これからがシーズンです

新華社もレベルが落ちたのか、小泉が頭を下げた瞬間の写真を使うようになりました。情けない限りです。しかし相手はノムヒョン、会わないとこういう事も出来ません。ぜひ会って「我が国は日本の右翼政治家に誤りと歴史の事実を認めさせた」なんて刺激的な見出しを希望。(イメージ

小泉首相は会談したいと言ったことはなく、「したいのならいつでも受けます」と何度も伝えています。会いたくないならそれは向こうの都合です。「首脳会談が無い状態は異常」としたい向きは、日中首脳会談で首相に何をさせるつもりなんでしょうか。緊急に話し合う事案も無いのに、会っても時間の無駄でしょう。

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笑点のお題みたいになっていまいましたが、そろそろ鳥インフルエンザが爆発的に流行りそうな予感がします。予感というか、そういうシーズンに入ってきました。まずは20日、衛生部長高強の発言です。

 衛生部「鳥インフルエンザの感染拡大をコントロール」(人民日報)
http://politics.people.com.cn/GB/1027/3875809.html

「目下、我が国は鳥インフルエンザの発生情報を手中にしている。2003年のSARS発生以来、我が国各政府は伝染病の監視と制御能力を高めている」
「現在、最も状況が厳しい遼寧省黒山では、すでに10日間発生していない」
「北部は次第に収まってきているが、南部は防疫と伝染防止を強めなければならない」

情報統制は完璧ですか。っていうかどこで何が起こったかを把握するだけでは意味ないですけど。

一週間前には人への感染を否定しておきながら、一転して2人の感例を認め、しかし「状況は収まっている」(高強)、「隠す必要はない」(劉建超)ですから、全然信用できません。「SARSを経験し、民衆の伝染病予防に対する意識は高まった」なんて言っても、タミフルに殺到する様はSARS大流行の一昨年4月にお酢が爆発的に売れたのと同じ。どこが高まってるんだか。

 内蒙古、湖北で鳥インフルエンザ再発生(東方日報/新京報 11月21日)

http://orientaldaily.orisun.com/srch_result/519012_btm.html
http://www.thebeijingnews.com/news/2005/1121/09@014541.html

20日、農業部流感参考実験室は、内蒙古自治区モリダワダフール族自治旗、湖北省石首市で新型インフルエンザH5N1が発生し、それぞれ176羽と、3500羽の家畜用の鳥が死亡し、3202羽と3800羽を殺した、と発表した。

発言のその日ですよ。内蒙古は2例目、湖北ではは3例目です。これも渡り鳥のせいですかそうですか。放し飼いの飼育方法には問題なしですか。

1羽殺すごとに10元の補助金が出るそうですが、いくらなんでも足りませんよね。それなら食っちゃおう。死んだ鳥を食べるのは習慣でもありますし、豚のときで実証済みです。100億羽いるとされるニワトリを全て殺処分するか、ワクチンを打つか、どちらもあまり現実的じゃないですし。闇市場への流出に対してはどういった対策を取ってるんでしょうか。(7月26日

 国務院:4時間以内に状況報告を(香港文匯報 11月21日)

国務院が出した『重大動物感染症緊急対策条例』では「省、市および獣医部門は、発生の4時間以内に国務院へ報告し、物価を釣り上げたりデマを流したり、社会秩序を乱せば刑事責任を問う」となっています。情報隠蔽やデマにが既に起こっており、それを防止するための措置を取った、さらに言えば情報漏えいをも警戒しての発令でしょう。こちらは刑事罰ではなく政治的に引導を渡されそうです。

デマといえば、ネットの掲示板で感染し死亡した人のリストが出回り、それを反体制サイトの『博訊網』がネットで拾った死亡リストを掲載。出身地は河南、四川、安徽に限られるものの、どこで亡くなったかは不明。もちろん未確認情報なのですが、全員民工なのが怖いですね。

おそらく今日の外交部報道官記者会見で孔泉(希望)が、このリストを「全く事実無根である」と否定してくれるでしょう。

動物への感染例や死亡情報を隠蔽すれば2000元から5000元の罰金が科せられますが、「公務員は炭鉱の経営から手を引け」命令が、余裕で無視された前例を思えば、ちゃんと守られるかどうかは疑問です。

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最後に、あの人の週末を。

 SARSに勝ったのだから鳥インフルエンザにも勝てる(新京報 11月18日)
http://www.thebeijingnews.com/news/2005/1118/09@012523.html

さて、温家宝は胡耀邦生誕90周年の座談会に出席した前日の17日、人用鳥インフルエンザワクチンの開発現場を見学しました。温家宝の後ろに変なババアが見える人、眼科へ行かなくても大丈夫です。SARS大流行時に衛生相を兼任していた呉儀ちゃんですから。もう1枚、こなきジジイ並にまとわり付く気色悪い写真があったんですが、無くしましたすいません。

タイトルの通りです。嘘泣き総理の言葉は、いつ聞いても空々しい。
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本当の原因はなんだ

