さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

不思議なお話

2014年07月28日 08時48分20秒 | Web log
先日、友人の義理のお母様が亡くなりました。

5年くらい前にアルツハイマーを発症し、介護施設に入居。

だんだん衰えが加速して、最近は息子さんのことも認識できなくなったと聞いておりました。

元気だった頃、何度かお会いしたこともありますが、とても聡明で素敵なご老人だったこと
を鮮明に覚えております。介護施設に入居してからはお会いすることもなくなりましたが、
友人に会って話を聞くたびに、切ない思いをしたものでした。

亡くなった日の朝に携帯に電話が入り訃報を知ったのですが、特別親しかったわけでもなく
友人を通しての面識のみだったし、お葬式やなんやらで忙しいときに変な邪魔をしても
いけないかなぁと思い、何らかの助けが必要なときはいつでも連絡して欲しい
というメッセージだけ伝えて様子を伺ってました。

先日、友人から電話がきて、お葬式も無事に済んだこと、家族を中心に静かにお見送りを
したことお葬式自体はアジアに比べると非常に簡素で特に大変なこともなく、あっという間に
終わったことなどから、最後に義理のお母さんはどんなふうだったかということまで、何度か
声を詰らせながら色々話してくれました。

亡くなる一週間ほど前から食事が喉を通らなくなるなど、兆候があったそうで、
介護施設と担当医師を交えた話し合いが何度か行われたこと。点滴、あるいは鼻を経由に
栄養補給をおこなうか?そういったことに本当に意味があるか?などが話し合われた
そうです。

お医者さんを含め、ご主人の妹さんはこれ以上の処置は行わないという意見だったようですが
友人のご主人の願いで輸液補給のみを行って様子をみることで落ち着いたそうです。

が、それから一週間後に息を引き取ったとのことでした。

不思議な話はここからなんですけれど、息を引き取る前日の夜、友人は義理の
お母様の夢を見て、死期を悟ったそうです。

翌朝、それをご主人に話し、会社/学校からそれぞれ帰ってきた後に最後の挨拶に
行こうと行って、夕飯を済ませたあと、介護施設に向かって、静かに眠っているお義母
さまの耳元で1人1人「 今までありがとう、愛してるよ 」と伝えたそうです。

元看護師である彼女は、子供たちに乾いた口元をきれいにして、濡らしてあげるよう伝えた
そうですが、下の子は怖がって近づくことさえできなかったと言っていました。息子さんで
あるご主人はその場で号泣したそうです。

その後帰宅し、子供たちを寝かしつけたあと、介護施設から義理の妹さんのところへ
容態がよくないと連絡が入ったそうで、駆けつけたときには、もうお義理母様は
息を引き取っていたとのこと。

きっとお義理母様は最後の最後に遅くに結婚した息子さんとかわいい孫たち、そして
私の友人に最後のお別れをしたかったんだろうなぁと思いました。

生前の彼女のことを思い出しながら、静かな愛に満ちたお別れだなぁと思ったのでした。

署名

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