桜に比べて 注目が集まらない 梅の花
立春とともに 寒さの中を健気に咲く梅は 可憐なのに
やはり ゆっくりと眺めるには寒過ぎるこの気候のせいで 立ち止まる人も少なく
印象に残らないからなのでしょうか
その昔 万葉集には 梅と桜の歌が合わせて153あり その72%にあたる
110が梅の歌でした
時代が下がって 古今和歌集 そして 新古今和歌集になると 梅の歌は
全体の17% と急降下し 人気は桜に集まっていったようです
何だか可哀相になって 毎年 “ 綺麗ね、ちゃんと見てるからね ” と
声をかけてあげているのです・・・
“ 桜散る ”
受験のシーズンにもよく聞かれる言葉のように
あでやかで 眩ゆいほどの美しさをもつ桜
厳しい寒さの中 春を待ちながら頑固に凛とした姿を見せる梅
好一対にあたる 桜と梅
どちらの美しさを好みますか?