17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

鳥帰る

2023-02-24 09:08:03 | 日記
北国の戦は止まず鳥帰る

季語 鳥帰る 秋冬に渡って来て日本で越冬してきた冬鳥が春に北方の繁殖地へ帰ることをいう。鶴・白鳥・雁・鴨などの大型のものから、鶫・ひわなどの小型のものまで種類は多い。整然と群れを組んで帰る大型の鳥たち。賑わしく大群をなして一気に帰っていく小鳥たち。その形態は様々であるが、いすれもこれからの長旅とその後の繁殖期に備えて十分に体力をつけた鳥たちであろう。

掲句 今日でウクライナでの戦争が始まって一年になる。未だに終戦の兆しはない。それを知ってか知らずか冬鳥は帰っていく。戦争反対。

例句 鳥帰るいづこの空もさびしからむに  安住 敦

茂吉の忌

2023-02-24 08:13:57 | 日記
茂吉の忌北前船を偲びけり

季語 茂吉忌 二月二十五日。歌人斎藤茂吉の忌日。明治十五年山形県生まれ。
精神科医。歌人としては伊藤左千夫に師事。大正二年刊の「赤光」は歌壇を越えて広く注目された。子規の写生論を茂吉流に継承し、「実相に観入して自然自己一元の生を写す」という立場をとった。昭和二十五年文化勲章二十八年没七〇歳。歳時記抜粋。

掲句 茂吉の墓地は茂吉が戦時中に疎開した山形県大石田町の乗船寺にもある。大石田町には江戸時代、北前船の船の関所があり大いににぎわった。

例句 茂吉忌や最上川恋ふ母は亡き  石渡穂子