17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

蕗の薹

2023-02-17 19:48:08 | 日記
ほろ苦き味もまた良し蕗の薹

季語 蕗の薹 フキはキク科の日本原産の多年草。雌雄異株で山野から庭先まで至る所に自生する。茎は地下茎を伸ばし、早春、苞に包まれた花芽をのぞかせる。枯れ色の野の中にぼっつりとこの萌黄色の花芽を見つけると、春の訪れを感じて心が弾む。花の咲かないうちに摘み、天婦羅や蕗味噌にしたり、みそ汁に放してほろ苦さを味わう。春の深まりと共に花茎は30cm以上に伸び、白い冠毛が目立つようになる。 歳時記抜粋。

例句  母のあとついて歩けば蕗の薹  山本洋子


春の霜

2023-02-17 08:42:28 | 日記
アレグロに雨垂れの音春の霜

季語 立春を過ぎて降る霜である。「霜」と言えば本来冬の景物で、古来漢詩、和歌では好んで用いられた歌材である。特に季節が深まって露が霜に変わり、辺り一面の気色が白々と、寒々と見える見えることに詩人・歌人は感興を覚えた。その「霜」が春になっても身ほとりを去らずに閑かにおりている様は暖かい春を迎えた歓びとは別の、遠のいていく冬を惜しむような気分に浸らせてくれる。立夏を間近の「忘れ霜」とは全く別の季語として扱うべきだ。歳時記抜粋。

掲句 三寒四温の激しさにを霜解けの音の変化にに感じた。

例句 野の起伏ありてきらめく春の霜  大竹淑子