シンムラテツヤのブログ

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台詞は回数券で販売致します

2015年07月11日 | 日記
「また明日ね」というセリフは
永久フリーパスなんかじゃなかったんだ。

そう、ただの回数券だったんだ。

この言葉が口から出ていく度に
確実に一枚ずつ減っていくことに気付いたんだよ。

(厳密に言うと舌の付け根あたりにチケットのもぎりがいるらしい)

主人公はそれからというもの
その回数券を大事に使うようになったんだ。


そうそう。
新村が発表した『2014年サンプリングの旅』。
これがまた新たな展開にも繋がっていく。
今日はそんなワクワクする打ち合わせができたんだ。
いろいろ、お楽しみにしててね。

聞いたことない人も聞いてみてね!!↓




2015.7.10

一人会議の議長はこの私です

2015年07月10日 | 日記
今日は【新村哲也がやりすぎた!!】のリハーサル。
雨の中、隣町のスタジオへ。

7月15日に渋谷喫茶SMiLEでライブがあるのですが、
この日はまた新たなことに挑戦することになりました。
今日はその一人会議だったのです。

(何をやるかは先ほど決定されたヨ。
その日しかやれないことやるんだヨ)

そのまま雨がやんだのを合図に新宿のライブハウスへ。
大先輩のギターを背負って帰ってきた。

そのギターに守られたかのように
家に着いたら雨が降ってきた。
僕は何もかもに甘えっぱなしだね。


結論。
「一人議長は未曾有の甘えん坊だった」

ということで、
本日の会議は締めさせていただきます。


※チケットのご予約は→ info@asunarou.biz まで




2015.7.9

360度の憂鬱

2015年07月09日 | 日記
数年ぶりに降り立った新宿MARZのステージ。
今日も外は雨降りだった。

楽器を持って外を闊歩(カッポ)する音楽家にとって
雨ほど憂鬱なものはない。

お客様はさらに大変です(演説風に)。

雨を恵とする人。
雨を憂鬱なものとする人。
雨を詩的題材にする人。

世の中360度という視点、
360度の憂鬱が存在している。

そういえば
ライブ中に大西氏はカポを忘れたとカッポ(闊歩)していた。


2015.7.8

辛いのがお好きな分析家

2015年07月07日 | 日記
季節の変わり目。
衣替え。

その流れに乗り
我が家のCD棚にもその変調期が
やってきたようだ。
50枚ほどまとめて中古レコード屋に
「お預け」してきた。

定期的に行うこの行為により
今のマイブームが見えてくる。


【マイブーム 死語の世界で 研修中】

と、
食前の心の一句を済ませたところで本題。

前々回ではUSインディーだの
ギターポップだのキラキラしたものを
お預けしてきた。

前回はフォークロックだの
カントリーロックだの土臭いものを
お預けしてきた。

今回はオルタナティブだの
ニューウェイブだのトゲトゲしたものを
お預けしてきた。

そして今USインディーだの
ギターポップだのキラキラしたものを
取り返そうしている。

季節の変わり目。
衣替え。
服装だけでなく
心の服装もチェンジを待っている。

帰りに新宿の細い路地にある
カレー屋さんに飛び込んでみた。
運命の出会いとでも言いたくなるような
とても美味しいカレーだったのだが
そのカレーに匹敵するくらい
店内にかかっていた音楽が良かった。
辛いスパイスに調和するような
爽やかでさっぱりした音楽だった。

「これは誰ですか?」と僕。
「これはチェット・アトキンスがビートルズをカバーしたアルバムですよ」と店員のお兄さん。

お店を出た後、
フォークロックだの
カントリーロックだの土臭いものを
取り返そうと心の中で思っていた。

新陳代謝ー

辛いものを食べたから
体内の衣替えが早まったんだな。
と、夜。
布団の中で分析完了と同時に僕は眠りに落ちていた。


2015.7.6

はいからさん

2015年07月06日 | 日記
以下、新村哲也と名乗る男の手記である。
若干ポエムが過ぎるが、原文のまま抜粋することにする。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
昨日ははいからさんのワンマンライブだった。
僕が参加する最後のライブだった。
このワンマンに向けてスタジオにたくさん入った。

一曲一曲最後の演奏になることをかみしめ
レクイエム(鎮魂歌)のようなイメージをもって
ネクタイを締めてステージにたった。

しかしイメージが先行しすぎてしまい
2曲目のイントロでいきなりフレーズを間違えてしまった。

このままじゃレクイエム(鎮魂歌)に僕は飲み込まれてしまう。
その瞬間ドラムのオッキーと目が合う。
目が光っていた。
僕は救いの手だと思いその手を掴んだ。

その後登場するリフは
ボーカルの近田君とたくさん目が合った。
それはとても自然な行為であり
その目はためらいも恥じらいもなく寛大であった。
僕はその手も掴んだ。

二人に助けられた僕は調子にのってしまった。
FUZZを全開にして平和な曲を邪悪な世界にしたり
ベースラインをディスコ調にしてむず痒くしたり

つまり(やりすぎちゃった)

