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田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

あのときの神様

2011年04月12日 | 日記


先日の記事で少し路上ライブについて触れましたが、僕も過去に路上でライブをしたことがあります。2回だけ。
基本的に照れ屋で引っ込み思案なもんですから(^-^;(根性なしとも言う)

かれこれ10年ほど前のこと。「1回ぐらい路上で歌っといた方がいいかな・・」なんて思い立ち、JR大阪駅前にある歩道橋にギターを担いで出掛けたんです。
あの時の緊張と言えば、もう笑ってしまうほどのド緊張。場所を決めてからギターを手にするまでにマジで1時間ぐらいかかった様な記憶が。

で、何とか歌いだしたのですが・・・・

「これほどまでに素通りされるとは!」って感じで、予想を超える孤独感。当たり前のことだとは思うんですけど、でもここまで寂しいとは。やってみて初めて分かることってありますね。それともう1つ問題が発覚。

『声がまったく聞こえない。』

JR大阪駅前の巨大な歩道橋。行き交う雑踏。歩道橋の下は恐ろしいほどの交通量。喧騒の渦に巻き込まれて、生声なんてまったく誰にも聞こえません。これも今思えば当たり前だけど。

「あ、あかん・・・初めてとは言え、対策がまったく出来てなかった・・」
なんて思っていたら、阪神百貨店の方から中年のおじさんが一人こちらに向かって一直線に歩いてくるではないか。
そして物凄い近い距離で立ち止まり、物凄い真剣な顔でこちらを凝視している。
「な、なんやこのおっさんは。近い、近すぎる。恐るべし路上ライブ。」
と思いながらも、何とか1曲目を歌い終えた僕は、軽くお辞儀をして、なるべくそのおじさんとは目を合わせない様にしていた。
そしたら、そのおじさんが話し掛けてきた。

「その歌、誰の歌?」


つづく

※写真はその数年後に2度目の路上ライブをした大阪梅田の某所。地下通路なので声が響きやすいんです。でも僕がこの場所を選んだ一番の理由は・・・人通りの少なさ。照れ屋で引っ込み思案なもんですから。
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