王毅@小金井カントリークラブ(たぶん)

単騎、千里を走るも観てきましたよ。先週から映画の話だけしかやってないような気もしますが、まあいいですよね。いいってことでちょっとだけ。

健さんに頼りまくりの映画なのは、チャン・イーモウが「とにかく高倉健を撮る」と言ってしまっているので無問題。中井貴一が声だけの出演なのも贅沢でよろしい。クサ過ぎな演出もOK了。

でも、劇中劇である『単騎、千里を走る』はちゃんと観たかった。中国人なら常識のお話も、日本人や外国人には分からない。だからどこでもいいから劇中で1度ノーカットで観せてほしかった。というか普通に観たかったんですよ。

公開してまもなくで未見の方も多いでしょうし、変な情報を入れたくないので、映画の話はこの辺で終わります。

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さて、春節を前に王毅大使が帰ってきたわけですが、どうしてこのタイミングで帰ってきたのやら。

 王毅駐日中国大使 「対日」見直し否定/長期帰国の憶測払拭
http://www.sankei.co.jp/news/060130/morning/30iti002.htm

 昨年十二月中旬から、約一カ月半にわたり中国に帰国し、「重病説」までささやかれていた王毅駐日大使が二十九日、東京都小平市で「友人」とゴルフを楽しみ、“健在”ぶりをアピール。産経新聞に「帰国は休暇だ。中国の大使には二カ月の休暇がある」と語り、さまざまな憶測を否定した。

 王大使は「休暇中にいろいろな人と会い、いろいろな議論をした。仕事をしながら休暇を取った」と述べ、帰国中に対日政策に関し意見交換を重ねたことは認めたものの、「中国が対日政策の見直しを検討している」との見方については、「それは本当にうわさだ」と否定した。

 王大使の動静をめぐっては、靖国神社参拝や東シナ海の石油・ガス田開発問題による日中関係の冷え込みを受け、中国側が、三月初めに開催予定の全国人民代表大会(全人代)を前に対日政策を見直すのではないか、との観測が流れていた。一方では、「王氏が党幹部専用病院に入院した」との重病説も浮上。谷内正太郎外務事務次官も十六日の記者会見で、「常識では(帰国期間が)若干長い気がする」と述べていた。

 王大使は二十六日に日本に帰還し、公務に復帰したが、二十九日の旧正月を目前にしての帰還に、「さまざまな憶測や懸念を払拭(ふっしょく)する必要があったのではないか」(政府筋)とのさらなる観測を呼んでもいる。

 ゴルフ場に現れた王大使は、えんじ色のセーターに黒っぽいコートというラフな服装。ややスリムになった感もあるが、顔色はよく、終始にこやかだった。

これは産経の独占報道なんでしょう、他の新聞は報じていません。いつも嫌われている産経だけに報じさせるなんてどういう心境の変化かしら。っていうか、王毅って健在振りをアピールしなきゃいけないほどの大物でしたっけ。

こっそり帰国などするから色々憶測が飛ぶ訳で。第一、帰国に際して外交部は「休暇」ではなく「定例報告」と説明していたはずですが、いつの間に摩り替わったのやら。(ソース

帰国中ほとんどマスコミへの露出はありませんでしたし、活動再開が大使館や横浜の中華街ではなく、なんとゴルフ場。健康面の不安だけは払拭されたものの、これじゃわざわざ春節前に日本へ戻ってきたかわかりませんです。

何があったのかと言えば、25日、26日と江八点を大使館や領事館で大々的に祝った事くらいでしょうか。産経の報道だけでこれ以上想像するのは無理です。何故この時期なのか、それが分かれば苦労しないんですけど。(ソース

とりあえず、生きててよかった。


追記(18:17):産経の記事にある「中国が対日政策の見直しを検討している」との見方については、「それは本当にうわさだ」と否定した。という部分。本気なら終わってますね。

 中日関係は困難な局面に 双方が相互に努力を
http://news.sohu.com/20060131/n241652666.shtml

王毅大使は「日本は中国の重要な隣国である。新指導部は中日関係を重視しており、日中共同声明など3つの政治的文書の基礎の元、日本と長期にわたって安定した友好関係を作ってきた。この目標実現には中日双方の努力が必要である」と述べた。

