オータムリーフの部屋

残された人生で一番若い今日を生きる。

同和教育カミングアウト(当時小5)(ツイッターより)

2012-07-20 | 社会

教師はいわゆる「同和教育に熱心な教師」だった。
同和教育のマニュアルみたいなのを持ってて、それが「その地区?の生徒の生まれをカミングアウトさせること」だった。担任はどの子がそうか事前に知っていて、クラスみんなの前でその子本人がカミングアウトするよう仕向けるのだ。で、その子が名乗り上げるまでクラス全員が帰れない。

みんな腹へってるし帰りたいしでイライラしてきてる中、プレッシャーに負けたのか立ち上がって名乗り出たのは俺とも親しいAだった。担任はよく名乗り出たとAを褒めてから「それでいじめられた経験があるだろう、話しなさい」とか言い出した。だがAは全然いじめられてなかった、むしろ人気者だった。いじめられてないもんは話しようがないんだが担任は「そんなはずない、話せ」と責める。そしてまたAが担任の意向通り話さなければ帰れない空気に・・・
Aはしかたなく「下校途中じゃんけんで負けたら次の電柱までみんなのランドセルを持つゲーム」をやった時の話をした。実際Aが他人に何かさせられたのなんて罰ゲームの時くらしかなかったから他のネタがなくそれを話すしかなかったのだろう。Aは担任に「誰にやらされた」と訊かれ俺の名前を出した。俺はAに謝れと担任に言われた。
しかし「ランドセルは持たせたけどゲームだったしいじめてないから謝らない」と俺は言った。俺は空気読めないガキだった。今考えればすぐ謝っておけばよかっただけのことだった。

教師のマニュアルでは カミングアウト→いじめられ体験語る→いじめっ子反省→握手で仲直り→めでたしめでたし、さあ帰ろう、っていうシナリオがあってそのお決まりの手順をやりたかっただけらしい。
しかし俺は「Aがだなんて今の今まで知らなかったんだからそのことでいじめようがない」と反発し、担任を次のシナリオに進ませなかった。結局6時を過ぎてしまい担任もみんなを帰さざるを得なくなった。しかし俺が謝らなかったので担任は反省の意なしと見なしてうちの親に電話した。ちなみに俺はの意味を知らなかったのでAは外国人か何かだったのかと思っていた。実際Aはちょっとハーフっぽい顔だったし。
俺は親にまで連絡されてしまって大ごとになったことを察知して泣いた。
泣いて親父に「絶対いじめてない。××××なんて言葉も言ってない」と訴えた。
親父は「わかってる。お前はそんな言葉知らないし、知らない言葉を言えるわけがない」と言ってくれた。
俺は信じてもらえたのが嬉しくてまた泣いた。
そのあと何日かして親父の会社の人がうちに来た。深刻な顔で「へたしたら××支部(?よくわからない)から呼び出しが来るかもしれない。そしたらうちの会社からも何人か行かせなきゃならんかも」と言っていた。親父もおかんもしばらく鬱っぽい顔をして家の中から笑いが消えた。

結局それは取り越し苦労でうちの家族が呼び出されたりすることはなかった。親父はその後人気のない北陸支店に異動願いを出し、それが受け入れられて俺は年度なかばなのに転校することになった。
転校する日Aに謝られたが、Aが悪いわけじゃないことはわかってたから、俺はやつを許した。同和教育は必要なんだろうけど、あんなシナリオが必要なのかどうか今でも謎だ。こんなこと匿名でしか書き込めないから13年ぶりに吐き出してみた。


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