Vers la lumière 光ある方へ・・・

AtelierGrace発、ステンドグラスと教会のブログ。

雪渡り③④

2023-04-02 15:58:37 | パネル
四郎とかん子はそこで小さな雪沓をはいてお餅をかついで外に出ました。
 兄弟の一郎二郎三郎は戸口に並んで立って、
「行っておいで。大人の狐にあったら急いで目をつぶるんだよ。そら僕ら囃してやろうか。堅雪かんこ、凍み雪しんこ、狐の子ぁ嫁ぃほしいほしい。」と叫びました。
 お月様は空に高く登り森は青白いけむりに包まれています。二人はもうその森の入口に来ました。

                                                  (宮沢賢治「雪渡り」)



しばらくブログの更新をしないうちにすっかり暖かくなってしまいましたが、この冬は、窓からしんしんと降る雪を眺めながら「雪渡り」を作っていました。3枚目からは打って変わって夜の風景です。丸いお月様は黄色のナギットで。夜間に人工照明で見ると、昼間の自然光とはまた違った雰囲気を味わうことができます。


二人もおじぎをしてうちの方へ帰りました。狐の生徒たちが追いかけて来て二人のふところやかくしにどんぐりだの栗だの青びかりの石だのを入れて、
「そら、あげますよ。」「そら、取って下さい。」なんて云って風の様に逃げ帰って行きます。
 紺三郎は笑って見ていました。
                                                  (宮沢賢治「雪渡り」)



「雪渡り」4枚目。これでひとまず今回は完結。同じく夜の光景ですが、背景の分割を3枚目とは変えてみました。



「雪渡り」4枚が揃いました。

  

昨年作った「十力の金剛石」を行灯から取り外し、「雪渡り」を入れてみました。和の雰囲気だからか十力よりも行灯に合うような気がします。そして夜の場面はやはり暗がりの方が際立ちますね。

   


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