あさちゃんの懸賞日記

日々の出来事や、懸賞生活について書き綴ってます。

図書室

2009-03-15 20:25:25 | 小説
子どもの頃、自分の家を持つとしたら図書室を作るのが夢でした♪
壁面一杯にぎっしりお気に入りの本が並べられてて、いつでも好きなときに手に取ることが出来るというのはほんと本好きにとっては夢ですよね(笑)
今はね~物を増やすと困るので出来るだけ本を買わないように心がけてるつもりですが、時々衝動的にば~んと大人買いしたくなるのです~(汗)
困ったものだわ~(汗)


でもね~そんな私ですが、一時期本から離れてたときもありました。
中学に入学してまもなくのことです。
小学校でめぼしい本を読みつくしてた私は、中学校の図書室に物凄く期待してたんだよね。
でもね~一歩入ってビックリ(汗)
狭くて本もあんまりないし、古い本ばっかりで新しい本があんまりないのよ~(汗)
とりあえず気をとりなおして目についた一冊を借りて帰りました。

それがT・ハーディ著「ダーバヴァル家のテス」だったんだけど、読んでみて何だかな~って衝撃を受けたのよね(汗)
美しい少女テスの苦難に満ちた人生の物語なんだけど、ほんと悲惨なのよ~(汗)

美しすぎたが故に、心ならず仕えた家の馬鹿息子のものとなり子どもを身ごもって死産。
その後本当に愛して結婚しようとしていた男に黙っていられず過去を打ち明けたところ去られます(汗)
それでも耐えてずっと真面目に生きてきた彼女。
悔い改めていたはずの馬鹿息子に再びしつこく言い寄られて、破れかぶれになり言うままになったものの耐え切れず彼を刺殺。
彼女の元に、去った男が思いなおして帰ってきたときには全ては遅かった~(汗)みたいなお話だったと思います(汗)
(お話の内容は合ってるかどうか分かりません(汗)そのとき一度読んだだけなので~(汗))

小学校に置いてある本って一般的にディープな内容の本無いでしょ?
説話的な内容のお話や夢のある楽しいお話が多いし、人間の本質や醜さを暴いたような恋愛物なんて置いてあるはずもなかったよね(汗)
中学校の図書室で急にさ~そんな本が置いてあってビックリしたのね(汗)

小学生のときにも「風と共に去りぬ」とか「ジェーン・エア」とか大人向けの外国の翻訳物を読んだことはあったけど、一生懸命に生きてる主人公が男の人に理不尽な目に遭わされた挙句、不幸に死んでいくお話って初めてだったのね(汗)
今読んだらまた違った感想を持ちそうですが、小学校卒業したての純粋無垢(?笑)な私にはついていけなかったのよ~(汗)
その後も手に取った本が悪かったのか(汗)、大人って穢れてる~と夢を壊されるような数冊を読むこととなり、本を読むのが嫌になったのね(汗)
それでしばらく図書室で本を借りることがなくなったのね(汗)

毎日のように本を読んでる私が、急に読書をやめたものだから母が心配して「最近本読んでないみたいだけどどうしたの?」って聞いてきたので、「何かね~中学校に置いてる本って大人の世界って汚いって思うような本ばっかなんだもん。」て答えたら絶句してたけど~(笑)

そのうち無事衝撃から立ち直った(?)私は、いつもどおり本を借りて読むことになったわけですが、今思えば様々な本に触れる機会となってよかったのかな?
人生には甘いだけじゃなく暗くて目をそむけたくなるような一面があることを知り、自分の好みにとらわれず様々な分野の本を手に取るきっかけになったのかもしれないですね。