おとといは「9月だというのに、なんだか蒸し暑いですね!」と同僚の先生と話していたと
おもいきや、昨日は一転して、晩秋のような空模様。
午後、人通りの少ない場所をはなちゃんと一緒に散歩していたとき。
雪深い東北の片隅で育ったわたしの晩秋の原風景がふと一瞬だけ
感覚として喚起されたかのような一瞬を感じた。
水墨画のにじみのような空を見上げると、とんびがヒュ―ヒョロヒョロと鳴きながら
いつにないスピードで西に向かってまるでジェット機のように直線に頭上を横切る、
肌に容赦なく吹き付ける風が、無力な木の葉たちを空に舞いあげる。
晩秋の寂寥感に浸る。
冬なんて何度も経験しているのに..... まだまだ先になるだろう冬の到来をかすかに感じて
いるだけなのに、心が身構える。
そう思ったら、なんと北海道の大雪山系黒岳に初冠雪だと言う。
冬は確かに日本に訪れていた。
オーストラリアには冬らしい冬がないので、そんな原風景があったことすら忘れていた。
呼び覚まされた記憶が一瞬にしてわたしを生まれ育った場所へと私をいざなってくれた。
ところで.....
東北出身の詩人の詩を読んでいると、詩人が詠う光景や匂い、皮膚感覚までもが
呼び起されるのは、きっと自分の原風景と詩人のそれとが似通っているからに違いない。
そういった作品に共感している自分を感じながら、わたしも年を重ねてきたんだなぁ....
とふと思う。
おもいきや、昨日は一転して、晩秋のような空模様。
午後、人通りの少ない場所をはなちゃんと一緒に散歩していたとき。
雪深い東北の片隅で育ったわたしの晩秋の原風景がふと一瞬だけ
感覚として喚起されたかのような一瞬を感じた。
水墨画のにじみのような空を見上げると、とんびがヒュ―ヒョロヒョロと鳴きながら
いつにないスピードで西に向かってまるでジェット機のように直線に頭上を横切る、
肌に容赦なく吹き付ける風が、無力な木の葉たちを空に舞いあげる。
晩秋の寂寥感に浸る。
冬なんて何度も経験しているのに..... まだまだ先になるだろう冬の到来をかすかに感じて
いるだけなのに、心が身構える。
そう思ったら、なんと北海道の大雪山系黒岳に初冠雪だと言う。
冬は確かに日本に訪れていた。
オーストラリアには冬らしい冬がないので、そんな原風景があったことすら忘れていた。
呼び覚まされた記憶が一瞬にしてわたしを生まれ育った場所へと私をいざなってくれた。
ところで.....
東北出身の詩人の詩を読んでいると、詩人が詠う光景や匂い、皮膚感覚までもが
呼び起されるのは、きっと自分の原風景と詩人のそれとが似通っているからに違いない。
そういった作品に共感している自分を感じながら、わたしも年を重ねてきたんだなぁ....
とふと思う。