ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

宿泊税

2007年03月01日 | Weblog
 全国的に較差是正が問題になっている。その最も顕著な例は東京と地方の較差である。平成14年10月から東京都が宿泊税(ホテル税)なるものを導入した。一泊10,000円~15,000円未満の宿泊は100円。15,000円以上は200円というわけだ。観光の振興を図る施策に要する費用としている。因みに税収は年15億円。観光の予算は年26億円となっている。まことに有利な財源である。
 過日東京で行われた、全国市長会において、「みなさんも、昨日宿泊されてこの税金を払われたと思う。東京にはどうしても来なくてはならない用件がある。政治上、或いはビジネス上沢山ある。これは全く観光と無縁なはずである。いわゆる地方から上京したすべての人から税金をとり、これを東京都のみで使用するのはおかしなことと思う。」と発言した。
 鬼怒川温泉や、最近有名な由布院温泉でこの税金が頂けるか?こんなことをしたら顰蹙(ひんしゅく)を買うだけである。ますます東京への一極集中は強まるばかりである。
 都会と地方の較差はさることながら、地方の中でも立地条件の優位差で較差は広がってしまう。今こそ、大きな課題として捉えなければならないだろう。