Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

カトリック・喜多見教会

2012-07-18 09:28:07 | 教会巡り
カトリック喜多見教会は、小田急線喜多見駅のすぐ傍にあります。東日本のカトリック教会の写真集『古教会への誘い』にも載っている、歴史ある教会です。

 



'10年に、狛江市に住んでおられる教会員の方のお宅に、ステンドグラスを設置する機会を与えて頂きました。その際に何度か喜多見駅を利用し、教会も見に行きました。初めてお代を頂いて制作をすることには、喜び以上に厳しさも感じましたが、喜多見駅に降り立つ度、「あ、ここに教会がある」ということを確認するだけでも、ほっとした気持ちになったものです。

時を経て最近、震災支援ボランティアで知り合った、Mさんという同年代の女性の方と再会しました。同じ喜多見にある聖セシリア幼稚園に通っていたそうなのですが、その彼女から、この教会が諸事情により、'13年10月までに閉鎖・取り壊し予定だということを聞きました。せめてその前にもう一度!ということで、今回案内をお願いしたわけなのです。



聖堂に入るまでの、昔の小学校のような長い廊下が印象的でした。窓にこうやって部分的に色ガラスを取り入れるだけでも、降り注ぐ光の印象はぐっと豊かになってきますよね。



小聖堂には、長谷川路可画伯による、日本最初のフレスコ画があります。



中庭のルルド。是非とも、東京を去る前にもう一度訪れたいと思っています。
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根津教会&shower2012

2012-07-17 23:24:31 | 教会巡り
7/11、shower2012を見に行って参りました。ガラスの天沼有貴さんとテキスタイルの松本りあんさんの二人展へお邪魔するのはこれで3度目。お二人は今まで11年間ずっと二人展を開催して来られましたが、今年で毎年の開催には一区切りを付けられるそうです。

もう終わってしまいましたが一応内容をお知らせします。


                              

shower2012

aki amanuma<glass> + rian matsumoto<textile>

2012.7.10~7.15

GALLERY KINGYO
東京都文京区千駄木2-49-10
http://www.gallerykingyo.com/

                              


会場に行く前に日本基督教団根津教会へ寄ってみました。2008年に一度訪れたことがあり、その時は写真展か何かをやっていて中へ入ったのですが、今回は外観だけ。

 

 



何だかステンドっぽいモノが入ってる???

・・・教会HPによると、竣工は大正8年。関東大震災にも東京大空襲にも耐え抜き、文化庁登録有形文化財にもなっている貴重な会堂だそうです。何だか前に来たときより新しくなってる?と思ったら、2009に改修工事が行われていたようです。 小さな赤い屋根の、かわいらしい教会です

ちなみに根津ステンドグラス美術館にも寄ってみましたが、残念ながらお休みのようでした

この日はまたとりわけ暑い日でしたが、入ると一気に暑さが吹き飛んでしまったshowerの会場テキスタイルは今の暑い季節にぴったりな、風に揺れるハンモックのようです

 



ガラスの天沼さんはフランスから帰国後はステンドグラスの技法を生かした作品をよく出されているようです。この作品、まややは風に舞う落ち葉や、冬越しのために大群で3000キロ以上もの大移動をする、オオカバマダラという蝶を勝手に連想してしまったのですが(スミマセン)、何と1週間で30個ペースで作ったとか。そのアイディアと集中力には毎回ながら脱帽です。。。

 



一つ一つ丹精込めて作られたガラスたちは今にも命を持って飛び立ちそうです。よく見ると、反対側の壁にもいくつか。


まややも暑さに負けず頑張ろうと思います~
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ウェルカムボード②

2012-07-16 22:26:32 | パネル


シルバーステインで黄色を入れました。黄色をピカッと際立たせたい所は後程もう一度エマイユで。



フランス語の文字と、顔の赤が入りました。顔に赤が入ると、今までは何だか怪しい人だったのが一気に原画の雰囲気っぽくなってきました左下にはWelcome to our wedding的なことを、右上は旧約聖書の雅歌1章15-16節の言葉が書いてあります。今回グリザイユをオイルで溶いてGペンで書く、ということを初めてやってみました。最初はオイルの加減がわからず苦戦でもペンにはペン、筆には筆の良さがありますね。