「関係悪化の責任は全て日本側にある」と言わないだけマシですけど、中国の努力って具体的に何よ。
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SAYURIを観てきました


ここの所、ヤマハが軍事用に転用できるラジコンを売った事が発覚したり、中国青年報系列の雑誌が停刊になってメディア統制に拍車がかかっていたり、重い展開に正直ついていけません。ついていけないのは、私の頭の処理能力が追いついてないからだという説が有力です。

一部国家で話題沸騰の作品、SAYURIの感想でも書いてお茶を濁しておきます。今さらとか言わないように。

公開が27日までというのは私の勘違いだったようで、何を慌てて観に行ったのかと。多少ストーリーに関する部分に言及しますので、ネタバレがお嫌いな方はこれから先は読まないことをお勧めします。






おバカさんご執着の「中国人女性が日本人男性に組み敷かれる」シーン、ありました。相手は渡辺謙ではなく、ケリー・ヒロユキ・タガワ(パンフレットだと何故かケイリー)だったりしますが、どっちみちおバカさんにとっては許しがたいシーンでしょうね。

もちろん過剰反応であることには違いなく、だったら登場した瞬間から売春婦モード全開のコン・リーは良いのかと。

デビュー直後アメリカに向かった章子怡が狙い撃ちされたのは言うまでもありませんが、そこは見捨てられたと感じてしまう自信の無さではないかと思います。実際彼女の大陸における評判は宜しくないようですし。気に入らない人間は何でも漢奸にすりゃ良いってもんじゃないんですが、無理でしょうね。一番ダメダメなのは、過剰反応してしまう当局ですが。

映画全体の雰囲気ですが、戦前が舞台なのに近未来的退廃感が漂っていたように感じました。混沌とした時代を表したかったのか、やけに狭っくるしく感じましたが、舞台は京都らしいのであんなものと言えばあんなものかも。京都という単語は出てこなかった(はず)ので、京都をベースに新しい都市を創ったというところでしょうか。

私の好きな野宮神社近くの竹やぶも出てきました。私は大学が京都にありましたが、学生時代にはそういうのには見向きもしませんでした。何ともったいない事をしたかと今でも悔やまれます。神社仏閣に足繁く通う10代もどうかと思いますが。

細かいことを言えばそりゃ粗はあるでしょうが、野っぱらで御前会議を開いていたパールハーバーよりはよっぽどマシでしたよ。うるさく言えば、馬がサラブレッドだとか、高下駄履いてたとか、そもそも中国人が日本人を演じてるとか。あと、字幕がなっちなのは別の意味で問題かも。

結論としては、大後寿々花かわいいってことで。


追記(01/28/13:51):

 敏感?エロくないでしょ。じゃあ何が敏感なのよ
http://star.news.sohu.com/20060127/n241628779.shtml

映画関係者さんの好文。要約すると「おまいら映画観てないんだろ。オレは観たんだが、観てもいないのに内容にケチ付けるし、ニセのスクショにだまされて一緒になって煽るわ、おめでてーな。何でも戦争に結び付けてんじゃねーよ。てか、今度"Promise"って映画で、セシリア・チャンも日本人と絡んでんだけど何か」といったところ。反応は推して知るべし。



他の部分はともかく、「観てから文句言えカスども」と言ったのは初めてではないかと。李肇星に「教科書嫁」、孔泉にも「人権報告書嫁」と言ってあげてくださいな。
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SAYURIの2月公開は取消に

海賊版DVDは既に全国にばら撒かれているでしょうから、見るのには差し支えないでしょう。

 「テーマが敏感」「反日ムードを助長」 『SAYURI』を大陸で上映禁止
http://the-sun.orisun.com/channels/news/20060123/20060123020317_0000.html
 『SAYURI』大陸で上映取消
http://orientaldaily.orisun.com/srch_result/531892_btm.html

昨年にニセエロ写真(別の日本映画のスクショ)が出てから、いい感じで盛り上がっていた「反SAYURI熱」が、ついに当局を動かしました。来月上映予定だった同作品は、「テーマが敏感」で「新たな反日ムードを触発しかねない」として、上映予定の取り消し処分となりました。

