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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カラスノエンドウ、スズメノエンドウ

2020-04-26 10:23:04 | みんなの花図鑑
木ばかり見上げ撮ってたら首がつかれてきました。 スイバに目を落としたついでに 野草のエンドウを2つ。

まずは 大きいほうのカラスノエンドウから。
どこにでもあるカラスノエンドウですが、ここ愛知県緑化センターのカラスノエンドウは 学習舎横の道路の土手に生えていたもので、屈(かが)まなくても花と対面できたので撮ったものです。 最近は 屈むのが辛くてつらくて・・・




カラスノエンドウは マメ科ソラマメ属。
「ヤハズエンドウが植物学的局面では標準的に用いられる和名だが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名が一般には定着している(「野豌豆」は中国での名称)。」 (wiki 「ヤワズエンドウ」より)




この植物にはよくアリが訪れているのが観察できます。同じ様な葉をしたクサフジに比べても比較にならないくらい多くのアリが訪れていて人気の高さがうかがい知れます。なぜ、この植物にはアリが多く集まるのでしょうか。
(↑ 長野周辺の山歩きと山野草> 草花メモ&エピソード > カラスノエンドウ より引用させていただいています)




アリの行動を注意深く観察するとその理由が分かります。アリはカラスノエンドウの上をやたらに歩き回っているのではなく、ある特定の所に長く留まることがわかりました。この写真のように、花の付け根にある托葉に口をつけて何かをなめているようです。ここに何があるのでしょうか。(同上)



アリが口をつけていたのは、托葉上にある黒っぽい部分でした。実は、ここは花外蜜腺とよばれ、アリのためにカラスノエンドウがここに蜜を出しています。なぜ、アリのための蜜腺があるのでしょうか。(同上)
このつづきは 長野周辺の山歩きと山野草> 草花メモ&エピソード > カラスノエンドウ をどうぞ (^^)/



さて、つぎは 小さいほうの スズメノエンドウ です。

どれくらい小さいかって?
まあ、カラスとスズメくらい違いがあります。 散歩していても、カラスノエンドウに目が行くひとは多いですが、カラスノエンドウには 気づくひとは少ないのではないでしょうか。



私もそうでした。 スズメノエンドウを覚えたてのころ、 夢中になってカメラに収めていたら、 散歩をなさっていたお年寄り(といっても 私とたぶん同じくらいなんでしょうが、 他人は歳とって見えますからね~)が、「何撮っとるんですか?」とたずねてみえたのです。




「スズメノエンドウという カラスノエンドウの仲間です」
「へぇ~、カラスノエンドウは知っとったけど、 スズメノエンドウちゅう草があるだかん。知らんかった」
(訳しますと、 カラスノエンドウは知っていたけれど、 スズメノエンドウという草があるのですか。知らなかった) ^^




それから 30分以上、 パソコンで株をやって見えること、 このあたり 終戦の年の三河地震でお父様に 水のない小川に避難したことなど 話してもらいました。ということで その方は私より少し年上の方でした。
あとで知ったのですが、スズメノエンドウも若葉が食用になるそうです。


スイバ - 雌花・雄花

2020-04-25 18:21:49 | みんなの花図鑑
畦道で よく見るスイバですが、 雄株と雌株があるって ご存じでしたか!?
とすると、見出し画像は 雄花でしょうか? 雌花でしょうか? さてどちらでしょう (^_-)-☆


子供のころは スカンポ (とか、コジキノサトノキ)と呼んでました。 なぜ スイバ とか コジキノサトノキ と呼ぶかというと、若い茎をポキッと折ってしゃぶると酸っぱいからです。




そんでもって、こういう果実が穂になってつくから スカンポとかスイバとすぐ分かるのですが、実は これは 雌株だけ。 こういう実が実らない スイバ があるってお話です。




まずは 雌株の果実になる前の 雌花ってどんなか 観察してみましょう。




拡大すると、こんな風です。 海のサンゴ礁みたいですね。




さらに拡大してみます。 すると、赤い部分は 雌しべの柱頭だったことがわかります。この下にある子房が受粉すると あの翼を持った果実になるのですね。
なお、 スイバ は タデ科。 果実は もう一つの「スカンポ」すなわち イタドリによく似ています。


では、雄花は?