女性の髪の毛に緑が入りました。最初はエマイユを2色混ぜるつもりが、なかなか思い通りの色が出ず結局1色だけに。



緑をワントーン濃くしました。あと少しで完成です
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Happy Birthday その②

2012-07-16 22:05:06 | コパー作品


左のキャンドルは以前もアップしましたが、右側のはまだだったかと・・・氷と雪の結晶をイメージして作りました



しかし暗い所で明りを入れてみると、やはり色遣いがカラフルなものの方が映えるようです。これはキャンドルホルダーとしてよりも、日中明るい所で楽しむのに向いているかもしれません。

完成までどうなるかわからない、それがステンドグラスの面白さでもあると思います。



ちなみにプレゼントとして頂いたアロマセット欲しかったけど自分では手が出なかったのでほんとに嬉しかったですステンドグラスでもこんなアロマランプができないものかなぁと思案中…
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映画『星の旅人たち』

2012-07-14 23:36:33 | 映画
6月にまたまたイグナチオ教会の「オルガンと祈り」に行って来ました。今回のテーマは「光は神に従う人の上に 聖ペトロと聖パウロ」。その際教会の掲示板で知ったのがこの映画『星の旅人たち』でした。


              

人生の"道"を見失った初老の男がひとり。アメリカ人眼科医のトム(マーティン・シーン)は、ひとり息子ダニエルの突然の訃報に、途方に暮れる。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の初日、嵐に巻き込まれ、 不慮の死を遂げたというのだ。果たして、ダニエルは何を想い、旅に出る決意をしたのか?トムはその真意に確かめるべく、亡き息子のバックパックを背にサンティアゴ・デ・コンポステーラへと旅立つ・・・。(映画『星の旅人たち』公式サイトより)

http://hoshino-tabibito.com/

             


まややが共にフランスで生活したメンバーの中に、メンバー同士で結婚、新婚旅行で3ヶ月かけてサンティアゴの巡礼路を歩き切った!という方がいます。恐らくパソコンは持って行かなかったのでしょう。時々向こうから来るハガキでお二人の無事を喜び、自分もお金と時間さえあればすぐにでも飛んでいきたい衝動に駆られたものです(映画内では度々巡礼者たちが携帯を手にしていたのにびっくりでしたが)。

↑の方たちの話では、最近は信仰を持っていなくともスポーツ感覚でこの道を歩く人も増えていて(現にダイエットのため歩く者も映画には登場します→笑)、ゴール地点に着いた時にもらえる証書も、クリスチャンとそうでない人用のものがあるんだとか。

しかし今までどれだけの人が、それぞれ色んな思いを抱えて歩きにやってきて、どんなことを考えながらサンティアゴへの道を歩いたのだろうなと思うと、感慨深いものがあります。そしてそれらの人々を人種、宗教や思想信条を問わず受け入れ、帰る時にはそれぞれに与えられた人生の課題を担っていく勇気を与えるサンティアゴへの道・・・。

主人公のトムはきっと、巡礼の旅の間、疎遠になっていた息子と初めて真剣に向き合い、じっくり対話をしていたのだと思います。その中で悲しみも癒されていった。それほど宗教色を前面に押し出した映画ではないのですが、しかしあの長い長い道のりを、飛行機やら車やらを使えばもっと短時間で行けるものを徒歩で歩いて、歩いて、歩き切って、何にも思わないという人はきっといないことでしょう。サンティアゴへ到着した時、思わずひざまずく人、今まで避けてきた教会へ思い切って足を踏み入れる人・・・そして映画の最後では、来たときとは全く違った表情で再び力強く歩き出していくトムの姿がとても印象的でした。

東京だと有楽町か新宿でやっています。興味ある方は是非!
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