初っ端から「密」な写真で失礼いたしております。毎年5月に咲くダッチアイリスです。名前は・・・なんて言ったっけ?確か「アポロ」が付いていたような
気がします。なにしろ私、白と黄色の、目玉焼き的配色が大好きなもので(笑)。株、というか球根が増えるのか、最初は5株だったはずなのにこんな「密」に
育ってしまいました。
もう一種類、青紫系のものもありますが、そちらはもう少し後の開花。しかもこっちのアイリスに押され気味で、株がなかなか増えません。スマホのアルバムを
見たら、4年前にはその青紫のほうも咲いていたのに、今年は蕾すらまだ見えません。咲くのかな・・・
畑までの道中には、初夏を思わせる白い花々があちこちに咲いていました。オオデマリやノリウツギにヤマボウシなど、新緑に映えてとても清々しい美しさ。
留守中に我が家のタイサンボクもひとつ開花していました。香りがよいので大好きです。
畑仕事に精を出す相方を横目にして、私は今季最後と思われるワラビ採りに。この前日帰りで来てから約2週間のうちに、手入れの行き届かない場所は
草が生い茂って歩きにくいことこの上ありません。
ウグイスのさえずりをすぐ近くに聞きながら、どこにいるのかと思っていると、どこからか鳩時計の音が・・・いや、まてよ。これって・・・カッコウか?
いや、まさか。そんなことは多分ないだろう、なんて思いながら肝心のワラビ採りをしていると、またしても聞こえてきました。規則正しい鳴き声が!
以前高原に行ったときに初めてカッコウの鳴き声を聞いたときにはすごく感動したものですが、この畑の辺りではほとんど聞いたことはありません。ホトトギスは
よく聞くんだけれど。
カッコウにしてもホトトギスにしても托卵の名手。谷渡りを上手にさえずるウグイスに、気をつけたほうがいいよ~、なんて独り言をつぶやいてしまいました。
ワラビはと言うと、前回より育ちすぎてワラビの林になりつつありましたが、それでも前回には及ばないものの結構な量を確保出来ました。
そのときに数回聞いたカッコウの鳴き声は午前中でほぼ聞かれなくなり、替わって午後からはホトトギスの声が聞こえるように。
ホトトギスって鳴きながら飛ぶんですよね。しかも、声がでかい!お隣の高い木のてっぺんで鳴いたときなど、その声の大きさにびっくりしました。
それほど大きな体でもないのに、よくまああんな大音声が出るものだわ。
「夏は来ぬ」の歌詞に
卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて 忍音もらす 夏は来ぬ とありますけど、ホトトギスって夜暗くなってからでも鳴いているし、
忍音、なんてとんでもない!(笑)まるで応援団の掛け声のようなもの。佐々木信綱先生はきっと、遠くで鳴くのを聞いたんでしょうね。
気温が高くなってくると、田舎で増えてくるのは虫たち。夜は蛾、そして昼間家の中に来てもらいたくないものの筆頭が蜂。それもアシナガバチくらいなら
まだしも、スズメバチは本当に勘弁してもらいたいもの。
だったのですが、昨日見事に?侵入されてしまいました。いや、蜂のほうも侵入するつもりは多分なかったと思うんですが、間違って入っちゃったんですよね。
そして、一旦入ると上のほうに行ってしまって、ドアを開けておいてもなかなか外へ出ていってくれない。私が散歩に出かけるときに、入れ替わるように入って
きたと相方が言うので、恐る恐る家に入って辺りをじろじろと探すと・・・あ、いた!照明器具の付け根?のところにいました。
以前にもこういうことがあって、そのときは勇気を振り絞って蜂用殺虫剤を使いましたが、よーく見ると屋外専用、とある。
出来れば平和的にお出ましいただきたいので、ドアを開けた状態でずっと待っていたけれど、なかなか出て行かない。それどころか、どこにいるのかも
わからなくなってしまいました。
とりあえずじっとしていてくれるなら、ま、いいか。と、そのまま放置して家の中で用事を済ませたりしているうちお昼に。
そしてお昼を食べている途中で相方が蜂を見つけました。入り口ドアの横にある窓の網戸の辺りを外に出たそうに飛んでいます。ちょっと怖かったけれど、
またも勇気を振り絞って(絞ってもあまり出ない勇気ではありますが)網戸を開けたら、ようやくお出ましになってくれました。あ~やれやれ・・・
ご近所さんのお宅はたいてい玄関ドアに網戸を設置してあります。うちの畑の家にも「今年こそは!」と思うのですが、毎年そう言いながら10年経過・・・
相方は仕事でもアシナガバチに数回刺されて、人相が変わってしまうくらい腫れた経験も。私も一度だけ、手袋越しにチクッとやられたことがありますが、
手がアンパンのようになりました・・・
相方は仕事も外だし、これからは剪定しているとき、気が付くと目の前に巣が!なんてこともままあります。蜂用殺虫剤は必携です。
目の手術後初めての遠出だったので心配していましたが、汗が沁みたりすると少し痛みがあるものの、なんとか農作業も済ませて、さて帰ろうかと車を
発進させたそのとき、私の携帯に着信が。
見ると、義母を預けているショートステイ先からで、電話に出ると、お昼過ぎ辺りから義母の血圧が高く、手足に痺れが出ているとのこと。
去年自宅にいるときにも同じような症状が出たことがありましたが、もしものことがあるといけないので、この状態が続くようなら救急病院へ・・・という話。
ちょうど帰るところ、とはいえ、このタイミングか・・・と私の頭の中でいろいろな考えが一気に噴き出してまとまりません。しかも他県にいて、家に
戻るまで2時間半はかかるという・・・
ショートステイだとこういう急病のときは家族の付き添いが必要になります。電話をもらったのは3時前。連絡をくれた職員さんは5時までしか動けないし、
それまでには到底戻れない私たち。
そういう事情を話すと、何回かの電話のやりとりの末、もう少し様子を見て、よくならないようなら看護職員が付き添って病院へ、改善が見られるようなら
病院へは行かずそのまま施設で様子見、となりました。
結局義母の血圧も少し下がったようで、病院行きは見合わせてそのまま様子見続行となって、ちょっとやれやれ。何かあったら夜でも連絡が来ることに
なっていましたが、今のところ何もありません。このまま落ち着いてくれるといいんだけれど。
長くなってしまいましたが、最後に一昨日の夕方に撮った畑付近からの眺望を。
わざとディテールが見えないような写真を選びましたけど、空の広さはわかっていただけるかと。本当に広々として気持ちの良いところです。夜には
この雲もほとんどとれて、星がきれいに見えました。ちょうど月もなかったし。
たまにしか訪れないから、いつ行っても気持ち良いと思えるのか。毎日住んでいたら当たり前の風景になって、都会が懐かしいと思うようになるのか。
多分どっちも正解なんじゃないかな。人は贅沢な生きものだから。