さよなら三角 また来て四角...日本編☆第二章☆

オーストラリアから10年ぶりに帰国。特別支援教育に携わりながら
市民農園・家庭菜園に励んでいます。

完璧な先生、完璧な母

2010年02月17日 10時12分11秒 | Web log
どこもそうだろうけれど、新学期は何かと気ぜわしい。
落ち着くまでね。

心のどっかで子供の学校での生活を気にしながらの毎日
なんですけど。

果たして、わたしの母を始め、昭和50年代くらいに育った
子供の親はどれだけ心配したんだろう。

わたしの母なら「そんな暇なかった」と言うに違いない。

昨日は、マイクがコーチをしているT-ballに来ているお母さんが

「今日はT-ball、行けないいけないわ。娘がまだ落ち着かないの。
息子(双子の兄)と主人がT-ballに行っている間、わたしは娘と
クオリティータイムを過ごそうと思って。
息子がいるとクオリティータイムじゃなくなっちゃうから。」

私「はい、わかりました。」

理想的なお母さん・・・・だよね。

他のお母さんをみて、心配しすぎなんじゃね?と
ちょっとひねくれてはみるものの、自分も内心心配しているんだから
人のことは言えませんけど。

程度の差ってだけの話。

で、親がこれほどまでに子供を(いい意味で?)ほっとけないのは
実は心理学がメジャーになってきたからなんじゃないのかな、
と思うときがある。

幼児期の経験が将来に影響を及ぼすっていう考え。

確かにそれは大事なんだけれど・・・それを完全に無視
していいかっていうとそうはいえないのだけれど。

私が高校のときに、担任だった数学の先生と心理学について
話したことがあった。

先生曰く「心理学で幼児期の経験がうんぬんっていうけれど、
そこに原因を探ったところで意味があるのかなって思うときが
ある。だって過去に遡ってそれを変えることはできないだろ?」

私「そうですよね。過去にあった出来事で、今の原因を探り当てて
親のせいだとか、友達のせいだとか、兄弟(姉妹)のせいだとか
先生のせいだとか言ったところで、今起こっている問題の責任を
そこに押し付けるだけですもんね。
それが本当にそうかどうかも実際のところ分からないのに・・」

とまぁ、こんな感じ。

ロボトミーの話にもなって、先生的には『その時代正しいと言われて
いることが、後に否定されることもあるから、そういうエセ科学
は信用しきれない』と、実に数学者らしい考えをもっていたんだろう
と思われます。

→当時、心理学を勉強したいと言っていたので、客観的に距離をおけない
(信じやすい)わたしの性格を知って、ちょびっと忠告したかったんだろうな、
と今になって思います。先生、ありがとう。

それはともあれ、それでも心理学が発達したお陰で救われている人もいるん
だろうからなんとも言えませんが。

子供のときの経験が・・・うんぬんは、早期教育とかそういうところ
までエスカレートして、3歳までに・・・とか0歳児から・・とか
そういうところに行き着いている感がある。

そういうのって親にとっては誘惑ですよ。
そういうのに走る気持ち、ちょっとはわかりますけど。

昨日は懇談会で色々話を聞いて、子供がどう思うかはともかく
先生は「完璧」。多くの親が望むだろうタイプの先生。

しっかり宿題もだして、いっぱい勉強させて、個々のレベルを
把握し、それにあったレベルで励まし、更に成長させ・・・
もし子供の様子になんかあったら、すぐに私に報告してください、
すぐ対応します。一番大切なのは子供が「ハッピーであること」
ですから、無理やり詰め込んでも、子供が無理やりさせられている
と思ってイヤイヤやっていたら意味がありませんから・・・

うんぬん。

「先生、すごい。完璧です。」

で、わたし懇談会が終わったらどどどどぉっと疲れました。

「いやぁ、いい先生だけれど・・・・ジョナサンの気持ち、
なんだか分かる。」とマイクにグチ。

わたしが単に無責任で、怠け者なだけなのかもしれません。

・・・失礼いたしました

署名

<script src="http://www.shomei.tv/project/blog_parts.php?pid=1655&amp;encoding=euc"></script>