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中高年の健康管理「歯を三分磨く無精者の知恵」

2006年06月15日 | コラム
昔から何をやっても長続きしないし、何事も完璧に仕上げたということもない。何もかも中途半端だ。健康情報を扱っていながらタバコは吸うし、酒は飲む、運動らしい運動など何もやっていない。
それでも、ただ一つ自慢できるのが歯の状態で、むし歯は一本もないし、一本も抜けていない。
このほど厚生労働省は、国民運動である「健康日本21」の中間評価を発表した。この運動は生活習慣病の予防と健康寿命の延伸を目的とし、2010年までに達成すべき目標値を「栄養・食生活」、「身体活動・運動」など九分野で設定、国の総力を挙げて達成しようというものである。
「歯の健康」という分野では、八十歳まで自分の歯を二十本以上持とうという8020運動に沿って60歳で24本以上、自分の歯を持つ人の割合を50%以上にしようという目標値を掲げている。
スターと時点における55~64歳の24本以上の有歯者率は44・1%で、それが中間評価では54・3%にまで増えているから、目標は達成されているといっていいだろう。
しかし、70歳以上になると20本以上の有歯者率は28・6%にまで減ってしまう。
やはり最大の原因は歯周病で、60歳代の80%以上の人が「歯を磨いた時に血が出る」「歯ぐきを押すと膿が出る」「歯がぐらぐらする」「歯周病(歯槽膿漏)といわれ治療している」など、いずれかの項目に該当すると答えている。
かくいう私も欠損歯こそないが、時々、歯を磨くと血が出ることがあったし、奥歯の歯ぐきを押すといやなにおいがすることもあった。
そこで、一念発起して歯磨きを徹底することにしたのだが、一日三回、食後三分以内に、三分間以上磨くというのはどうしても無理だ。
だいたい、一日三回食事はしない(昼食を抜くことがしばしば)し、仮に昼食を食べても外食で、そのままどこかへ出かけてしまうことも多いから前二項は無視する。残るは三分間以上磨くということだが、実際に磨いてみると三分は長い。かなり丁寧に磨いたつもりでも一分半ちょっとだ。
そこで、こんな方法を編み出した。まず、口中洗浄液でうがいをした後、洗浄液を口に含んだまま電動歯ブラシで歯をざっと磨く。
次に、洗浄液を吐き出してから、練り歯磨きをつけて磨き直し、口をゆすいでから、粉歯磨きをつけてさらに磨く。こうすると三分はあっというまに過ぎてゆく。洗浄液や練り歯磨き、粉歯磨きは、それぞれ味や香りが違うから気分的にも退屈しない。
その効果は?歯の黄ばみはそのままだが、血は出なくなったし、歯ぐきは引き締まった。
とくに寝る前に磨いておくと、翌朝の爽快感は確実に実感できるし、寝起きの口臭もほとんどなくなった。
無精者の私でもできるのだから、ぜひお試しあれ。(鏑木長夫)



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