人民は奴隷。奴隷のように働け

先週からずっと暴動のエントリーばかりでした。次々と発生しているのに無視を決め込むのもどうかと思いますし、サーチナや人民日報がスルーするからこそ扱う意味があるのではないかと、勝手に使命感に燃えています。

とはいえ、食傷気味なので暴動はちょっとお休み。佛山の件は依然進行中なので、進展があればお知らせします。今日は正しい中国の姿を。

 新疆 農民50名が奴隷生活
http://hk.news.yahoo.com/050706/12/1e8l5.html

新疆ウルムチの安寧渠鎮のレンガ工場では、民工50名が一日20時間働き、賃金を受け取れないという奴隷のような生活を送っている。

『中国青年報』が水曜(6日)に報道したところによると、民工は自由の制限を受け、24時間体制で監視を受けていた。この半年は全く賃金を受け取っておらず、棍棒などでも暴行を受けているという。肉はこの半年ほとんど肉にありつけず、月曜に当地政府が救助に来た際、民工は行方不明となっていた。

幸運にもここから逃げてこられた民工の話を総合すると、早朝5時半から夜中の12時までが就労時間で、もし仕事が遅かったり民工同士で話をすると、パンチが飛んでくる、看守に楯突くとシャベルで頭をどつかれるという、殺伐とした仕事場でした。

また、半年で肉を食べたのはたったの2度、賃金は全くの未払いですが、いつか払ってもらえるだろうと、彼らは怒りをこらえながら働き続けていました。

しかし、一人の民工が看守の目を盗んで脱走し、救助を引き連れて工場に戻ると、機械音はするものの民工も看守も、人気は無し。

以前から賃金の未払いや暴力事件を止めるよう指示していた、と工場の代表は話していますが、そんなことより各地から集まった民工はどこに行ったんでしょう。

民工の試用期間終了後のポイ捨てや賃金未払いはよくある話ですが、看取付きとは驚きです。農民の権利主張に逆ギレする当局の襲撃が最近の流行とすれば、民工の搾取は伝統的な手法。しかも『中国青年報』の報道ですから、肝心なところは上手くボカされています。当局は「救助」に向かうまで、いったい何をしていたの?普通の新聞ならそっちにも目が行くはずですが、なぜか当局の責任には触れられていません。

表題の通り、人民を奴隷のように働かせているからこそ今の中国があるわけで、当局にしてみれば「ふーん。だから?」で、運悪く民工が脱出してきたおかげで、手入れに入らなければならなくなった当局の気持ちも察してあげなければいけません。
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