Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

秘太刀 馬の骨

2005-08-19 10:12:53 | 
MSNのブログのほうに以前、俳優内野聖陽さんのことについて書きました。
そのとき、彼が次回出演するNHKの時代劇「秘太刀 馬の骨」にも触れたのですが、その後文庫本を購入し昨日読了しました。

原作は藤沢周平です。
彼の作品を初めて読んだのは5~6年前くらいでしょうか。そんなに以前から読んでいたわけではありません。
初めて読んだのは「三井清左衛門残日録」。
これで一気にファンになりました。

今までにもかなりの数の作品がドラマ化されていたんですね。
藤沢作品が原作とは知らなかったものがいくつもありました。

この「秘太刀 馬の骨」がテレビで放映される前に読んでおきたかったのです。
原作を読んでイメージしたものと、映像化されたものとどれくらい違うのか、それとも同じようなものなのか、それを比較するのが楽しみで。

主人公を演ずるのが内野さんなので、そこはどうしても彼の顔が浮かんでしまいますが、他の登場人物を誰がどのように演じるか興味津々。
話はどうか?面白かったですよ。もちろん。

私の読んだのは文庫本なのですが(文春文庫)、読んでみようと思われた方、ぜひ巻末の解説まで目を通してください。
出久根達郎氏が解説しているのですが、これを読んで「あ、こういう見方もあるんだ」とちょっと感心した解説がなされています。私はそういう見方をまったくしていなかったので。

さあ、次はで楽しみましょう。

「勘考する」について勘考する

2005-08-19 06:18:58 | えとせとら

「勘考する」って言葉、聞いたことあります?
もし聞いたことがあるにしても、普段それを使いますか?

この2つの質問のどちらにもYesと答えたひとは、そんなに多くない、と思います。
私自身も滅多に使いません。

でも、名古屋にいると「勘考する」って言葉、結構耳にするんです。
それは、年配の「なごやん」の人が比較的よく使うから。

「勘考する」とは、「考えをめぐらす、思案する」といった意味のようですが、なごやんが使う「勘考する」はちょっとニュアンスが違っている気がします。
ただ考えるのではなく、考えて「よりよくなるように工夫する」という意味合いが含まれている感じなんですね。

先日泊まりに来ていた甥っ子のY君、お尻に大きなおできができて、病院で切開したのですが、座るのにかなり苦労していました。
そこで義母(すなわち彼の祖母)が
「ばぁちゃんが何か勘考してやるわ」と言ったのですが、彼「勘考する、って何ですか?」(体育会系なんで目上への言葉遣いは丁寧です)
ほう、瀬戸ではあまり使わないのか、この言葉。
というわけで、この言葉に「考えをめぐらせた」のです。
ばぁちゃんは孫のために「勘考」し、タオルを使ってドーナツ型のクッション(というか「尻枕」)をあつらえました。
「いいっすね~、これ!」とY君のお役に立てて、めでたしめでたし。
う~ん、勘考ってスゴイ。

「なんでも、ようかんこうせなかんわ~(なんでもよく考えなくてはいけないよ)」って、政治家のセンセイたちに言ってやりたいわね。

注1:「なごやん」というのを名古屋人を表すのに使いましたが、この名前の饅頭    が存在します。そうですね、東京名物の「ひよこ」を丸く平たくした感     じ。
注2:年配のなごやんは、トイレのことを「勘考場」と呼びます。トイレで考え事   するといいアイデアが浮かぶかも?