さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

と、いうことで・・・

2011年04月15日 11時55分23秒 | Web log
12時55分に手術室に入室してから、約6時間後の夕方7時。

マイクと子どもたちに迎えにきてもらって、帰宅となりました。

前日の7時に夕食を済ませてから、フルーツとサンドイッチを口にするまでは絶食だったことと、

麻酔がまだ完全に抜け切れていないこともあり、自宅に着いたときは、よろよろでした。

横になっているときは「 もう 走れそう!!! 」なんて、看護婦さんに調子こいていたのですが、

実際、立って歩いてみると、やはり『 術後 』の私なのでした。


話は前後しますが、待合室で待たされているとき、待機室で待機しているとき、

多くの患者さんを目にしました。

特に気になった3人の女性たち。


1人は 待合室で父親に付き添われ、泣いている若い女性。

抗がん剤治療のためか、髪がとても短かった。

がんが再発して摘出手術を控えていたのかもしれない。


待機室で両隣にいた2人の女性たち。

1人は乳がんの手術のために手術を待っていた人。

薄いカーテン越しに聞こえてきたのですが、

がん患者をケアする専門のナースと思われる人が、彼女の気持ちをやわらげるためと、今後の治療とサポートに
ついていろいろ話していた。

最初は、家族の話で彼女の気持ちをほぐし、それから病気について話が進む。

内容は、幸い、乳がんは4ミリだったこと。4ミリで見つかってよかったわねと、一生懸命励ましていました。
でも、周囲の組織に残っているかもしれない小さいがん細胞をやっつけるために放射線治療が控えていること。

放射線治療は、2週間毎日通わなければならず、けっこうしんどいから、
家族に付き添ってもらってくださいとか、そういう内容だった。

家族の付き添いが無理な場合、患者自身の車の運転は許されないので、公共の交通機関を使わなければならないけれども
あなたの住んでいる近くから、直通のバスが出ているので、それを使うようにとか、メンタルケアだけでなく、
結構実践的なアドバイスをしていました。


もう1人の人は、病気は何だかわからなかったけれど、術後にかなりの痛みを伴うらしく、お医者さんに『 一晩は誰かに付き添ってもらってください 』といわれていた。

でも、その人は独り身らしく、迎えに来てくれるのも、身内ではなくて友人らしく、『 お友達に 一晩、泊まってくれるかどうか、お願いできますか? 』と聞かれていました。

『 術後は、本当に痛いんです。何かあったときに、病院に連絡したりする人が傍にいてもらわないと。それに、帰宅して、火をつかって、それを消し忘れて火事を起こしたとか、そういう報告もきているので。』

と、しつこく言われておりました。

でも、その人は そこまで友人にお願いできない というような口調で

『 大丈夫です。絶対、火も使いませんし。本当に何かあったら、友人が駆けつけてくれると思います。』と言ってました。

『 少なくとも、あなたが眠りにつくまで、お友達に傍にいてもらってください。 』とお医者さんは念を押してましたけれど。

2人の話を聞いて、複雑な気持ちになる私。

前者はがん患者だったので、病気が病気だけに、本人の不安も大きいだろうなぁと思いましたが、6人目の孫がもうすぐ生まれるとか、ご主人が面倒みてくれるとか、身内のサポートがしっかりしているような感じでした。本人も落ち着いている様子で、自分のことよりも、16歳で学校を辞めてしまった、孫娘が心配でたまらない様子。

後者の人は、病名が何かはわからなかったのですけれど、ちょっと気の毒になりました。

友人とは言え、そこまで他人にお願いできない彼女の気持ちも分かるし、甘えられない身内が身近にいないつらさも分かる。

でも、理由があって1人でなんとかしなくちゃいけない彼女を追い込むようなことを、手術前にいうくらいだったら、
なんで、もっと早くそういうことを明確に伝えて、例えばケアラーを紹介するとかそういうことをしないんだい???

独居老人とかもいるわけですから、そういうサポートシステムがあるはず。

ま、彼女が拒否した可能性もあると思いますけど。

でも最悪、一晩入院させるという手もあるじゃないですかぁ、そんなに痛いと言うのなら。

とか、彼女に代わって、あれこれ文句を言いたくなりましたが。


ま、わたしの想像の域をでませんが、色々ありますね~。


ついさっき、執刀医から直接電話を頂きまして、摘出した腫瘍は良性でしたとのこと。

悪性だったら、追加の治療が控えていたわけです。

これで、一件落着~。


わたしを診てくださった先生は、St. John of God の Murdoch Hospital でクリニックを開いている

Dr. Yee Leung という婦人科の先生です。(産婦人科ではありません)

友人のご主人がお医者さんをしていて、その人から紹介していただいたのですが、とても穏やかで、フレンドリーだし、
傷口が本当に最小であることを見ても、卵巣の Before After の写真を見ても、きれいに処置されていると思われ、
腕がいいんだろうなぁと感じました。(わたしの主観かもしれませんが)

子宮内の超音波を取ったときも、そこの先生から『 Dr. Yeungはとても腕がいいから、安心していいわよ。』と
言われました。

パースの Southern Suburb にお住まいで、婦人科のお医者さんを探している人がおりましたら、

Dr. Yee Leung をお勧めいたします。

終り

署名

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