かなり更新をサボってます。すいません。なのに何故かアクセス数が増えてて驚いています。また何かミスったんだろうかと疑心暗鬼中。

 四川怪病:WHO「単一のウイルス」に懐疑的もSARSは否定
http://www.ettoday.com/2005/08/01/545-1825180.htm

「WHOは一種類のウイルスとは考えていない。ブタ連鎖球菌2型以外に、別のウイルスが存在するだろう。だが我々には確認できない」
「SARSのように、国境を越えて爆発的に感染するようなことは無い」

これまで、中国当局の「原因はブタ連鎖球菌」発表に特に異議を唱えてこなかったWHOですが、ついに言ってしまいました。WHOはいまだ現地に入れていませんので確実な事はいえませんが、4割を超える死亡率や、人に感染する点、死体に現れる特徴から、変種か別の原因があると見ているようです。

WHOの介入を拒んでいる中国は、見られたくないものがあるのだとかんぐられても仕方のないところ。完全にコントロールしたはずのSARSは、発言から一週間で患者数、死者ともに大幅上方修正していました。手に負えなくなるまで待つのか、それとも現在"処理中"なのかは知りませんが。

この件については日本のマスコミは何故か口が重くて困ります。わずかではありますが、着実に患者(206人)、死者(38人)共に増えていますし、何と言っても「怪病」ですからスルーを決め込まれるのは困ります。

ここに来て、商務部が病死したブタの流通などを禁止する通達を出しました。裏を返せば、違法に流しているヤツがまだまだいるということでしょう。

こういった横流しや、禁止されている感染、病死したブタを食する行為が無くならないのは、当局が予防や防疫については通達は出すものの、補償の話を出して来ないからでしょう。に補助金を出すとはありましたが、大きさによって100から300元とまさにスズメの涙。これでは危ないと分かっていても口にしてしまうのは無理からぬ事。ブタは中国人にとってやっぱり貧乏がそうさせるんですよ。この辺は土地収用で揉める農民と一脈通じるところがあります。

そろそろ暴動起きませんか。
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怪病は「コントロール」できたのか

2002年の暮れごろに広州をフラフラし、2003年の春に北京にいた男はまだ生きています。大丈夫です。

死亡者が昨日から5人増えて24名(感染117名)、退院5名となりました。着々と増えていますが、どうしましょうか。死亡率は脅威の20%、特効薬もなしで、現状は抗生剤に頼るしかないと早くもお手上げ感ありです。

四川省は変種の可能性を示唆しています。感染速度と感染者の数が異常であることから毒性が強まっていると見ているようですが、患者には豚を生業にしている農民が多く、彼らの治療の遅れが死亡率を押し上げる一因になっていると言いたげです。

香港の専門家はそうではないと言いたいが、口止めされているのか奥歯に物が挟まったかのような曖昧な物言いながら、過去に見られた連鎖球菌とは違うことを匂わせています。

効果的な治療薬が無いのに、どうやって5人が退院できたのかがよく分かりませんし、豚連鎖球菌なら死体に黒い斑点が現れるのかも不明。当局が「既に豚に対してエサに混ぜた抗生剤による予防措置を取っており、問題ない」というのなら、どうして今週になって初めてこのニュースが出てきたんでしょうかね。
 四川「怪病」 有効な治療方法はある
http://news.sohu.com/20050727/n226458491.shtml

なんか素人さんが豚小屋洗浄してますけど。

1998年に長江下流域で豚連鎖球菌が人間、家畜の両方に爆発的に感染した際に、専門家として派遣されていた、上海市公共衛生中心副主任で復旦大学盧洪洲副教授は「既に治療方法はある。あそこの医者は連鎖球菌について知らないんだ」。豚連鎖球菌についての経験もあり、研究も国際水準にあると力強く語っています。そんな事件は初耳ですが、私が知らないだけですか?

「当初(当局発表で6月24日)は伝染病の症状とは分からず、治療の困難な病気として治療していたところ、7月15日になって人が亡くなり始め、資陽市疾病防控中心が関心を持ち、伝染病との疑いを持つようになった」

一応の説明は付いていますが、そうするとその間ずっと伝染病は野放しになっていた事になります。全然言い訳になってませんが。現場の医者のレベルが低いんだ!ということですか。

ところで、記者が普通に取材しているみたいなんですが、もうコントロールできているんでしょうか。さすが国際水準は違いますね。外交部もタイミングよく夏休みのようですし、中央の発表を待ちます。


追記(20:29):
香港文匯報からです。()感染し殺処分→埋葬されたブタを掘り返し、売っていた商人3人が拘束されました。また勝手なブタのを禁じる通達を出したようです。目下のところ、処理の途中で感染した例しか見られないため、これを禁じれば大丈夫だという安全宣言のつもりでしょうが、中国の出す「安全宣言」ほど不安なものはありません。

「大多数の中国人はそういった場に接することは無く、健康なブタは食べてよい」なんてお達しを出されて、はいそうですかと食べる人なんていますかね。
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ブタ連鎖球菌認定が余計怪しい

