今日は今、研究が盛んにおこなわれ、ガン細胞の転移の原因としても注目されている、
エクソソームについてのお話しです。
エクソソームに関しては、
こちらの北海道大学大学院医学研究院の南保明日香准教授らの研究グループの報告が分かりやすいと思います。
「EB ウイルス感染細胞がまき散らす粒子の性質を解明」
~EB ウイルスが引き起こすがん発症の解明と診断への応用に期待
【用語解説】
*1 エクソソーム … 様々な細胞から体液中に放出される微小な粒子。放出する細胞に由来する様々な
たんぱく質や核酸を含んでいる。エクソソームを取り込んだ細胞にこれらの因子を輸送することで,
細胞の性質を変える。近年では,がんをはじめとした疾患に関わることが解明されつつある。
*2 マイクロ RNA … 約 20 塩基から構成される RNA であり,細胞の遺伝子発現を調節する機能をも
つ。近年,がん細胞が放出するエクソソームが特定のマイクロ RNA を内包し,がんの悪化や転移の
原因となることが報告されている。
用語解説を読むだけでも、大体わかるかと思いますが、健康な細胞がなぜガン化するかについては、
ガン化した細胞が放出したエクソソーム内のガン細胞由来のmRNA遺伝子細胞によって、ガン化するという事です。
ガンの全てがウィルス由来ではありませんし、
全ての疾患にしても、そうですよね。
現在の多くの疾患は生活習慣病だといわれいますが(ガンも今では生活習慣病の一種ともいわれていますね)、
つまり、それらは、血液の汚れによるものです。
つまり、血液の汚れによりたまった、細胞内の不要なゴミが細胞を傷つける事で異常細胞になり、
その異常細胞由来のmRNAを含んだエクソソームが排出され、
そのエクソソームが健康な細胞を病気にするという事です。
例えば、糖尿病であれば、血液中の高血糖状態が長く続いた事により、
すい臓のランゲルハンス島の細胞が異常化し、異常化した細胞が増えるほど、
インシュリンホルモンを生産できなくなるという事ですね。
(血液に大量に糖分が流れ込み、その処理に追い付かず、
細胞が疲れ切ってしまうとインシュリンホルモンが出なくなります。
初期はすい臓の臓器が疲れているだけなので、
食事療法でまたホルモンがでるようになりますが、
遺伝子自体が異常化するとホルモン自体を生産できなくなります)
改めて、健康な細胞とはなんでしょうか?
細胞としての役割を全うする細胞の事ですよね。
それは遺伝子の設計図により、
細胞が複製される時に寸分の狂いもなくしっかりと複製されるという事です。
遺伝子の複製に間違いがあると、ガン化他、病気が発生する事になります。
(細胞が複製される時、一定の割合で異常な細胞が発生していますが、
免疫細胞が異常細胞を処理しているので、普通、病気を発症する事はありません。
ですが、免疫細胞は子供の教育と同じで、生まれた場所から胸腺に移動し、
そこで大人の免疫細胞になるための教育をうけます。
このため、胸腺は免疫細胞養成機関ともいわれる部分です。
この時、大人になりきらない免疫細胞が生まれてしまう場合があります。
このような未熟な免疫細胞が多い人ほど、免疫力も弱いのです。
免疫力が弱くなる原因については様々あり、長くなるので、またの機会に譲ります)
遺伝子の複製に間違いが起こるという事は、
傷ついた細胞が作られるという事ですが、
細胞を傷つけるものとして、
この地上で最たるものは、放射線被ばくです。
放射線被ばくしなくても、病気になる人は沢山います。
電磁波も細胞を傷つけますし、ウィルス感染以外にも、
体内にたまった微量な重金属も細胞の正常な複製を阻害します。
それらは、添加物として摂取したり、
ヘアースプレ-や洗剤などにも入っていますし、
ドライヤーを使う時にも発生しているケミカルなものです。
微量な重金属は神経細胞にたまりやすいという特徴があり、
アルミニウムと認知症の関係などは、割と良くしられたお話しです。
エクソソームの働きが分かったいま、
私達は細胞の複製が正常に行われるよう、
生活していかなければなりませんね。