いよいよ今年もあとわずか。「私が見てきたステンドグラス」海外編、ひとまずの最終回はストラスブールです。今後また海外へステンドグラスを見に行く機会が巡ってきて、続編が書けることを切に願っていますが…。
'09年12月19・20日、ストラスブールを旅しました。ストラスブールを含むアルザス地方(ドイツとの国境近くです)はクリスマスの中心都市として名高く、フランス滞在中のクリスマスは絶対にこの街で過ごしたいと願っていました。宿も8月までに押さえないとダメ!ということで真面目にその通りにし、切符もちゃんと手配していたのですが、旅行直前にここ10年ほどなかったという大雪となり……ケチでミニマリストだった当時の私。持っていた服のほとんどを着込むような格好で出掛けたんですが、後で聞いたところによるとこの時ストラスブールもマイナス10度位になったようで…とにかく寒かった。寒いというより最早痛かったかも?
お昼過ぎにストラスブールに着いて、まずは大聖堂へ。街が小ぢんまりとしているだけにこの大きさは圧倒的。とても全容がカメラに収まりません。赤色砂岩により建物全体が赤っぽいので、寒い中にも暖かみを感じます。(そういえば以前、ストラスブール居住経験のある友人から、「ストラスブール大聖堂の石」なるものをもらったっけ。たぶんまだ、どっかにあるはず…(笑))教会の前にもクリスマスの屋台が出ていました。
ロアン宮(中に装飾博物館、美術館、考古学博物館が入っています)、ルーヴル・ノートルダム美術館へ。特に後者は大聖堂から移された彫像やステンドグラスが数多く展示されています。 写真の数が膨大なので、フォトチャンネルにしました。ちなみに1枚目の「キリストの頭部」は、1060年頃の作品で、完全な形で現存する最古のステンドグラスと言われています。
ルーヴル・ノートルダム美術館(ストラスブール)
旧市街の中心、グーテンベルク広場にやってきました。活版印刷技術の発明者として有名なグーテンベルクはある時期ストラスブールに住んでおり、手にしている紙に書いてあるのは旧約聖書の1節「そして、そこに光が現れた」だそうです。
だんだん暗くなってきて、いい写真が撮れました!ずっと見たいと思っていたイルミネーションの実物を間近にして大興奮!大聖堂前にはホットワインやお菓子、クリスマスの飾りなど沢山の屋台が立ち並んでいました。そして、遊覧船で夜景も堪能…しかし、それにしてもとんでもなく寒かったもっとぶらぶらしたかったけど限界を感じて泣く泣く宿へ…
翌日はストラスブール大聖堂をじっくり見学。
↓青、黄色、緑のコントラストが美しい、西正面のバラ窓。
↓私のカメラではこれが限界でしたが、下から2番目が「ソロモンの裁き」のステンドグラス。
↓聖堂奥にある天文時計。12時半になると、キリストと使徒たちが現れてくるくる回るのですが、これを見るためにものすごい人が集まっていました。
塔にも登りました。この大聖堂は尖塔の高さが142m、中世に作られたものとしては最高だそうですが、螺旋階段を100段ほど登ったあたりで、登ったことを早くも後悔…だって、所々壁が抜けてて吹きっさらしなんですもん!もう怖いのなんの。しかし今更降りるのも…というわけでなるべく下を見ないようにしながら(それでも見えてしまうんですが)何とか塔のてっぺんに到着。
↑ここからドイツの「黒い森」も見えるらしいのですが寒いし怖いし、生きた心地もしませんでしたなので早々と退散しかし帰りの階段は上り以上に壁のない部分が多くて怖かったです。だけどこれを作った昔の人は、当然こんな高い所に上って作業してたわけですよね。ひえぇ…
↓サン・トーマ教会。バラ窓の美しいプロテスタント教会です。ストラスブールには多くのプロテスタント教会、プロテスタントの神学校もあります。
そしてこちらの教会はジルバーマンのパイプオルガンも有名で、モーツァルトもここで演奏会を開いたことがあるとか…この当時はオルガンにはあまり興味がなかったのですが(まさか自分が弾くようになるとは思いもよらず)、ちゃんと写真は撮っていた…。
↑散策途中で発見!何も何も、ちひさきものはみなうつくし
いかにも「アルザスに来た!」という感じの散歩道。
↑よく見ると、川が凍ってる…寒すぎ
もう電車の時間が迫っているという頃になって、超かわいい雑貨屋さんと、その奥のクリスマスマーケットを見つけてしまう…でも泣く泣く駅へ。駅の周辺にも屋台がありました。帰りの電車の外では吹雪が…しかしこの時は電車のトラブルなどもなく、見る場所を絞ったお陰で時間的にも余裕があり、割と穏やかな旅ができたと思います。できることならもう1度、ヨーロッパでクリスマスを過ごしてみたいですね
来年はずっと工事中(というか放置?)のままだった「私が見てきたステンドグラス」国内編も少しずつ更新していきたいと思います。今年も作品を買って下さった方、BlogやTwitterを見て下さった方、そして活動を支えて下さった方、どうもありがとうございました。どうか皆様、良い年末年始をお過ごしください
'09年12月19・20日、ストラスブールを旅しました。ストラスブールを含むアルザス地方(ドイツとの国境近くです)はクリスマスの中心都市として名高く、フランス滞在中のクリスマスは絶対にこの街で過ごしたいと願っていました。宿も8月までに押さえないとダメ!ということで真面目にその通りにし、切符もちゃんと手配していたのですが、旅行直前にここ10年ほどなかったという大雪となり……ケチでミニマリストだった当時の私。持っていた服のほとんどを着込むような格好で出掛けたんですが、後で聞いたところによるとこの時ストラスブールもマイナス10度位になったようで…とにかく寒かった。寒いというより最早痛かったかも?
