ちょっとひと言

日頃の自らの経験を通じ感じていることや身近な出来事を綴っていきます。

終戦記念日におもう

2006年08月15日 | Weblog
 すべての生物は必ず死を迎える。人間も同様である。人の生命の終焉は、病によるもの、事故等によるもの、老齢化による自然死などとさまざまある。
 イラク・バグダッドでは、すさまじいロケット弾や車爆弾などを使用した連続テロが続いている。先日も、何の罪もない市民が62人死亡、140人以上が負傷したという報道がされている。ロケット弾は、イスラム教スンニ派地域から発射されたとみられているようだ。なぜこんな争いが果てしなく続くのだろう。宗教の違いによる怨念が背景にあるようだが、われわれ日本人には想像できない根深い理由があるようだ。こんなことで大切な命を突然失った人は、どんな思いで死んでいくのだろうと考えると、いたたまれない。
 この時期テレビでは、戦争とは何かと問いかける色々な番組が放送されている。
 今日は終戦記念日。61年前の当日を私も鮮やかに記憶している。玉音放送を聞いた後、今の足高に集まった。校長から、「戦争が終わった。日本が負けた。」と聞かされた。私はなぜかほっとした。これで空襲警報で避難しないですむのか、ちっぽけな竹槍で大きなアメリカ兵と戦わなくてすむのかと、心から嬉しかった。当時15歳、戦争は怖かった。
 終戦記念日の今日、小泉首相は公約したとの事で靖国神社に参拝した。賛否両論ある。ご自分の哲学もあろうが、最も大切な近隣諸国との付き合いを考えると、複雑な心境である。黒い車を5台並べて官邸から靖国神社に向かう列を見ながら、61年間平和であった日本に感謝の念を抱きながらテレビを見ていた。