北海道新聞2011.05.04.朝刊総合面
4月の新千歳 入国外国人78%減
観光用チャーター便ゼロ
【千歳】札幌入国管理局千歳苫小牧出張所が3日発表した4月の新千歳空港の外国人入国者数(概数)は、前年同月比78%減の4200人だった。同出張所に記録が残る2006年1月以降、月別入国者数で最低を記録した。
空港関係者は、入国者が大幅に減った原因について「東日本大震災と福島第1原発事故の影響だろう」と指摘。一方で「4月下旬から外国人の来道が増え始め、回復の兆しを実感している。道などによるPRの効果があったのでは」と話す。
外国と結ぶ4月の定期便(発着の合計)は欠航が相次ぎ、前年同月比21.2%減の286便だった。アジア各地からの観光客向けチャーター便は運航されなかった。
3月の同空港の外国人入国者数は前年同月比39.2%減の1万2400人。同出張所は、外国人入国者の統計で国・地域別の数字は公表していない。