これは 雄花の蕾です。華やかさはないですが、雄花もなかなかのものですよ (^^♪




雄花は 雄しべと 6枚の花被片で出来ています。上のほうに黄色い雄しべが見えます。下のほうの褐色の雄しべは すでに花粉を放出したものでしょうか。



花被片の縁が赤いので、キレイです。




というわけで、見出しの画像は 花粉放出中の雄花でした。


キリ、アオギリの今

2020-04-25 10:27:37 | みんなの花図鑑
キリは高木なので 花が咲いてもなかなかまじかで見ることができません。

自宅から 7.6km の交差点にある桐の木です。 やはり大きな木ですが、都合よく下のほうにも枝が伸びてくれています。やさしい桐の木なんです (^^ゞ




まだ、こんな状態なんですが・・・




一部、 開花している花もあります。




手の届くところで 開花している花が限定されているので、同じ花をアングルを変え あっちからこっちから パチリパチリ。




キリ(桐、学名: Paulownia tomentosa)は、シソ目のキリ科 Paulowniaceae。以前はゴマノハグサ科に分類していた(あるいはノウゼンカズラ科)。 (wiki「キリ」)




古代中国では聖王を象徴する鳳凰が「梧桐の木に宿り竹の実を食う」とされ神聖視された[3][5]。(同上)




上記wiki の (脚注 5)
5. ^ ただし中国本来の伝説では鳳凰の止まる木はアオギリ(中:梧桐)という、キリ(中:泡桐)とはまったく異なる樹木である。



というわけで、 「まったく異なる樹木である」「鳳凰の止まる木」である アオギリの今を ちらっと (^^♪

アオギリ(青桐、梧桐、学名: Firmiana simplex)は、アオイ科(従来の分類ではアオギリ科)アオギリ属の落葉高木。 (wiki 「アオギリ」)
我が家のアオギリです。 2階のベランダから撮影しました (^^)/




花は初夏(5 - 6月)に、枝先に大形の円錐花序を出して、雄花と雌花が混じり、黄白色から黄緑色の5弁の小花を群生する。(同上)
実は 我が家のアオギリ、 これまで40年 一度も花を咲かせたことがなかったんです。 理由は 毎年冬に その年伸びた枝を剪定してしまっていたから (T_T) 昨年はじめて 剪定を怠りました。 木に登れなくなったから?
いえ、花が見てみたかったんです (^_-)-☆☆☆







ベニチョウジ - 岡崎市UT

2020-04-24 17:51:53 | みんなの花図鑑
冬にも咲いていたのですが、 これほどびっしり咲いてはいませんでした。


「2〜5月頃に、枝の頂に長さ3〜5c程度の筒状の花を見せる。」(GKZ植物事典)
「花期 : 春夏秋冬」 (K'sBookshelf 辞典・用語「ベニチョウジ【紅丁子】」)




ベニチョウジは、ナス科の常緑低木である。等しくナス科のヤコウボク(夜香木)が存在するが、本種はその近縁種である。(GKZ植物事典)




学名 Cestrum elegans
属名 Cestrum は ギリシャ語の kestron(=彫刻刀)を語源としている。雄しべの形状から。
種小名 elegans は「優美な」の意。
(同上を一部編集)



花冠は紫紅色で先端は5裂する。(植物写真館「ケストルム・エレガンス」)




花後、濃い赤色で球状の果実をつける。
Note: 原産地では果実ができるようだが、日本ではなんらかの原因でできないようだ。[2010.4.13] (同上)


気になるヤナギ - 雌株

2020-04-24 13:40:27 | みんなの花図鑑
近隣を散歩していて、 気になるヤナギの雌株がいくつかあるのですが、 名前が分かりません。
まず一本目 

この柳は ミモザ(ギンヨウアカシア)が植栽されている圃場にあります。 この写真を撮ったのは 4月1日で、前日も雨の中の散歩で目にとまったので、 天気が良くなった翌日 再訪して撮ったものです。




