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人&ライフ  田倉玲子さん(ストーリテラー)

2006年11月16日 | コラム
 「幼い頃の夢は学校の先生か女優さんになることでした」
24歳になる長男、22歳の次男、そして18歳で受験生の3男。男の子3人の、可憐な風貌からはちょっと想像できない、実は逞しき母だ。
「3男が3歳の時に塾を始めました」。その傍ら小学校で保護者会会長などを歴任、図書委員会を立ち上げるなど自身の子どもを含む多くの子どもたちと共に小学校を舞台に活動を続けた。図書委員会の流れから気が付けばどっぷりと〝語り〟の世界へ入り込んでいた。「友人には夢が二つとも叶ったじゃないって言われるんです」と苦笑するが、週1度の休みしかない学習塾の「先生」と次第に増えていく「語り手」としての活動。〝語り〟は夢であった女優に近いという。
 「読み聞かせや朗読とは違った魅力があります。お話を一度体の中に取り込み、自分の言葉で子ども達に伝えるんです。昔話に登場する優しさと勇気と知恵を持ったこどもに育って欲しいと願いながらいつも語っています。〝語り〟には〝語り手〟が見えてしまうともいう。聞き手は語り手の言葉だけでなく人間性そのものに惹きつけられ耳を傾ける。そんな魅力的な語り手になるべく日々研鑚を積んでいる。ちらりと目にした彼女の手帳には予定がびっしりと書き込まれていた。大きくなったとはいえ3人の子どもたちの母であり、愛する夫の妻でもある。24時間はあっという間だろう。
 今後は子ども達への語りだけでなく大人への語りを増やしたいと話す。大学の演劇部で同輩という夫とともに「彼の脚本、演出で〝語り〟をというのが今の私の夢です」
田倉さんが所属する「佐倉おはなしの会」では22日、ミレニアムセンター佐倉で大人向けの語りの会「テラブレーションin佐倉」を開く。(043―461―1612)
   文 やまもとみどり
             

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