ベースを弾く楽しさを教えてもらい
レコード屋で散財する快感を教えてもらい
全国、街の音のおこぼれを頂戴し
神様から「2014年サンプリングの旅」というプレゼントをいただいた。

そんな僕からのお礼が昨日のライブなのでした。
演奏中はお客さんが見えなかったけど
ライブ後お客さんがたくさん笑っていてくれたのは
僕にとってのご褒美なのでした。

どうもありがとう。




2015.7.5

東京ライフスタイル

2015年07月05日 | 日記
自転車に乗って祖師ケ谷大蔵という駅まで行く。
そこから小田急線に乗ってでかける。

男にとっての東京ライフスタイル【C】に当たる行為である。

男は「はいからさん」というバンドをサポートしてきた。
その任期満了の時がきた。

つまり【C】が終わる時だ。

今日は雨の中カッパを着て出かけた。
濡れちゃ困るものは
カッパよりもっと深い場所に隠した。

「さぁて、隠したものとはなんでしょう?」
とクイズ形式で聞いてみたものの
自分自身それが何かはわかっちゃいない。

でもそれは演奏するにあたって大事なものらしい。

雨の中、祖師ケ谷大蔵のウルトラマンは何思う。




2015.7.4

ダブリング概論

2015年07月04日 | 日記
今日は渋谷という街に埋れていた。
男はあることについて考えていた。

「ダブリング」

歌を録音した後に
同じフレーズの歌を重ねて
音に厚みを持たせる手法。
男は妙に納得したようにメモをとる。

しかしそのダブリングとやらは、
気が抜けると少しずつ遅れていくのだ。
この遅れはズレになっていく。
挙句、遂にはこれがまったく
ずれてしまい別人の歌になってしまう。

昼休み後、しっかり締め直したのに
また遅れてきた。

夜になるとダブリングは
止まった時計の秒針のように
同じ場所にいる。

男は先に進んで良いのか
引き返すべきか迷っている。

大雨の中歩いた渋谷の街。
男は傘と傘の間をぬって歩く。

動き続けるたくさんの傘を
眺めているうちに
止まってしまったのは
ダブリングではなく現実の方では
ないかという仮説が浮かんだ。

そう考えた男は、あわてて
ダブリングの場所まで戻ったのだった。

戻った場所、そこは雨があがっていた。


2015.7.3

LとRの芸術

2015年07月03日 | 日記
「いつもと何も変わらない毎日」
主人公はため息混じりに口にしてみた。

何も変わらないはずがないじゃないか。
主人公はすぐに考えを改めた。
だって今夜は
歯磨きしながら散歩してみたじゃないか。
「あれは新しかったよ」、と対自分。


さて、今日主人公を苦しめた言葉は
「自由」と「権利」だ。

知る自由、知る権利、表現の自由…
自由も権利も、
思いやりがあった上で始めて
成立する気がする。

「バランスが保たれてはじめて
しゃんと立つことができる」
主人公は噛み締めて言葉にしてみた。

ようやく入手できた、
シンセサイザーで構築されたレコード。
壊れたようにも聴こえるが
際どいバランスを保っている。

そのバランスがLとRの耳に入り、
LとRのハートに届くのだった。

「バランス=芸術」と、
男は【感電感想メモ】に書き込んだ。


2015.7.2




夢中の値段

2015年07月02日 | 日記
今日は2バンドのスタジオ入り。

最近気付いたけど、
長時間ベースを弾いていると
後半にさしかかり立って弾けなくなる。

ベースが重たいのもあるが
ただの体力不足であろうかと思われる。

リハーサル終了後、
疲れ切っているはずなのに
新宿のタワーレコードへ行く。

まるで万華鏡のような
新譜コーナーの
ヘッドホンからヘッドホンへの
世界旅行ツアーへ出かける。

この世界旅行ツアーは全く疲れない。
このツアーは、
体力を支払わなくてよいかと思われた。

しかしツアーが終わると
更なる疲労感がやってきたのだった。

そううまくはいかないのが、世のツネ。

いつだって夢中でいられたら、
栄養ドリンクやマッサージは必要ないのではー
と、【漠然アイデアノート】に書き込む。


「夢中」に値段をつけるなら
いくらがよいかなと考えながら帰路に着いた。


2015.7.1

ラーメン屋の珍客

2015年07月01日 | 日記
府中のとあるラーメン屋の前を通り過ぎる。
ふと見ると入り口にスズメが立っている。

「お店番なのかな?」と心の中で声をかけてみる。

心の中のスズメは
「違うよ、ラーメンを食べに来てるんだい」と答える。

びっくりした心の中の僕は
「あぁ、それはごめんよ」と答える。

心の中のスズメはニコニコ笑いながら
テーブルでラーメンが出てくるのを待っている。

ー現実のスズメは僕の存在にまったく気付いていなかった。

寂しさを引きずったまま世田谷の粕谷にある図書館へ行く。
いつも取り置きをお願いしている。
粕谷の図書館に世田谷中の本が集まってくる。

本がスズメのように世田谷中から集まってくる。

心の中のスズメはまだ笑ったままだ。




2015.6.30