WBC公式球を試して帰国した山口(左)
3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表1次登録メンバーの巨人・内海哲也投手(26)と山口鉄也投手(25)が21日、海外での自主トレを終え、成田着の航空機で相次いで帰国した。2人は自主トレでWBC公式球をテストしたが、慣れるために巨人キャンプ中も継続して使用を予定。万全の準備で挑む考えを示した。
最終メンバー入りへ、指先に宿った感覚を消すわけにはいかない。
グアムで高橋尚らと自主トレを行ってきた内海は「やっぱり不安がある。宮崎キャンプでは山口とキャッチボールをしないといけない」。また、米アリゾナ州から帰国した山口も「基本的には当然日本のボールですが、少しでもいいから(WBC公式球で)やりたい」と話した。
内海は今回の自主トレで、WBC公式球だけを使用。それでも「グアムは湿度が高くて、ボールのツルツルした感触を味わえなかった。山口より不安はある」という。
一方の山口は、日本のボールと半々の割合で使用。横浜商高卒業後、米マイナーリーグで4年間プレーした経験があっても「滑りやすいので投げづらい。滑らないように強く握ると、引っかかったりする。難しいです」と違和感をぬぐいきれていない。
ともに、最終メンバーの当落線上にいることは自覚している。WBC出場の夢を果たすには、宮崎の代表候補合宿でアピールを続けるしかない。一番の近道は、WBC公式球を意のままに操り本来の力を発揮すること。
合宿前日の2月15日まで、巨人キャンプでもチャンスがあればWBC公式球を手にするつもりだ。生き残りをかけて、G左腕コンビが共闘する。(サンスポ)