アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

カンナとジンジャー - ショウガ目

2021-09-02 10:06:25 | みんなの花図鑑
カンナ (ショウガ目)

カンナ科カンナ属のカンナ。
カンナというのは学名Canna のことで元はラテン語です。
品種は Google Lensによると 「Yellow King Humbert」(ちょっと違う気がしますが参考まで)。
こういうカンナの花、私はよくショウガと間違えるのですが、ショウガに似た根茎を持つショウガ目の植物です。




では カンナの和名は?
「和蘭檀特(おらんだだんどく)」
ですが…
使われることは、ほとんどありません。




カンナはもともとラテン語なので、英語でも Canna(カナ)
フランス語でも Canna(カナ)
イタリア語で canna indica(カンナ・インディカ)
スペイン語で cannas (カンナス)
中国語で 美人蕉(メイレンジャオ)
韓国語で 칸나 (カンナ)




カンナの花は雄しべを6本だし、その中の一本を残してあとの5本は花びらに変化するのだそうです。
どおりで 花を撮ってもシベを観察しなかったことをいつも後悔するはずです (T_T)

女の唇 十も集めてカンナの花 (山口青邨)




ジンジャーリリー(ショウガ目)

単に「ジンジャー」とも。
(遠くから見つけたときはとてもキレイに見えたのですが、時期を過ぎていました。)
和名の「ハナシュクシャ(花縮紗)」もよく使われるようです。



ジンジャーといえば 生姜(しょうが)のことですが、観賞用の生姜をジンジャーというようです。
生姜は ショウガ属で、ジンジャー(リリー)は ヘディキウム属です。



属名の Hedychium はギリシャ語の「hedys(美味)+chion(雪)」からきている。(みんなの花図鑑「ハナシュクシャ [花縮紗]」)



花の仕組みも独特である。 花被片は6枚あるが、外花被3枚は合着して花のつけ根にある。 内花被3枚はつけ根は合着し、先が3つに分かれる。 もう1枚、唇形の花びらがあるが、これは雄しべが花びらの形になっている。 また、飛び出しているシベは、雄しべと雌しべが1つになったものである。(同上)(蘂をシベと編集して引用)




2 コメント

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Unknown (ちがやねこ)
2021-09-02 13:49:28
アブリルさん、こんにちは。
薄いオレンジ色のカンナ、きれいですね。あまり見掛けないんですが、知っている範囲では、宇治の市役所前にあります。何となくカンナって小学校の花壇とにあるかなーという印象があるんですよね。何でか判りませんが。(自分が通っていた学校にあったかは定かではないです) カンナってもとはラテン語で、英語とかでもcannaなんですね。日本ではよく女の子の名前にあったりしますが、外国でもラテン語系の言語の国の人が聞いたならば、きっとあの花をイメージするんでしょうね。(ただ、細かいことを言うなら日本でのローマ字綴りはkannaでしょうが) ジンジャーもなかなか華やかですね。蕊らしきものがピューッと出ているのがカンナと明らかに違うところですか?ジンジャーと言えば、大学の頃に、学校の図書館のカウンターの上に見慣れない白いきれいな花が生けてあって、嗅いでみると何となく記憶にある香りで、職員さんに聞くと「ジンジャーですよ」…道理で!ってなことがありました。カンナ以上に見掛けませんが、生けてよし、嗅いでよしなんでしょうね。……では、また。
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Re: ちがやねこさん^^ (アブリル)
2021-09-02 17:22:06
ちがやねこさん、こんにちは~
言われてみれば、日本では 女の子の名前にカンナって
使いやすそうですね
名古屋のZip FM のナビゲータに 高木マーガレットさんがいます(彼女のお姉さんも 花の名前だったような)。
中世までの英語の女性の名前は、聖書の人物名や聖人名にちなむ
名前や、男性名の語尾を変えた名前などに限られていました。
だから メリーとかリサとか履いて捨てるほど(失礼)いたんですね
名前って区別するためにあると思うのに…
最近はあちらでも Lily とか Rosie とか Laura(月桂樹)とか
いっぱい使ってるようですね
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