死亡者が19名まで増え、依然17名が危険な状態にある、四川資陽の「怪病」。当局は豚連鎖球菌と発表しましたが、これは全世界で200例程度しか感染例が報告されておらず、北欧と南アジアでしか報告されていない病気です。また、当局発表ですから、5倍から10倍は存在するものと見ておきましょう。

感染したのはほとんど豚を扱っていた農民とされていましたが、ここで挙げられている患者3人は、いずれも突然死した豚を食べていたとなっています。特に黄中言なるおじさんは、病死した豚の肉50キロを30元で買い家族で食べて、母親と一緒に体の不調を訴え始めたとか。貧乏+無学がそうさせるのでしょうか。いや、無学だろうと危ないことは農民としての経験で分かるはずですから、貧乏が勝ったという悲しい現実かもしれません。気軽に食っちゃったと信じたくないからなんですけど。

http://orientaldaily.com.hk/srch_result/491871_btm.html
http://orientaldaily.com.hk/srch_result/491863_btm.html

発病して9時間で死亡した感染者の家族談では、まずめまい、その後全身に痛み。亡くなる前から体が段々青くなり、死亡後は全身が青くなる病気とはなんでしょうか。

香港は豚肉の最大供給地である資陽産の購入を停止し、湖南、湖北から仕入れるようです。資陽市も昨日やっと出荷停止したとか。一昨日までは普通に出回っていたんですね。こわ。

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今のところ

エボラ(博訊網)
豚連鎖球菌(当局)
ペスト(QQQQさん説)
SARS/中国肺炎(ソース失念)
鳥インフルエンザ(米国マスコミ)

の5つの説が、病気の原因として挙がっています。当局の発表どおりでも突き止めているというわけではありませんし、変種の疑いもあります。現段階では人から人への感染はありませんが、とっとと人民の動きを封じてもらえませんか。いや、日本政府にですよ。
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四川でエボラ発生?

 原因不明の病気で農民ら17人死亡 中国・四川省、12人重体
http://www.sankei.co.jp/news/050724/kok071.htm

新華社電などによると、中国四川省資陽市で6月下旬以降、病気の豚や羊を処分した農民らの間で発熱などを伴う原因不明の病気が発生、24日までに58人が発病し、うち17人が死亡、12人が重体となった。

 同省衛生当局は、病気は現時点ではこれ以上広がる気配がないとしている。患者は発熱、嘔吐(おうと)などの症状を訴えた後、意識不明となり、皮膚の中に出血が見られるとしている。

 香港メディアによると、香港の衛生当局者は、敗血症などを引き起こす連鎖球菌に感染した可能性を指摘しているが完全には特定できていない。

 四川省当局は家畜の処分を禁じるなど対策を強め、香港衛生当局も中国本土を訪れる市民に注意を呼びかけている。香港のスーパーなどでは、四川省産の冷凍豚肉販売を中止する動きも出ている。(共同)

地元成都晩報によると、6月24日から四川資陽市で55人が原因不明の病気で担ぎ込まれ、高熱、吐き気、嘔吐、脱力、皮下うっ血、ショック症状といった病状が出ており、一日に7本の注射を打たれた患者もいたとか。また30代から70代の患者に接した人間からの発病は報告されておらず、空気感染はしないようです。

が、実は原因不明じゃなくてエボラ出血熱じゃないのかと疑いが持たれています。

 四川省資陽の病気 エボラの可能性が噂される
http://www.peacehall.com/news/gb/china/2005/07/200507250107.shtml

みんなエボラだと思っているが、当局はエボラという単語を使わせないという記事です。症状を正直に伝えているので意味が無いと思いますが。正確には死体に現れるはずの症状が少し異なりますが、既に変異しているとも考えられます。死体が真っ黒になる病気って何でしょうね。

3月下旬に深圳の税関係員が感染したと報じられた際も中共は報道を規制してましたが、4人の患者の症状がエボラの特徴と見事に一致していました。(これを隠すためにあの4月暴動が起こったという噂も)

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 四川怪病で17人死亡 遺体の全身が真っ黒に
http://www.epochtimes.com/gb/5/7/25/n996689.htm

当局は既に患者を人民病院へ送るよう指示を出しています。これは民間病院からの情報漏えいを危惧してのことでしょう。

また、家の豚が突然死んだので、10人家族でこぞって食べたところ、おじいちゃんが発熱で入院した家庭もあるようです。当局の防疫部門は「食べずに埋葬するように」と指示。専門の施設で処理しないんでしょうか。

この情報に香港も危ないと察したのか、四川産冷凍豚肉の流入をストップさせています。四川を訪れていた香港の新行政長官曾蔭権は「既にコントロールしているものと信じている」と発言。根拠なしですかそうですか。

SARSの感染情報を隠蔽して、旅行者によって伝播させたのが2年前ですが、下手すると二の舞どころか空前の惨事に発展するかもしれません。

ところで、2年前に中国から日本に輸入されたアヒルの冷凍肉にH5N1ウイルスに感染していたとする日本人研究者の発表が、日本で報道されていませんが、大丈夫ですか。
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