アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

F10、F50制作記その31

2016-09-01 05:33:00 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 昨日の夕方の話。完成したF50号の乾燥の進み具合を確かめるべく、自室のある2階の廊下に立てかけてあるのを引っ繰り返して見てみると、画面の色彩が実に良く見えた。気のせいかと思ったら、母が見てもそうらしい。だから気のせいではない。

 絵が完成したのが8月29日で、昨日が8月31日。だから2日しか経っていない。油絵は塗った色が落ち着くのに時間がかかる。塗りたての色がある程度の日数を経て落ち着く。その落ち着いた色が最終的な色になるわけだが、そうか!8月29日は何も描かずに絵を完成にしたので、すでにそれなりに日数が経っていたわけか。

 しかし8月29日に見たときは、画面の色彩は濁ったままだった。今回は敢えて色を濁らせたわけで、それが違ってしまっては、計算が違ってしまう。嬉しい誤算とは到底言えない。

 2日の違いで、そんなに大きく見た目が変わるのか、たまたま光の加減で(自然光や照明の当たり具合で画面の色の見え方が変わるのはよくあることだが)、そう見えただけなのか。

 もう描き直したりはしないので、たとえ画面の色彩がどんなに美しくなったとしてもこのままだが、搬入日までにどうなるか、興味津々で観察したいと思っている。

 付)このF50号も、新人展へ出したF10号同様急いで描いたので、なかなか画面の乾燥が進んでいない。そこで夜は、つまり私が就寝してから翌日起床するまで、画面を表にして立てかけて乾燥を促進することにした。画面を表にする方が乾燥は速いが、人が通るときに触れて画面が傷つく可能性がある。だから夜だけそうすることにした次第。


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