goo blog サービス終了のお知らせ 

さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

日本が移民を受け入れるようになるときに

2010年04月10日 11時40分39秒 | Web log
日本は移民や難民の受け入れをほとんどしていない国で、
人口の98.5%を純粋な日本人が占めているそうです。

オーストラリアは多民族国家なので、いろんな国の人が
普通に共存しているのをみると、ある面「すごいねぇ」と
思います。システムとしての移民のサポート体制とかしっかり
しているし、『建前としてのみんな平等』イデオロギーは一応
流布されているかと思います。特に子供の間では人種の違いで
人を差別したりすることはほとんどなく、当たり前のように
受け入れているのはすごいなぁと思います。

でも、差別的な態度は、言動は実際あったりするわけでありまして。

メルボルンで起こったインド人への集団暴力はインド人のデモにまで
発展し、問題が国家レベルまで達し、ラッド首相がインド政府に
謝罪したのも、去年の話。

原住民、有色人種に対する悪感情など、大小含めて、いろいろありますです。

移民を受け入れる国が受け入れない国よりも『すばらしい』とは単純に
言い難く、国家として移民を受け入れる必要があるから受け入れているに
すぎないというのが現実なんだと思います。

ところで少子化傾向が著しい日本。近い将来、日本もそうなる可能性が高い
みたいですね。

エアーズロックで有名なアリススプリングスというオーストラリアの
ど真ん中の町にある公立の病院に、実は多くのジンバブエ人が働いて
いるのだと、教えてくれました。

働き手を海外からの人材に依存する→働き手がいないから。

ということなんでしょう。

ビジネスビザは、税金をオーストラリア国民と同じだけ払うように
なっているけれど、政府からの補助がまったく受け入れられないし、
家の購入も厳しく制限されているので、損得を考えると永住権を申請した
ほうがいいということになる。→人口の確保

結果的には国益に通じるということです。

バランスよく構成された人口というのは、財源確保には欠かせないんだなぁ
と思います。

で、あまり国状がよくない国の人々は、オーストラリアへ移り住んで
くるわけです。

移民を希望する人の必要とオーストラリアの必要が合致した形なわけでして。

受け入れ態勢がある国とない国を単純に見た場合に、受け入れ態勢が
ある国がすばらしく、ない国は閉鎖的とは単純に言えないんだな
と思います。

移民を受け入れた国がいろんな問題を抱えているのを見た場合、
受け入れない国であることのメリットだってある。

他国の人を受け入れるということは、結果、その国の価値観も
受け入れるということになる。

それは、ある意味悪いことではない。

そうすることで、文化が多様化して成熟していくのなら。

でも、単純にそういかないものだと思う。少なくとも時間が
かかる。

例えば、日本人が普通に「義理人情」を優先し、それが
美徳と思っているのに、それに反することを平気でやる人が
目の前に現れたら「????????」と思うのは普通だし、
感情的にそれはいかんだろうと思うものだと思う。

そういった摩擦が必ず起こるだろうし。

そうすると多くの場合、自分の持つ価値観に立とうとするんじゃ
ないのか、自分の価値観を守ろうとするんじゃないか。

で、相手に否定的な感情を抱くだろう。

この辺りが、難しく、乗り越えるのに時間がかかる問題に
なるんだと思う。

相手だって、もしかしたら日本の「受け入れがたい」価値観に
押しつぶされて、せっかく日本に来たのに「反日感情」を
抱く存在になりうると思う。

摩擦や対立は高い確率で発生するかと思う。

難しいね。

移民が増えると治安が悪化するというのは、従来の社会のバランスが崩れ、
再構築の過程で起こる不安定状態なのかもしれませんね。









復活しました。近所に住むジンバブエ人のお話。

2010年04月08日 21時47分40秒 | Web log
壊れたパソコンは壊れたままなのですが、
マイクが、マイク所有の古いパソコンを復活してくれました。



ので、いつになったらネットに復活できるのか、新しいパソコンを
買うまでこのままか?と思っていましたが、意外に簡単に
復活してしまいました。

また、よろしくお願いいたします。

多忙を極めた期末を終え、今はホリデー中。

毎朝遅く起きて、公園に行ったり、友達と遊んだりして、
ゆっくりとした時間をすごしています。

ホリデームードなので、脳みそもホリデー。

硬い話を語るモチベーションがあがりません。
申し訳ございません。

さーて。

パースも4月に入って、とても涼しくなってきました。
朝晩は肌寒く、日中でもジーンズを履いてちょうどいい感じ。
夕方には上着が必要なくらいの寒さです。
洗濯物も乾きにくくなってきました。

