アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ソヨゴとイヌツゲ - 樹に咲く花29

2022-05-28 06:00:03 | みんなの花図鑑
モチノキ科の花、最終回は ソヨゴ、アメリカヒイラギモチ、イヌツゲの3種です。

ソヨゴ(雌花)

見出し画像のような赤い果実を実らせるソヨゴの雌花です。








「ソヨゴの花は目立たずに5月に咲く。長い花柄の先に付く清楚な花は印象的である」(季節の木 「ソヨゴ(冬青)-初夏」)










(雌株に雄花?)

ところで、これは去年の今頃撮った花のひとつですが、雌株なのに雌花でない花が付いています。
おしべから花粉が勢いよく飛び出しているし、雌しべの子房のふくらみがほとんどありません。



ネット検索してみると、ソヨゴのばあい、雌株にも雄花が咲くことがあることが分かりました。雄株に雌花が咲くこともあるようです。ただし、雄株の雌花は結実することがなく果実は実らないようです。

「私も、気になり、雌雄異種の樹々を調べてみました。
ヤマモモ・ハナノキ・タラヨウ・モチノキ・ナンキンハゼ・などなど・・・・・・どの樹にも雄花、雌花、同居していましたが、雄木にはやはり雌花の数は少ないですね。雌花は退化しつつあるのかも知れません。
雌木にも、やはり両性花がありますが、雄ずいは退化しているようです。
では、どこで、雌雄同種と雌雄異株を判断基準にしているのかは解かりませんが、やはり仰る通り、退化しているかどうかではないのでしょうか・・・・・・・・・・?

何百年後或は、雄花、雌花は、完全に分化され、雌雄同種、雌雄異株の判定がわかり易くなる時が
来るのかも知れませんね。勉強になりました。」(趣味人倶楽部「雌雄異株について教えて下さい。」)




ソヨゴ(雄花)

安城デンパーク内の雑木林をそのまま残した山(鉄砲山)にありました。



これ一本だけで モチノキ科の花だろうとは思いましたが、名前が浮かびませんでしたので掲示板に質問して ソヨゴの雄花と分かりました。



昨日のクロガネモチのとき話題にしましたが、モチノキ科の樹は秋の紅い実が可愛いので、庭には実のなる雌株を植えることがほとんどです。
でも、果実が結実するためには 雌雄異株の木は雄株と雌株の両方を植えなければ受粉が成立しないから果実ができないのではないか?



以下は、さる通販カタログのコメントです
「ソヨゴは性質上雌雄異株です。よほどの大都会で緑が少ない場所でなければ、雌株だけ植えればたいてい結実します。
雌株にしか果実がつきません。」(苗木部「実のなるソヨゴ(雌株) 」)




私は彦左公園(愛知・幸田)のソヨゴは 実のなる雌株の100m以上離れたところにソヨゴの雄株があるのは知っていますが...



冒頭の実のなるソヨゴの2本の木の近くには 雄株が見つからないことも事実です。
実際、どっちなんでしょうねぇ
また分からなくなってきました(ToT)






アメリカヒイラギモチ(雌花)













果実






イヌツゲ(雌花)




















果実

モチノキ科の果実はみな赤い!
例外のない規則はない!
ということで、モチノキ科でもイヌツゲだけはこんな黒い実をつけます。




イヌツゲ(雄花)






























.



2 コメント

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ソヨゴ (ピエロ)
2022-05-28 11:57:45
アブリルさん こんにちは
ソヨゴはこちらでは無い木です。
花も可愛い 赤い実がいいですねぇ。
イヌツゲは歩道の間に植わっています。 
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Re: ピエロさん^^ (アブリル)
2022-05-28 16:48:26
ピエロさん、こんにちは
そういえば、ソヨゴの分布は関東以西でしたね
身近にあるものは日本中どこでもあるような錯覚をしてしまいがちです
先日もケリという田植えの季節に田んぼに巣を作り、農道を散歩してると空から威嚇してくる鳥がいますが、KANさんから三河地方と近畿地方に集中している鳥だということを教わりました
ピエロさんにも、こちらでは珍しい木がそちらではごくふつうに見られるって情報もらったことありましたね(^^ゞ
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