『SAYURI』は既に国家放送電影電視局の審査を受けていました。「複雑で敏感」な問題に関わってくるとして上映禁止もありうると匂わせていたのですが、そのままの結果となりましたね。

映画も見ずに、エロ写真とどこから流れてきたか分からないシナリオで章子怡を漢奸認定するあたりは、李肇星、孔泉の例を引用するまでもなくおバカさんですから付ける薬は無いのです。ニセ写真に躍らされるのも何だかなあ。

しかし、ネットの書き込みを気にして映画を上映禁止というのはかなり弱腰かと。

これに対し章子怡の共演であるミシェル・ヨーは「日本人以外は芸者を演じちゃいけないの?」とかばう姿勢を見せていたのですが、もちろん取材をした記者ではなく漢奸認定しているおバカさんに向けられたものである事は言うまでもありません。

 ミシェル・ヨー「日本人でなければ芸者を演じられないのか」と反論
http://ent.sina.com.cn/m/f/2006-01-16/1112960996.html

確かジャッキーがシティーハンターやってたような。冴羽は国籍不明だからOKなどというマニアックな知識で、ゴーサインを出したのでしょうね。まさか。

おバカさんの脳内では

「芸者」→「金持ちの妾」→「娼婦」→「従軍慰安婦」→「あの時代の戦争」→(以下略)

という美しい連想ゲームが出来ているのでしょうね。おバカさんというのは、ネットで寝言を垂れている人間だけではなく当局も含まれますが、連想で誘発されるデモなどを危惧したための措置、というのがその当局の判断です。

どうみても栓抜きにしか見えないビルを軍刀といったりする人もいますからねえ。怖い怖い。

 章子怡の"ASIENCE"が日本を魅了 国の恥なのか
http://news.0898.net/2006/01/23/214591.html

金髪の中になびく長く美しい黒髪。国の恥という結論に落ち着く思考が理解できません。理解出来たら終わりか。まあ、こういうのがあちこちで見られるわけです。こんなのにまともにいちいち反論していくのマンドクセ。

最初に書いたように海賊版を取り締まる気は全く無いでしょうから、既にアメリカから仕入れてきた(もしくは映画館で撮影した映像が入った)DVDが全国に出回っているはず。上映禁止くらいでは作品の流入は食い止められないのですが、政治的な姿勢を見せるためか、街中のいたるところに映画の宣伝広告が飾られて、おバカさんを視覚的に刺激したくないのか。おバカさんだけでなくネットに触れられない普通のおバカさんも刺激する事になるからか。ネットを封鎖したり気に入らない映画を上映禁止にしたり、中共の中の人の頭は思っているより古いのかも。

そのまま上映して煽ってやればいいんです。昨年は日本の素晴らしいお年玉(魚釣島の灯台接収)にもかかわらず全国で数百人しか動員できなかった反日デモですが、バレンタイン前後に上映予定だったのだから、今年はちょうど春節も重ならずにデモが出来ると思うのですよ。北京では爆竹も解禁になったそうですしね。それが出来ないのは、去年の今頃とは何かが違うんだろうなあと言ってみるテスト。

ともかく、私としては健さんの『単騎、千里を走る』と共に、今見たい映画であります。


追記(01/25/13:03):まずい。どうも私が住んでいる地域は田舎なのか、『SAYURI』の上映が27日までだそうで。上映期間:21~27日って短くないですか?いつもは暇なはずなのに今週に限って忙しいので、困ってます。あと、上映時間140分、寝ずに見られるか。無理かも。

取り急ぎ続報というか。

 『SAYURI』大陸と無縁に 
http://ent.sina.com.cn/m/c/2006-01-23/1905969083.html
 『SAYURI』大陸での上映に望みなし
http://www.nanfangdaily.com.cn/southnews/dsyl/yltt/200601240371.asp
 『SAYURI』大陸での上映望みなし いまだ上映許可出ず
http://ent.sina.com.cn/m/f/2006-01-24/1020970026.html

上映延期は東方日報と太陽報からしか出てきていなかったので、勇み足かなと思っていたんですが、一応国内でも後追い報道が出てきたので、飛ばし記事ではないようです。それにしても当局担当の言う「複雑で敏感」なので中止、一体どういう意味なのか。

