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アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

アキニレ - 安城デンパーク

2019-11-01 17:30:13 | みんなの花図鑑

アキニレは秋に花が咲き秋のうちに果実が成熟する。同じニレでも ハルニレは 春に花が咲き春のうちに果実が成熟する。





以前は樹皮から縄を作り、若芽を食べたという。飢饉の際は種子も食べたという。(木々@岸和田「アキニレ」)






落葉樹なのに葉が厚く、表面に光沢がある。(同上)

アキニレの果実は翼果。翼があり、風によって飛ばされて散布される。(植物雑学事典「アキニレ」)






1つの果実の中に、小さな種子が2つ入っている。(同上)






秋になって葉が落ちてもなかなか果実は枝から離れない。冬の木枯らしが吹く時になってようやく少しづつ果実は枝を離れて散布される。(同上)



ベゴニア - 安城デンパーク

2019-11-01 16:37:00 | みんなの花図鑑

♪ 月の砂漠を・・・♪
といった感じですが、これはある花のシベの部分を大写ししたもの。





すぐ答えですが、黄色いのはベゴニア(シュウカイドウ属) の雄しべでした。






ベゴニアの花は 先日のトウワタのように 蜜をもたないので、花粉粒は精細胞を持つ有性生殖体であるとともに送粉者への報酬(食料)の役割も兼ねることになります。






蜜腺を持たず、花粉のみを報酬とする花=花粉花 は、蜜腺を造らない分、花粉を多く産出します。(キンシバイなど・オトギリソウ属、キイチゴなど)






雌雄異花の雌花は花粉を与えることができないので、それらは特別なしくみで送粉者を引き寄せます。
ベゴニアの雌花は、雌しべの柱頭が色も形も雄しべとよく似ており、昆虫が間違えて止まることで送粉をする。(福原のページ(植物形態学)6-5. 動物媒花:報酬)

ベゴニアの雌花は ここ を参照




ススキ - 安城デンパーク

2019-11-01 10:07:36 | みんなの花図鑑

これは イネ科のススキ ですが、同じくイネ科に オギ があり、お月見に オギが供えられることがあるくらい、良く似ています。





生息地は ススキが比較的乾燥した土地を好みます。オギは湿った土地が好きです。






ススキは株立ちします。オギは地下茎から1本ずつ茎を出し、株立ちしません。





ススキの穂の最大の特徴は 小穂(しょうすい、イネでいうモミひとつ)の先から 芒(のぎ)という長い毛が伸びていることです。ススキの芒(のぎ)は途中で折れ曲がっていることが多いです。オギの小穂には この 芒(のぎ)がありません。






ススキの小穂の基部から伸びている白い毛は小穂と同じくらいの長さです。オギの白い毛は ススキよりずっと長いです。