今宵 月に願うこと・・・

愛する彼と わたしと 時々、病気のことも。

黒から白へ

2011-07-28 18:49:39 | ひとりごと。

今日も暑い一日だった。


朝から告別式へ。


黒い喪服が暑さを倍増させる・・・


会場内は冷房が効いて涼しい


住職さんが来て、お経の後 バスで火葬場へ。


中に入った途端 火葬場特有の臭いが脳に突き刺さる。


”人が焼ける臭い”


父が亡くなって 火葬が終わった時の記憶が 私にはとても強く残っていて


その記憶がこの臭いだった。


”嫌な臭い”


棺が扉の中に入ってゆく。


「この後、二時間ほどかかりますので 休憩室までご案内致します」


斎場の方がすべて取り仕切ってくれる。


涼しい畳の部屋にはお弁当が並べてあった。






一時間半ほどで呼び出しがかかってきた。


「準備が整いました。」


案内の方についていくと 臭いと煙さが一気に鼻に入ってきて吐きそうになる。


体格のいい男の人だったのに 骨になると"たったこれだけ・・・"と思うほど小さくなっていた。


リンの音が 独特の間を開けた感覚で リーン・・・ リーン・・・と響く中


割り箸で遺骨を拾っていく。


”私が骨になったらどんな風かな”


ふいにそんな思いが頭をかすめ 


”でも 私の骨は 彼には拾ってもらえないだろうな”


って思ったら 何だか寂しかった。





他の方達が遺骨を拾っている間 ずっと数珠を持ち合掌していた。


込み上げてくる吐き気を抑えながら。


病気ひとつしなかった父の骨はとても太くて重かったな・・・


そんなことも考えながら。


誰でもこの世に生まれたからには 皆 死んでゆく。


ここにいる人たちもみんな。


でも出来れば 火葬場なんて来たくないところだ。






帰ってきてからすぐに喪服を脱いで 真っ白な涼しげなワンピースに着替えた。


部屋の窓を全開に開けると レースのカーテンを揺らして涼しい風が入ってきた。


ベッドに横になる。


やっぱり 黒い喪服よりも 白いワンピースがいいや。


そんなことを思いながら ちょっとだけ眠った・・・


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