なぜ 目に留まったかというと、花穂の頭に 帽子をかぶっているんです。ね、可愛いでしょ (^^)/




この日は 折よくオーナーの方が見えたので、名前をうかがったのですが、失念したと言ってみえたのですが、やはりこの花穂の帽子が可愛いことから、あるいは枝が赤いことに因んだ名前だったような、と言って見えました。




同じ株でも 花の状態は様々で このようにまだ赤い柱頭が鑑賞に堪えるくらい残っている花穂もあります。



同じ花穂の 基部に近い側半分です。




株はこんな風で、一本立ちではなく 株立ちです。



で、花と一緒に葉も展開し、背丈もそれほど高くならないようなので、タチヤナギでしょうか?



もう一本、別のヤナギの雌株を。

これもだいぶ前(4月4日)に撮ったものです。




まっすぐに立ち上がる枝に 整然と花穂がついているのが特徴的です。




子房と先端の柱頭をつなぐ花柱部分が割合長いので、柱頭が黄色だと 雄花が咲いているように見えることがあります。




ネコヤナギのように 赤芽がキレイです。




全景です。 左はキョウチクトウで、右が気になるヤナギの雌株です。 いずれも 背はあまり高くありません。

いずれにしても、ヤナギは難しいです (´∀`)

ムクノキ - 雄花・雌花

2020-04-23 23:30:16 | みんなの花図鑑

樹形は エノキを少しすらっとさせたような感じです。 樹皮は割れた感じはありません。 遠くから見て、私はよく カエデ科の木かと思っちゃいます。




花は雌雄異花で 新葉といっしょに 小枝にびっしり咲きます。 そのほとんどが 雄花です。




ムクノキ(椋の木)は どこかエノキに似ています。葉も 花も。 別名「ムクエノキ」なんて名があるくらいです。
ただし、エノキの葉は鋸歯が葉の先端部にしかないのに対し、ムクノキは基部付近まであります。




雄花も エノキと似ています。ただし、エノキは 雄しべが4つで ドローンみたいな十字形をしていたのに対し、 ムクノキの雄花は 雄しべ5つで 星形をしているところがちがいます。(分かりやすいですね)




雄花は 5つの萼片と雄しべで構成されています。




雌花は 枝の先端に 新葉に隠れるように ひっそりついています。




雌花も やはり エノキに似ています。 エノキも ムクノキもニレ科でした。





雌花が受粉すると エノキの果実より若干大きい果実に成長します。


コゴメヤナギ - 雌花と柳絮

2020-04-23 17:27:20 | みんなの花図鑑

矢作川には 中流域に川島河川敷公園があり、そこで たくさんのヤナギをまじかで観察できたのですが、 今年、公園が開発?されて すべての木が伐り倒されてしまいました (T_T)
ここに掲げるヤナギの雌株は 川島河川敷公園より北の、矢作橋の南にある一本の背の高いヤナギの雌株です。
写真は、最後の一枚を除いて 3月29日に撮影したものです。




コゴメヤナギとしましたが、 実はあまり自信ありません。 河川敷のヤナギには カワヤナギ、タチヤナギ、マルバヤナギなどが代表的なですが、 このヤナギは カワヤナギとも マルバヤナギともちょっと違う気がしたので、最初タチヤナギかなと考えました。が、タチヤナギは 「幹は株立ちで根元からよく分岐し・・・」とあるので、これではないなと思いました。




あと矢作川の候補として アカメヤナギ,コゴメヤナギ,ジャヤナギが報告されてます。 この3つの中から 一番近いものとして コゴメヤナギを選択しました。




3月29日の時点で、すでに受粉が終わったのか、柱頭は赤茶けています。




上掲画像から 20日後の 4月19日に撮影した同じ個体です。
果実が弾け 綿毛が見えています。 柳絮(りゅうじょ)というほどではないのですが、 綿毛が飛び交う季節が 今年は少々早く 訪れたようです。
矢作川沿いの大学の道路沿いに背の高いポプラがあるのですが、この木も雌株で、まもなく 綿毛の舞う季節になりそうです。

クリ、セイヨウハシバミ - 雌花がない!

