アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

風景画追試その16

2016-10-17 15:40:32 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 前回終了時の状態で描き進めると、透けて見えている絵がそのまま残ってしまう、つまり透けて見える絵が透けた状態のままで絵が完成してしまう可能性があるので(勉強の模写とはいえ、さすがにそれはまずいので)、やはり下地作りをすることにしました。

 原画はどちらもプリマ描きで仕上げられている感じなので、本格的に描き始めると一気に仕上がってしまう。つまり絵具層1層は厚いかもしれないが、絵具層の重なりは多くないので、下地を覆いつくせない可能性がある。

 さて写真を見てわかる通り、2枚とも違う色の下地を施してある。もちろん原画の再現を考慮してのことである。大きな違いは、左の絵には白を使っているが、右の絵には白は使っていないことだ。これが後で大きく影響すると見ている。これでうまく行くはず。

 おそらく次回も下地作りで終わると思う。仮にこれが新規カンバスで始めたとしても、結局は同じように下地作りをした可能性は高い。

 下地作りから絵を描く作業は始まっている。下地が上層に与える影響は実は決定的である。こればっかりは自分で試さないと理解できない。必要だと思ったら下地作りするしかない。

 今回の2枚の模写は、きちんと下地さえ作っておけば、あとはそんなに時間はかからずに仕上げられると私は見ている。とにかくじっくり進めるとしましょう。

 付)すでに原画は2枚とも見破ってあるので色彩は合わせられますが、既に書いた通り、左の原画については色彩は合わせず、変更します。具体的には葉の緑をもっと和らげるつもりでいます。


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