破壊力あるパンチ持ってるんで、こうなると相手はひとたまりもない。
本編ドロドロしてるんで、KOシーンは、余計に胸がすきましたね~。


どうせなら「世界最速のインディアン」のように、”事実に基づいたフィクション”にしてくれれば良かったのに~って、ちょっと思いました。
インディアンの場合、各エピソードはそれぞれ実話だけど、それらを寄せ集めて、一本の映画にしてるそうなんで。
役者達の演技は良かっただけに、ちょっと惜しいなというのが、正直な感想です。

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