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Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

小狐の紺三郎

2025-02-01 14:51:00 | パネル
不意にうしろで「今晩は、よくおいででした。先日は失礼いたしました。」という声がしますので四郎とかん子とはびっくりして振り向いて見ると紺三郎です。
紺三郎なんかまるで立派な燕尾服を着て水仙の花を胸につけてまっ白なはんけちでしきりにその尖ったお口を拭いているのです。
(宮沢賢治「雪渡り」)



小狐の紺三郎。ヒゲと水仙の花は後付けしました。最近は髪の毛や動物の毛並みも絵付けで描くようにしています。ちょっとずつ進化しているつもり。

近々タヌキも登場予定

1月のお花

2025-02-01 14:37:23 | お花
「ああそのときでした。見えない天の川のずうっと川下に青や橙やもうあらゆる光でちりばめられた十字架がまるで一本の木という風に川の中から立ってかがやきその上には青白い雲がまるい環になって后光のようにかかっているのでした。」(『銀河鉄道の夜』九 ジョバンニの切符)



新年初のお花。100均で入手した試験管にワイヤーを巻き付けたものを吊り下げてお花を生けました。試験管が抜け落ちないように底に引っ掛かりをつけるようにワイヤーを巻いて、重くならないようお花も少なめに…。ワイヤーがもっとあれば、後光のような大きな輪っかを作ったりしてまた面白い作品ができたかもしれません。ちなみにガーベラを生けた青いお花器は、昨年秋の土澤アートクラフトフェアで購入した、まつのみき さんの作品。美しいブルーに一目惚れしました

 

この日はネコヤナギと松を頂いたので、お家でもお稽古。松は庭の南天、白菊と合わせて正月花に。何と、2週間近く経っても全然元気!この日使わなかったニューサイランと、頂いたユキヤナギを活けたものは、ギリギリまで少ない花材を自立させるのがいかに大変かがわかった気がします。

「そして、そら、光が湧いているでしょう。おお、湧きあがる、湧きあがる、花の盃をあふれてひろがり湧きあがりひろがりひろがりもう青ぞらも光の波で一ぱいです。山脈の雪も光の中で機嫌よく空へ笑っています。湧きます、湧きます。ふう、チュウリップの光の酒。どうです。チュウリップの光の酒。ほめて下さい。」
(宮沢賢治「チュウリップの幻術」)



新年2回目のお花は、水差しのような形のお花器に、チューリップとユキヤナギをあまり何も考えずのびのびと生けてみました。植物本来の形を活かす感じで、たまにはこういうのも良いですね



↑と同じ日に活けたもの。昨年連れ合いが本を出版したので、教会員さん達がお祝い会を開いて下さいました。その会のための祝い花です。お花屋さんで見つけた立派なダリアと、桜、南天、かすみ草、お花器も華やかな赤で紅白でまとめています。1週間前に買った桜はちょうど満開に。庭の南天の実はこれでほぼ取り尽くしました(笑)今年もお花とステンドグラスのコラボを続けていけたら嬉しいです。




大船渡WS

2025-02-01 14:32:30 | 体験教室
新年初の依頼は、大船渡市・赤崎中井公民館にて子ども会でのステンドグラス体験。

 

子供7名大人1名、和気あいあいと制作。素敵な星と葉っぱが出来上がりました!冬休みの良い思い出になったかな。

エデンの園

2025-02-01 14:17:02 | パネル
Blogでのご挨拶がすっかり遅くなってしまいましたが(何と1ヶ月遅れ!)明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った。「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか。」女は蛇に答えた。「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました。」
蛇は女に言った。「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ。」
(創世記3章1〜5節)

蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。(マタイによる福音書10章16節)



クリスマス終了後に作って元旦公開した作品。一昨年から作り始めた干支シリーズで今年は蛇結構前からイメージしていたものがやっと形になりました。

女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。(創世記 3章6節)





1枚作ったらさらにイメージが膨らんで作った2枚目。登場人物が増えた分サイズも大きくなっています。赤い実が嵌まるように周囲のガラスを研磨するのが大変(機械の刃も大部すり減っているので)なのですが、わかってても作りたくなっちゃうんだよなぁ…

ちなみに、これらを作って間もなく、日曜美術館で船越保武の「EVE」という作品があるのを知りました。文京区立大塚公園にあるそうです。今度上京することがあれば見てみたいと思います。

皆様の新しい年の上に、主の祝福がありますように。今年もAtelier Grace✝をどうぞよろしくお願いいたします