あろてあろあ日記

単なる日記です。特にテーマもありません。
目的地を定めない旅行もいいものです。

法律相談2

2006-08-21 | Weblog

法律相談に行ってきました。


以前にもちょびっと書きましたが,法律相談が直接依頼に結びつくことはあまりありません。

相談内容が,たいていは自分で解決できることがほとんどで,あえて弁護士を頼むまでのことではない,というのがその理由と思います。


基本的に,法律は国会で作られ,国会は国会議員からなり,国会議員は国民が選ぶので,法律の問題は国民が解決できるようになっているはずです。
現に,日本では,裁判は弁護士に頼まなくても自分で起こすことができます。

ただ,世の中があまりに複雑になったので,法律も複雑になり,国民が法律を理解できなくなってしまったので,法律の専門家たる弁護士が登場してきたというわけです。

それを裏から見ると,現代の世の中でも複雑でない部分があるので,そこは弁護士に頼むより自分で解決したほうが,費用対効果の面で,お得になる,ということになるのでしょう。


いくつか法律相談に立ち会った感想としては,むかしはよっぽどのことがないと,弁護士のところに相談に行くなんてことはしなかったのでしょうが,最近は近所や職場での痴話げんかのような,ちょっとした問題でも相談にやって来るような感じがします。

かっこよく言えば,国民の権利意識への目覚めともいえなくもないのですが,僕は,現代人は問題解決能力がなくなってきたのではないか,という感じがします。

現代では,人とコミュニケーションをうまく取れる人が減ってきて,また,取れる人でもなるべく表面的な対立を避けようとしがちで,そのためお互いに疑心暗鬼になり,問題解決が困難になってしまうケースが多いのではないでしょうか。
核家族化や地域のコミュニティの崩壊もその背景にあります。
大した問題じゃないのに,暴力を振るったり,殺しちゃったりする事件が多いのもその現われのような気がします。


もっとも,一方が解決したくても相手が聴く耳を持たないこともありますが,その場合も,うまく相手を説得する能力がないこともひとつの原因であるようにも思います。



まあ,一般人がもめごとを自分で解決できないから法律家がご飯を食べていけるのも事実であり,そうかんがえると,法律家の仕事というのはあんまりいい仕事ではないな,という感じもします