お昼過ぎにストラスブールに着いて、まずは大聖堂へ。街が小ぢんまりとしているだけにこの大きさは圧倒的。とても全容がカメラに収まりません。赤色砂岩により建物全体が赤っぽいので、寒い中にも暖かみを感じます。(そういえば以前、ストラスブール居住経験のある友人から、「ストラスブール大聖堂の石」なるものをもらったっけ。たぶんまだ、どっかにあるはず…(笑))教会の前にもクリスマスの屋台が出ていました。
ロアン宮(中に装飾博物館、美術館、考古学博物館が入っています)、ルーヴル・ノートルダム美術館へ。特に後者は大聖堂から移された彫像やステンドグラスが数多く展示されています。 写真の数が膨大なので、フォトチャンネルにしました。ちなみに1枚目の「キリストの頭部」は、1060年頃の作品で、完全な形で現存する最古のステンドグラスと言われています。
ルーヴル・ノートルダム美術館(ストラスブール)
旧市街の中心、グーテンベルク広場にやってきました。活版印刷技術の発明者として有名なグーテンベルクはある時期ストラスブールに住んでおり、手にしている紙に書いてあるのは旧約聖書の1節「そして、そこに光が現れた」だそうです。
だんだん暗くなってきて、いい写真が撮れました!ずっと見たいと思っていたイルミネーションの実物を間近にして大興奮!大聖堂前にはホットワインやお菓子、クリスマスの飾りなど沢山の屋台が立ち並んでいました。そして、遊覧船で夜景も堪能…しかし、それにしてもとんでもなく寒かったもっとぶらぶらしたかったけど限界を感じて泣く泣く宿へ…
翌日はストラスブール大聖堂をじっくり見学。
↓青、黄色、緑のコントラストが美しい、西正面のバラ窓。
↓私のカメラではこれが限界でしたが、下から2番目が「ソロモンの裁き」のステンドグラス。
↓聖堂奥にある天文時計。12時半になると、キリストと使徒たちが現れてくるくる回るのですが、これを見るためにものすごい人が集まっていました。
塔にも登りました。この大聖堂は尖塔の高さが142m、中世に作られたものとしては最高だそうですが、螺旋階段を100段ほど登ったあたりで、登ったことを早くも後悔…だって、所々壁が抜けてて吹きっさらしなんですもん!もう怖いのなんの。しかし今更降りるのも…というわけでなるべく下を見ないようにしながら(それでも見えてしまうんですが)何とか塔のてっぺんに到着。
↑ここからドイツの「黒い森」も見えるらしいのですが寒いし怖いし、生きた心地もしませんでしたなので早々と退散しかし帰りの階段は上り以上に壁のない部分が多くて怖かったです。だけどこれを作った昔の人は、当然こんな高い所に上って作業してたわけですよね。ひえぇ…
↓サン・トーマ教会。バラ窓の美しいプロテスタント教会です。ストラスブールには多くのプロテスタント教会、プロテスタントの神学校もあります。
そしてこちらの教会はジルバーマンのパイプオルガンも有名で、モーツァルトもここで演奏会を開いたことがあるとか…この当時はオルガンにはあまり興味がなかったのですが(まさか自分が弾くようになるとは思いもよらず)、ちゃんと写真は撮っていた…。
↑散策途中で発見!何も何も、ちひさきものはみなうつくし
いかにも「アルザスに来た!」という感じの散歩道。
↑よく見ると、川が凍ってる…寒すぎ
もう電車の時間が迫っているという頃になって、超かわいい雑貨屋さんと、その奥のクリスマスマーケットを見つけてしまう…でも泣く泣く駅へ。駅の周辺にも屋台がありました。帰りの電車の外では吹雪が…しかしこの時は電車のトラブルなどもなく、見る場所を絞ったお陰で時間的にも余裕があり、割と穏やかな旅ができたと思います。できることならもう1度、ヨーロッパでクリスマスを過ごしてみたいですね
来年はずっと工事中(というか放置?)のままだった「私が見てきたステンドグラス」国内編も少しずつ更新していきたいと思います。今年も作品を買って下さった方、BlogやTwitterを見て下さった方、そして活動を支えて下さった方、どうもありがとうございました。どうか皆様、良い年末年始をお過ごしください