Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

チャペル・コンサートのお知らせ

2011-09-29 15:06:33 | お知らせ
高井戸教会献堂50周年・角筈講義所開設120周年記念チャペル・コンサート「オルガンと賛美の集い」

2011年10月16日(日)午後1時半開演、3時頃終了予定。

於)日本基督教団高井戸教会礼拝堂 京王井の頭線高井戸駅徒歩2分(というか、駅の目の前

入場無料どなたでもご来場いただけます



オルガン独奏 トッカータとフーガ ニ短調 J.S.Bach

            幻想曲とフーガ ト短調 J.S.Bach

合唱・独唱 Ave verm corps モーツァルト

           Ave Maria カッチーニ

全員合唱 赤とんぼ ふるさと         他



まややも一応聖歌隊で頑張っております上に上げたもの以外にもまだまだ歌いますCSの子どもたちの歌もあります

また、教会のオルガンは東京を代表すると言われるほどの立派なオルガンで、武蔵野市のオルガンコンクールの練習にも使用されていました。震災の時に壊れてしまいましたがその後修理して、再び美しい音色を奏でてくれるようになりました聖歌隊でオープニングに「クムバヤーマイロード」をアカペラで歌った後、いきなりトッカータとフーガが来る予定なので、きっとその大迫力に圧倒されることでしょう。。。

教会関係を問わずお時間ある方は是非聴きにいらしてください
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箱根小旅行

2011-09-29 14:26:20 | 旅行
9月の20・21日と箱根に行ってきました。よりによってちょうど台風が東京周辺を通過していた、あの時にです

初日は朝から雨下北で箱根フリーパスを買い、小田急で箱根湯本駅へ。そこから箱根登山電車にガタゴト揺られて強羅へ到着しました。

まずは星の王子さまミュージアムへ。展示は作者サン・テグジュペリの生涯を追うのが中心で、他にも世界各国語に訳された『星の王子さま』や、ジオラマなど・・・。まさに日本にいながらパリ体験ができます

 

 

ミュージアム内にある、サン・テグジュペリ教会。海のような爽やかな青のステンドグラスには、『星の王子さま』に登場するキャラクターが隠れています。

  

2日目、朝から豪雨の中ガラスの森美術館。ヴェネチアングラスを中心とした展示です。入口近くにステンドグラスも少々。



本物のススキに交じってガラスのススキが・・・。



館内は特に撮影禁止ではないようで、皆さん写真を撮りまくっていました。吹きガラスの発明は何と紀元前1世紀半ば!その前は粘土の型にガラスを流し込んで器を作っており、それで作られた壺なんかも展示してありました。そんな大昔からガラスを扱う技術が既にあったことに今更ながら驚きです。

エナメル絵付けした壺。

 

ジャンルは違えど、エナメル絵付けの方法はステンドグラスの場合とあまり大差ないようだとわかりました。色々勉強になります。

何と、2月くらいに描いてずっと放置していた絵とそっくり!!

 

真ん中の球体は割れた卵をイメージしていて、「命の泉」がこの作品のテーマとなっているようです。この絵もいつか形にして世にでるようにしたいと願っています。

お昼ご飯の後、ポーラ美術館へ。レオナール・フジタの絵をこんなに一度に見たのは初めてでした。留学していた時、ランス大聖堂に行ったのですが、その時近くにフジタがフレスコ画などを手掛けた「シャペルフジタ」というのがあり、そこも訪れました。あの小さな聖堂を風が吹き抜けていく様が、今でも記憶に残っています。当時はフジタについてほとんど知らないまま行きましたが、いつかまたあの空間に立ちたいと思っています。

しかしポーラ美術館で何と、台風のため次が最終になると聞いて慌ててバスへ。箱根登山電車が運休になったため、強羅駅からバスで小田原へ出ました。しかし電車が全く動かず、待つこと5時間ほど・・・・・・幸い駅ビルもあるし早めの夕食をしたりしてあまり退屈せずには済んだのですが、この間に風邪を引き、今だに咳が抜けなくて苦しんでいます

小田原駅構内ステンドグラス。こういうカラフルなステンド、大好きですやはり駅は大勢の人に見てもらえるからいいですよね。

  

結局帰宅したのは深夜2時・・・絶対に忘れられない旅行となりました




 
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遠藤周作『侍』

2011-09-08 15:42:03 | 本の紹介
パソコンが壊れてしまったためしばらくブログをお休みしていましたが、最近新しいパソコンを購入し、立て続けに更新しています。カラーはまややの好きなピンク、最近はこんなカラフルなパソコンが出てきて、まるで夢のようです



簡素テーブルの上ですみません

パソコンがない間は、必然的に読書の時間が増えていました最近読んだのは遠藤周作の『侍』。あらすじは以下を・・・。

「藩主の命によりローマ法王への親書を携えて「侍」は海を渡った。野心的な宣教師べラスコを案内人に、メキシコ、スペインと旅は続き、ローマではお役目達成のために受洗を迫られる。七年に及ぶ旅の果て、キリシタン禁制、鎖国となった故国へもどった「侍」を待っていたものは―。」(新潮文庫背表紙より)

ちょうど9月末に、教会学校で十戒の「あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない」についてお話を担当することになっていたのですが、その内容について色々と思いめぐらすうちに、だんだん『侍』の内容と重なってくるものを感じました。

