田中悟の片道旅団

大阪で芝居と弾き語りをしています。

明日は『第三木曜部』(ラスト2回)

2019年02月20日 | 日記
明日は『第三木曜部』。
4年以上続いた月例イベントもあと2回となりました。

語りたくない?
もしかすると僕は『第三木曜部』についてあまり語りたくないのかも知れない。
あるいは、語れない。
『第三木曜部』を語れないのですよ、ほんとに。
それは単純に物量的に巨大過ぎるから。
4年と数ヶ月としう月日はあまりにもでかい。
でかいから何も語れないとか言わずに、
ちゃんと精査して語るべきことを語り、伝えるべきことを伝えろよと、自分でも思う。
伝えるべきことは関わってくれた全ての人への感謝であることも分かっている。
でも、
言葉にならない、言葉に出来ない。
言葉にならないとか、
言葉に出来ないとか、
物凄く便利な逃げ口上であり言い訳でもあると実感します。

いつも僕ら(あるいは僕)は宣伝活動に悩まされる。
悩まされるというか…もう今の僕はそのことで悩まなくなったので、
前向きに言うなら取り組んでいる、向き合っているということになる。
言い方を変えれば距離を取っている、バランスを保っている。下手くそなりに、不器用に。
それはイベントでもライブでも芝居でも同じこと。
フライヤー作ってばらまけば、それで宣伝してますっていうのは、それこそ甘え。(←自分の場合ね)
その努力を否定するつもりはありません。広報への努力はとても尊いです。
芝居や音楽、またはその他の職業で本気で営業している人を沢山知ってますから。
だからこれはあくまで自分の話になるのですが、
SNSで情報流してますと言っても果たしてそれは宣伝なのか?とか、
知り合いにDM送りまくるのも相手にとっては迷惑なんじゃないかなって思うのです。
そんなことを思いながら僕は小劇場の世界でずっと生きてきた。
20代後半頃から基本的にDMは出さないと決めて、
それで干されるなら干されればいい、
それが原因で舞台に立てなくなったら所詮自分はその程度の役者なのだと覚悟を決めた。

なのに、

「どうすればライブに来て貰えるだろうか?」
ということを今も相変わらず考え続けているという自己矛盾。
あ、矛盾じゃないな。
悩んでいる訳じゃない。あくまで前向きに取り組んでいるのだ。自分なりにだけど。

弾き語りを始めた当初はまだ悩んでいた。
どうすれば弾き語りが上達するかってことより、
どうすればお客様に来て貰らえるかってことばかり考えていた。
まともに歌えもしないくせにね(今もだけど)。
やがてブッキングライブに出演するようになって、
「お客さんがいないとお店に申し訳ない」という思いから、
最初のうちは知り合いに頼んで応援に来て貰ったりもしたけど、
当然「自分の都合で知り合いに頼み込んで時間を割いて頂くのも申し訳ない」とも思う訳で、
そうなってくると、
歌うことに罪悪感さえ感じるようにもなった。
それは芝居で経験済みだったはずなのに。
なのでまた基本的にDMは出さないと決めた。(例外もありますよ、実際には)

芝居やライブで舞台に立つ人間が、
それも実際に応援して下さっている人がいるのにも関わらず、
「DMは出さないと決めた。つまり僕はお客さんを呼びません」
なんてことをブログに書くなんて、もってのほかだと思う。
努力している姿を見てもらい、
PR活動を頑張るべきだ。
でも、正直でありたい。
どうしてこんなことを書いているかというと、
『第三木曜部』について書こうとしているからだ。
長いよ、やっぱり巨大過ぎる。

お店にも知り合いにも迷惑を掛けずにライブ活動をするにはどうすればいいのか?
無理にお誘いせずに楽しくお客様に足を運んで頂くにはどうすればいいのか?

その当時の僕が出したひとつの答えは、
「自腹を切ってどこかの会場を借りて、そこでライブをする。赤字は全て自己責任」
という方式だった。
なんてことないです。小劇場です。個人のプロデュース公演です。
僕の一番得意なスタイルです。赤字を抱えるのが得意なんです、残念ながら。

とは言え累積赤字はやがて活動停止へのカウントダウンとなる。
これもプロュース公演や劇団運営で経験済みのこと。
なるべくお金を掛けずに、リスクヘッジをした上で地道に活動を維持したい。
ところが世の中あるようでないのです、なかなか適した場所が。
音楽が出来る環境であるかとか、何より赤字覚悟とは言え金銭的に折り合いがつくかどうかとか。
そこを探し出す努力をしなくちゃならないんですけどね。
そんな時、
「うちでイベントせえへん?」
と声を掛けてくれた人がいた。
それが、かつおさんでした。
「月例で」
げ、げ、月例っすか?
「ことぶきさんと一緒に」
つ、つ、つかささん誘うんすか?
そしてつかささんを巻き込んで『第三木曜部』がスタートしたのでした。

それがつい最近のことのように思えるのですが、
なんと4年以上も時間が経過している。
あまりにもあっという間の出来事。
僕は浦島太郎のような気分です。

たくさんのお客様と一緒に、
たくさん笑いました。
ほんと、それはまさに龍宮城でのひと時のようでありました。


明日も笑う。
優しく笑う。
ほのぼのとした『第三木曜部』です。




ことぶきつかさ・田中悟の『第三木曜部』

毎月第3木曜日、毎回多彩なゲストを迎えお届けします。
楽しいトークやライブをどうぞお楽しみに♪

【日時】2/21(木)19時オープン19時半スタート
【料金】1500円(1ドリンク込み)
【会場】かつおの遊び場 
【出演】ことぶきつかさ 田中悟 cookie ゲスト:北田ようすけ 山本直匡
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