ぬるめ

この幅の広い大きな水路は「ぬるめ」といい、
篭川の上流から運ばれてきた冷たい水を、このように広く浅く流すことで、
田んぼにかける前に温めようという昔の人の知恵です。
この水は、大町温泉郷近くに広がる上原地域の田んぼを潤しています。

北アルプスから流れる川の水は冷たく、大町北西部の田んぼは今でも収穫が
少ないようです。
昔はもっと収穫が少なく、当時の苦労が偲ばれます。

水深が浅い水路なので、
夏の暑いさかりに水遊びをするのにもってこいの場所です。

文と写真：釜屋山蔵