午年です。大きく飛躍の年、今の景気を吹き飛ばしましょう。

孫の純大も今年で2歳、とっても可愛いです。孫の話に季節の花、グルメなど今年もがんばります。

映画:沈まぬ太陽

2009-10-28 00:12:28 | Weblog
話題の映画、「沈まぬ太陽」を観てきました。
同じ時代を、しかも労働組合という組織の中で会社を見つめ生きてきただけに、胸が締め付けられるような思いでした。
群れて派閥を生み支配欲に駆られ、問題が生じれば責任を取らぬ悪しき気質に対する切り口は”さすがに山崎豊子”、力作です。
戦争責任すら曖昧にしたこの国の構造、高度成長期の日航しかり、そして今JR西日本しかりです。
現在も存在する日本の政・財・官の癒着、善良な国民にとっては不幸な現実ですね。

国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまい、10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが(シネマトゥディより抜粋)・・・日本が経済大国へと急成長した激動の時代を背景に、巨大企業に翻弄(ほんろう)されながらも自らの信念を貫く男の姿を壮大なスケールで描きます。

組合という組織が疎ましく、組合潰しや肩たたき、果ては中心となる役員の左遷、島流しは日常茶飯事の時代でした。
労使の対立が激しく、「どぶへ捨てる金があっても、おまえらにやる金はない」・・・当時の経営トップの発言です。
会社の存続発展を一番心配してるのに、労働者の地位向上と職場の安全を第一としての交渉なのに、権力で封じ込める政策は今も昔も変わりませんね。
従業員は会社の宝、従業員を大事にする会社は、今のような経済情勢の悪い中でも立派に利益をあげてますね。

御巣鷹山の日航ジャンボ機の墜落事故、今でも忘れられません。
ちょうど本社から大阪へ帰る日でしたよ。
会議が延びて最終便、あの飛行機に乗ってれば・・・と思うとぞっとしますね。
当時から営業の間では、”あの飛行機だけは乗らないように”っていってたものです。
労使紛争の多い会社は要注意、安全整備はおざなりになりますよね。
企業の不条理に翻弄されても絶対に諦めなかった男と、権力に加担しエリートコースを昇りつめた男、渡辺謙と三浦友和の生き様も見ものです。
3時間20分が、とっても短く感じました。




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