教案誌を読んだ限りでは、この戒めの「みだりに」というのは「空しいことのために」という意味で、つまりは自分の願い、欲を満たすために神様の名を呼んではいけない、さらには、自分の願いではなく、神様の御心が実現するように祈らなくてはならない、ということだと思います。しかし『侍』の中でも、宗教に現世利益だけを求め、魂の救いや永遠の生命といったものには無頓着な日本人の姿が繰り返し書かれていますが、その「自分の願いではなく、神の御心を求める」ということが人間一般にとってどれほど難しいかということをも、私たちは日々誰しもが感じていると思うのです。

『侍』の中で、日本の司教になることを夢見るべラスコは、それが神の御心だと信じ、あらゆる策を用いて奔走するのですが、行く先々で望みは次々と打ち砕かれ、最後には日本での布教も絶望的なものになってしまいます。しかし再び日本に戻って捕えられた彼は、死の間際にようやく、自分が神のためだと思って成してきたことが、実は自分の傲慢さや虚栄心から来るものであったこと、そしてその欲のために自分が多くの人を利用し、時には欺き傷付けてきたことに気付くのです。読んでいる最中は、やはり神の御心のままにと祈ることは人間にとって辛すぎることなのだろうか・・・という思いにもなってしまったのですが、最後には彼も心の底から神の御旨がなるようにと祈り、穏やかな心持で殉教していったことにほっとするものを感じました。そして、彼のように歴史の表舞台から消えてしまった人物にも、私たちとどこか似た要素を持つ、愛すべき者としてその存在意義をちゃんと持たせようという、遠藤さんの優しさをも強く感じました。

同時に、御心のままに・・・という祈りで思い浮かんできたのは、やはり聖書の「ゲツセマネの祈り」の場面でした。上記のべラスコと違って主イエスは罪ある存在ではありませんでしたが、一度は「この盃をわたしから取りのけてください」と祈られています。主がこの時、ご自分の使命をどれだけわかっておられたかというのは諸説あるらしいのですが、私はあの時主は、まことの神であると同時にまことの「人」として、あの祈りを祈って下さったのではないかな・・・と思うのです。自分の行く末に待っている運命があまりに辛いものだとしたら、できればそれを避けて通りたい、という人間誰しもが持つ思いをも、主ご自身がわかって下さっていた。しかし主はあえて、全人類の救いという神の御旨が成るようにと祈って下さった。私たちが本来受けるべき罰を私たちが受けなくても済むように。その主の愛に出会った時、人は、自分の願いではなく神の御心が成されるようにと祈る者へと変えられていくのではないでしょうか。そういう意味では、べラスコも死を目の前にしてやっと、真実に主と向かい合うことができたというべきなのかもしれません。

こんなふうにだんだんとお話の方向性は固まってきたのですが、しかしここに書いたような内容を幼稚園や小学生の子どもたちにそのまま語るわけにはいかないので、さて、これをどうわかりやすく話したら良いのやら・・・再び思案中です。久々に長い文章を書きました。
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修復依頼

2011-09-08 15:03:41 | コパー作品
ランプの修復を頼まれました。依頼者のお祖父様がステンドグラスをされていたそうで、そのお祖父様作のランプだそうです。壊れているけど修理して再び使えるようになれば・・・とのことで。



こちらの青い方はランプの大きさに対してランプベースが小さいため、何度か倒して割れてしまったようです。紛失しているガラスもありますが、それほど激しく壊れてはいないので同じようなガラスさえ手に入ればすぐにでも修復できそうです。そして、これだけの大きさのランプに耐えうるような土台のしっかりしたベースも探さないと。



問題はもう1つの方。紛失しているピースはないのですが、割れ方が結構ひどく、割れたピースをハンダで全部つなごうとすると蜘蛛の巣状態になってしまいそうな感じで・・・。ちなみに割れたピースはボンドで止めてありました。

なのでこちらについては今のところ

①元のガラスを可能な限り生かし、細かく割れている部分については新しいガラスと差し替える。

②無事なガラスを使って、元のデザインと同じ小さなランプにリメイク。

③無事なガラスを使って、違うデザインにリメイク。

という方法を考えています。

どちらもデザインはシンプルですが、丁寧に作られています。お祖父様の思い入れの品、是非いつまでも大切にしていただきたいと思います。



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清里聖アンデレ教会

2011-09-07 22:24:22 | 教会巡り
最近パソコンが壊れたり多忙だったりでなかなかブログの更新ができず、またまた過去日記で申し訳ありませんが、8月21~23日は、CSのサマーキャンプのお手伝いをさせて頂きました。場所は清里のキープ自然学校。あいにくの悪天候でキャンプファイヤーも川遊びも中止になってしまいましたが子どもたちは何のその(!)室内でもできることをめいっぱい楽しみ、夜は遅くまで怖い話やら恋話(女子は)で盛り上がっていました

そうそう、地元の食材を使ったキープのごはんはとってもおいしかったです(^ω^)

そして清里には、聖アンデレ教会という石造りの素敵な教会があります。もう7~8年前、まだ洗礼を受ける前に一度訪れたことがあるのですが、3日目の朝一人で出かけてみました。



3日間降り続いた雨のせいでドロドロの道を必死に歩いて教会到着。扉は開いていましたが人はおらずとても静かでした。中は畳敷きで、パイプオルガンも・・・。



森の中にはこんな「十字架の道行」のレリーフがあります。1つ1つ探しながら祈りながら森の中を歩いていると・・・何やら茶色い大きめの獣が森の奥を4~5頭駆けていくではありませんか。牛があんな速く走るわけないし、馬が森の中にいるわけないし・・・もしかするとあれは野生のシカだったのでしょうか??このあたりにはよくいるらしいです。

帰る頃には靴はひどい有様でしたが懐かしい教会に再会できて良かったです

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