これからどんどん寒くなっていきます。

昨日、近くにすむジンバブエ出身の黒人のお母さんとおしゃべりしました。

彼女は近くの私立の病院に看護婦として勤務しております。
以前会ったときは、母国に住む家族が恋しい。家族の支えもなくここで
暮らすのは大変だ。お金がかかる。ぜんぜん貯まらない。なんでここに
いるのかわからなくなるときがある。とホームシックモードだったのですが
昨日はちょっと前向きになっていました。

で、ジンバブエの話をちょっと聞きました。

ジンバブエは、失業率85%、インフレ率前年比220万%
国として機能していないし、国は国民をぜんぜん守ってくれない。

これではやっていけないというので、最初南アフリカに働きに出たのだけれど、
一向に永住権を発行してくれない。6ヶ月の労働許可のみ。

半年ごとに労働許可の申請、更新を続けたけれど、永住権をもらえなければ
そこで働いていても、先の計画が立てられない。国には帰れない、働く場所と
永住権が欲しかった。自分の子供のことを考えると、どこかにきちんと
落ち着きたかった。

そしてオーストラリアでの仕事を見つけた。

母親、兄弟のことも考えたけれどもオーストラリアに来る決断をした。

色々あるけれど、永住権をもらい、仕事もあり、子供も学校に通い、
それなりになんとか暮らしているし、いくらかのお金を母親に送金もできる。

感情的に、国に帰りたい、家族の元に帰りたいと思っても、ここにいるから
できることもある。生活の質について聞いたけれど、
『生活の質?ジンバブエより高いけれど、その分お金もかかるし、
どこにいってもお金はいくらあっても足りないものなのよ』と笑いながら
言っていた。

冷静に考え、そして欲張りにさえならなければ、オーストラリアにいることの
メリットが見えてくる。

と、話してくれた。

なんだか、色々考えてしまった。

わたしは、帰りたい国があって、帰れる国があって幸せなんだ。

きっと彼女にとってジンバブエ人であるということは、家族、親族が
そこにいるということ以外、あまりメリットがないんだろうと思う。

時々、オーストラリアの市民権を取らないの?と聞かれるときが
ある。これは日本国籍を失うことを意味する。パスポートも失う。

ま、マイクもオーストラリア人ではないので、そうするつもりは
まったくないし、日本人でなくなるということに大きな躊躇いを
感じてしまう。

でも、母国の国籍を捨てて、オーストラリア人になっている人も
結構いる。

家族がオーストラリアにいるし、インドネシアのパスポートを
持っていても、あまりメリットはないし、と言い切る。

愛国心とか国籍とかへのこだわりというのは、その国の世界での
競争力、経済力と意外と関係しているんだなぁと思った瞬間である。

わたしが日本人として日本人であることにこだわりがあるのは、
もちろん家族、親族、友人そして自分の歴史がそこにあるからという
のもあるけれど、同時に日本に経済力があり、世界の中で国としての
地位が高いからというのも、大きな要因としてあるのだということを
見落としていたことに気がついた。

自分にさまざまな形で利益をもたらしてくれないのならば、その国民で
あることに価値はない。

(続く。硬い話をするモチベーションがあがらないなんて…嘘だった。)







しばらくお休みします。

2010年04月04日 12時02分20秒 | Web log
お久しぶりです。こんにちは。

だましだまし使っていたパソコンが、
とうとうだめになってしまった模様。

5年間フル回転で使っていましたから、
寿命かなぁと思っています。

今、マイクのパソコンを借りて、ブログをアップしている
のですけれど、これからはあまり頻繁にパソコンに
アクセスできないと思います。

ので、しばらくお休みします。

また会える日まで、みなさんお元気で!

わたしは、SUDOKU でもしながら、頭鍛えようと思います。



署名

<script src="http://www.shomei.tv/project/blog_parts.php?pid=1655&amp;encoding=euc"></script>