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四街道雑居福祉村

2005年11月02日 | 話題
 休耕田など荒れた農地の蘇生とニートや引きこもりの人たちの自立などに取り組む四街道雑居福祉村(高橋稔村長・四街道市吉岡)がオープンから半年を迎え、11月19日に感謝祭を開く。「県立盲学校との関わり合いの中で盲重複障害児の存在を知りました。障害を抱える人もそうでない人も共に、この四街道という地域でいきいきと暮らしていける村づくりがしたいと思ったんです」「障害者が地域の中で生きていける福祉の流れが国や県の福祉施策にある」と実行委員のひとり國生美南子さんは話す。 
 開村に当たっては土地が必要となるが、幸い四街道市吉岡に理解者を見つけることができた。そして4月、様々な障害を抱える人々や関係者など20人ほどが集まり、借り受けた10アールの畑に鍬入れが行われた。
 今回種まきが行われたのはキャベツ、ハーブ、アスパラ、落花生など十数種。9月3日には採れた作物を使ってバーベキューをするなど収穫祭が行われ、73人もの参加があった。しかし、肝心の農作業に参加したのはこれまで農業とは無縁な者ばかり。慣れない作業に作物の成育もなかなか順調には行かなかった。加えて「タヌキ」の出現でせっかく育てたとうもろこしと西瓜が全滅するという憂き目にもあっている。
 雑居福祉村が目指すものは農業と福祉が結びついた新しい村。だが技術的な指導もさることながら、参加する若者たちへの周囲の理解もそう簡単には得られないのが現実。先ずは地域にとけ込み、農作業へのより積極的な取り組みが必要となる。将来的には収穫した農作物を販売し、その資金を元手に事業を拡大することも考えている。作物もブルーベリーなど果物も加え種類を増やし、藍染めなどの工芸的な作業も始めるなど構想は様々に広がる。障害者に対してはケアを受ける施設の確保も視野に入れている。
 「市内外に参加協力をチラシやパンフレットを作り積極的に呼びかけていきます。また、ともに活動する福祉ネットワーク団体とは相互に情報を提供しあい、説明会や学習会を開催するなど協力し、より多くの参加を呼びかけていきたいと思います」と國生さんは話している。連絡は℡043(432)2341の高橋さん。

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