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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ウツギ・マギシェンとハコネウツギ - 樹に咲く花30

2022-05-29 06:00:04 | みんなの花図鑑
樹に咲く花も30回となりました。
きょうは ウツギの名前が付く2つの木の花を。


ウツギ・マギシェン

ウツギの園芸品種です。
品種名の「マギシェン」は フランス語の ‘Magicien’ で 英語にすれば 'Magician' すなわち「魔術師」のことです。




混乱するのであまり出したくないのですが…
別名は「ベニバナバイカウツギ」といいます。




あれ?この木、バイカウツギの園芸品種だったっけ??




…と混乱してしまいますが、その答えは 以下
「バイカウツギの仲間ではなく、ウツギ属のロンギフォリア(Deutzia longifolia)とディスコロール(Deutzia discolor)の交雑種とされています。」(園芸植物・育て方と花の写真「ベニバナバイカウツギ」)




目立つ色合い花で、満開になると人目を引くたいへん美しい花木です。(同上)




ウツギ属の特徴は雄しべの花糸が扁平なことです。
この園芸品種「魔術師」もウツギ属の特徴をちゃんと残していて、花糸は扁平で上端がギザギザになって幅広くなっています。





ハコネウツギ

スイカズラ科タニウツギ属のハコネウツギです。
(バックの木は「けむりの木」です ^^)



同じウツギの名がついても、ウツギ属の花とはあまり共通性がありません。
ウツギ属はアジサイ科なのに、このハコネウツギの葉のほうが アジサイによく似ています。




特に箱根に多く自生しているわけでもないのにハコネの名が付いています。




開花直後は白かった花はだんだん紅色に変化します。
そこから別名は「源平空木」や「咲き分け空木」と呼ばれたりします。




大きな柱頭のめしべは スイカズラ科の花に共通です。




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