アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

竜美ヶ丘公園の樹に咲く白い花 (1)

2024-04-24 15:00:00 | みんなの花図鑑
愛知県岡崎市にある竜美ヶ丘公園は、標高の高い大西配水場周辺の、当時の自然を後々に残すことを目的として整備された公園で、
市の中心部では珍しく、野鳥が集まる森や、眺望の素晴らしい頂上にある展望台、自然を学びながら楽しく遊べる多目的広場があり、園路などで各施設や自然を有機的に繋いでいます。(岡崎市のホームページより)
そんな自生する木に 今咲いている白い花を2回に分けて特集します(というほどおおげさなものではないのですが(笑))

カマツカ(バラ科)

まず最初は こんな感じの木。ガマズミ属の花に似ていますが・・・



ご覧の通り、けっこう樹高があります。





花はバラ科の花っぽいのですが、名前が分かりません。
Google Lensで検索すると、しきりに「カマツカ」を候補に挙げて来るのですが・・・





よく分からないので例によって このきなんのき掲示板にお尋ねしてみました。


「互生葉序で葉柄が短く、葉身基部は楔形、葉縁に鋭い鋸歯が観えます。
 バラ科カマツカですね。」
との回答をいただきました。


そこでネット上で「カマツカ」を検索して出てきたカマツカの葉と私が撮った葉とを比較してみると、

ネット上の葉はひとつの葉柄から4枚の葉が団扇(うちわ)のように出ています。
私の撮った葉は互生で一枚の葉が出ています。


葉がカマツカと違うのでは? とネット画像へのリンクを貼って再度お聞きしましたところ・・・



「アブリルさんの写真の枝は長枝です。
 「ひとつの葉柄から4枚の葉が団扇のように出ている」と仰るリンクの枝は短枝です。
 カマツカは短枝が発達しやすいです。短枝から互生葉序で伸びる葉が輪生のように観えたのですね。」
との解説をいただきました。

「カマツカの枝は普通に長く伸びて葉が互生している「長枝」と毎年ほとんど伸びず、葉が3枚輪生状に付いている「短枝」が形成される。光が十分当たる場所では枝を伸ばさず、毎年ほぼ同じ場所に葉を付けるが、勢いのよい枝では葉はまばらに付いており、枝は短期間に長く伸びる。新しい光環境を求めるために形成される枝である。
 このような短枝と長枝を付けるためにイメージが大きく異なり、初心者にはわかりにくい植物の1つとなっている。」(植物雑学事典「カマツカ」)






アズキナシ(バラ科)

2つ目の樹に咲く花ですが、これも名前が分かりません。



しかもこちらは池の畔に伸びていて近づくことが出来ません。



ここに挙げたような写真をそえて このきなんのき掲示板にお尋ねしました。



アブリル「Google Lensでこの画像を検索させると、アズキナシとミヤマザクラ を候補に挙げて来るのですが、ミヤマザクラのほうは花期が6月とあったので外してると思います。」



カマツカのときと同じ回答者のかたが、
「複散房果序、重鋸歯で側脈が平行に葉縁へ伸びています。
 バラ科アズキナシに賛成です。
 似たオオウラジロノキは散形花序、ウラジロノキは複散房果序ですが鋸歯の形が異なります。」
との回答を寄せてくださいました。








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