さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

術後、無理やり起こされて・・・

2011年04月14日 14時42分37秒 | Web log
『 もう、目が覚めましたか? 』 という看護婦さんの声で「起こされた」私。

目が覚めたら回復室だったというよりも、無理やり起こされて、朦朧としている状態で「 手術が終わり、回復室にいることに気がついた 」と言ったほうが正しい。

『 何か食べる? サンドイッチ? 何か飲む? 』 と聞かれるのだが、喉は痛いし、声は出ないし、まだ意識は朦朧としている。

『 お水、ください 』 と言って、お水飲ませてもらって、また眠りに落ちる。

執刀医の先生が様子を見に来てくださり 『 手術は成功しましたよ。これが、写真。これが君の肝臓で、これが、のう腫。で、左の卵巣も 右の卵巣と同じようになりましたから 』 と言うのを 頭のどこかで聞いて、写真を頂いて、また眠る。

しばらくして、また看護婦さんが

『 何か食べる? サンドイッチ? 』 と言うので、今度は

『 フルーツをください 』とお願いする。

そして、また朦朧としたなかで、なんとかフルーツを口にする。でも、食べきれず。そしてまた寝る。

そして、しばらくしてまた

『 何か食べる? 』

と声をかけられる。

ここまでくると、わたしも『 ちょっと、ほっといていただけませんか? 』と言いたいところだけれど、どうもほっといてくれない。看護婦が何度もやってくる。

で、次に 『 アップルジュースをください 』 とお願いする。

そうこうするうちに、次第に意識がはっきりしてきた。

机の上に看護婦が記入するモニターシートがあって、わたしがどれだけ食べたか?とか、どれだけ飲んだか?とか、意識はどうか?とか、数値化して評価するところがあり、傷口の出血状態が少量なら2点、食べて、吐かなければ 2点 とか、排尿したら2点とか、他にもチェック項目があってトータルで9点以上になると退院できるというシステムらしい。

だから、看護婦さんにしたら、とにかくわたしに食べさせて、様子を見たかったようだ。

とにかく自然に任せるというよりも、できる限りプッシュして、できるだけ早く通常の状態に戻すというのがこちらのやりかたなんだと思う。

日本だったら、しばらく寝かせてくれるだろうに・・・

と思いながら、こちらの合理的なシステムにある意味感心する。

回復期は、病気ではない。だから病院にいる必要はない。という考えなんですね。

早く『追い出したくて』必死なようだ(笑)

続く

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2 コメント

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ふ~~ん・・・ (こけっこ)
2011-04-14 21:41:28
ふ~~ん、ふ~~ん、そうか・・・

アメリカでは、おなかを切るような大きな手術をしても、入院は1泊だけで、あとは車椅子に乗せられてタクシーまで連れて行かれて家に強制送還!?されるとかって聞いていました。
オーストラリアも、そんな感じなのかなぁ。
強制送還と感じるか、合理的と感じるか、わかんないけど、ま、確かに合理的か・・・
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考え方の違い (Ayako)
2011-04-15 13:12:13
何を大事にするかという考え方の違いは、文化の違いから来ていると思います。どっちが正しいとか正しくないとか、そういうことではなく、ただ「違う」ということなんだろうね。でも色んな分野で日本のサービスは特別だなぁと思いますよ。日本で同じ手術をしたら術後5日くらいは入院だったろうな、と思う。国の予算事情とかも絡んでいるだろうし。こちらでは手厚い看護は重篤患者のためにという感じなんだと思います。日本も高齢化がもっと進んだら、医療事情も変わるんじゃないかなぁ?回復は自宅で→訪問看護が加速するようになるんじゃないかな? そういえば、手の施しようがない末期のがん患者に対しても自宅での訪問看護による緩和ケアが行われているようです。それが強制的なものか、家族の希望か、選択可能なものなのか、分かりませんけれども。
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