2020-04-23 10:11:58 | みんなの花図鑑
見出し画像は クリの雌花・・・じゃありません!
今回は、 雌花の観察に失敗したお話です (´v_v`)


いつもの散歩道、 クリの若葉がキレイです。




地面に 去年の栗が落ちてたから、これは クリの木です。 (横にあるのは レッドロビンの新葉)




これは クリの雄花。 まだ雄しべが伸びていません。 雄花は分かるのですけど、雌花はどこ?




あっ、赤い突起がありました。 これが雌花かな? クリの実の赤ちゃんのように見えるから。




いえ、いえ、これは雌花ではないんですよ。
これは クリタマバチが作った「虫こぶ」なんです。といって私自身は クリタマバチって見たことないんですけどね。 クリやヤマグリの新芽には、必ずと言っていいほど、この赤い虫こぶがついてます。 新芽に赤い突起があるので 「雌花かな?」って思っちゃいますよね ∧||∧


つぎは、 セイヨウハシバミ の雌花(が見つからない) という話。
場所は 愛知県緑化センター(豊田市)。

愛知県緑化センターの花木園には ハシバミとセイヨウハシバミが並んで植わってます。で、 今、セイヨウハシバミは こんな風。
セイヨウハシバミの 雄花 です。




セイヨウハシバミは ハシバミにそっくりな雌花をつけるはずなので、探したんですけど、 見つかりませんでした。
(参考) となりのハシバミの雌花 4月1日



それにしても 枝先についているこの真っ赤な繊毛は なんでしょう?




ちゃんと セイヨウハシバミの実(ヘーゼルナッツ) が生るんだから、 その前身の雌花がついていても良いはずなのに・・・
残念~~ (´・ω・)




クロマツ - 松ぼっくりの赤ちゃん

2020-04-23 01:07:02 | みんなの花図鑑
クロマツの雌花です、 最初から 松ぼっくりの赤ちゃんの格好をしています (^^)/


触ると痛い針のような葉の上に マツの花が咲いています。




クロマツは雌雄同株。 雌花が上で 1個か2個。 雄花が下で すじこのようにのたうち回っています(そうでなく整然としているのもありますが)。




雌花は 最初から 松ぼっくりの形をしています。 左は1個、右は3本。
下の円柱部分は 新葉です。新葉は苞葉のようなものに包まれています。




雌花は 2年かけて 松ぼっくりになります。




子供のころは 風呂の焚き付けに使うための松ぼっくりを拾いに 父に連れられて 近くの山に行ったものでした。
小学生になると、松の穂を折って 防火用水などでモーターボートをして遊びました。(ジンが動力源になるんです)



ダイコン - 安城市WB

2020-04-22 19:51:22 | みんなの花図鑑

ダイコンの花というとふつう 白いのですが、 これは 濃いピンクです。 ダイコンの花ではないのでしょうか?




同じ株で、 白い花も一緒にあるのです。これは ダイコンの花ですよね ?!




赤と白のハナモモで源平花桃というのがありますが、これは さしずめ 源平ダイコン ですねぇ




夕方で 陽を透かして見てるので よけい赤く見えるのでしょうか?





花弁で、アントシアニンという色素が生合成されており、色が付きます。アントシアニンの生合成量は、品種によっていろいろですし、成育環境条件でも多少変化します。「濃いピンク」というのは、アントシアニンの量の変化であって、多分、色素の成分の違いでは無いと思います。
考えられる可能性としては以下の2つあると思います。1.このダイコンが、もともと濃いピンクの花をつける品種であった。(ダイコンの花を見る機会は、種苗農家でないとなかなか無いと思います)2.首だけを水耕したという成育条件が、何らか、アントシアニンの生合成量を上げる要因となった。
(以上、 植物整理学会HOME > みんなのひろば > 植物Q&A > ダイコンの花の色の違い より)