芸者は踊り、楽器、茶道に精通した「日本の真髄」である、ただ客と酒を飲む娼婦ではない、とかばう一文が添えられていますが、これはこれで嫌がるんでしょうね。

しかし、「種々の原因によりバレンタイン上映とは無縁になった」と理由が曖昧にしているのは、「ネットのおバカさんが叫ぶから」だけではないからなんでしょう。「翻訳作業が突然停止」という小見出しも、香港で先行上映されてますから嘘ですね。まあ、映画一本も満足に見られない国の人は、家で画面の下でチラチラ動く他人の頭を気にしながら見てなさいってこった。


追記2(01/25/23:24):良い機会をいただいたので、ここでお伝えしておきます。

xiaoxiongmaoさん他、全国の若者に言葉足らずから期待を持たせてしまいましたが、エロコラではありませんで、【中国反日情報】で指摘されていたように別の映画のスクリーンショットを、章子怡と渡辺謙の逢瀬シーンだとしてご披露していました。

私自身は当該作品を見たことは無いのですが、確かにそれらしく見えなくも無いですね。ただ、スチール写真ならともかく、公開前の作品でキャプチャが漏れるというのはありえないかと。2枚の画像は大きさこそ変えられていますが、画像の縦横比率から縮尺したものだと分かります。そもそも隅の黒いのは何なんだと。

これはお手持ちのコンピュータのDVD視聴専用ソフトにキャプチャ機能がついていれば、どなたでも出来ます。特別なソフトや技術は必要ありません。個人に楽しむには問題ないでしょう。まあ、そんな解説はどうでもいいんです。

作品に関する情報の流出に関しては、ハリウッドの中の人は非常に嫌うそうです。「宣伝になるから」「変な情報を流されるくらいなら」と逆に出してしまう、一部作品を除いては起こりえません。

それにしても、何の疑いも無く勘違いできてしまう人たちには感心するしかありません。検証する力も無ければ、疑う事もしない。最も、おバカさん達には真相などどうでもいいのかもしれません。娯楽ですから。これを撒いた人間はその辺を「分かって」やってるんでしょうね。ともかく、見たいものを見せられている彼らは、ある意味幸せです。

ちなみに、同ブログでソースとして使われていたサイトは、元々キャプチャを載せていたのですが、指摘があった前後に写真の掲載を止めたと記憶しています。同ブログは新華社系駐日記者の徘徊リストに入っているようなので、そっちから情報が行ったのかもしれませんが、検索すれば出てきますよ。ほら

消された時のために、置いておきます。

20051103JBC1 20051103JBC1

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当ブログ:意外に盛り上がらない反日(2005/10/20)
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春節特集2 孔泉発言を見てみる

油断するとすぐ更新を怠ってしまいます。まだ春節始まってないよ、と自分に言い訳してると、あっという間に29日。というわけで第2弾。

コメント欄で「何かというと孔泉が担当している気がするが、たぶん錯覚」と書いたのですが、錯覚なのが錯覚だったのか、大事件に孔泉あり。今回はその一部を見てみるだけなんですが、楽しそうなのをチョイスしたつもりです。

◆日本右翼団体"日本青年社"構成員の魚釣島上陸(2003/8/25)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zzjg/yzs/gjlb/1281/1296/1297/t25327.htm

この日本右翼団体の釣魚島上陸は、中国領土の主権を著しく侵害する行為である。中国外交部及び駐日大使館が、既に日本側に厳正な抗議を行っている。

釣魚島及び周辺島嶼は、古来より中国の固有の領土である。中国側はこれに対して歴史的、法的に反論しがたい根拠を持っている。日本側の釣魚島に対するいかなる一方的な行動は無効かつ違法であり、釣魚島が中国固有の領土であるという基本的な事実は全く変えられない。

我々は日本側が有効な措置を取り、影響を取り除き、今後、同様の事件が再発しないよう厳粛に求める。

◆中国民間"保釣"メンバーの魚釣島上陸(2004/3/24)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t80526.htm

3月24日明け方、中国人7人が舟で釣魚島海域に向かい、島へ上陸した。午後、日本海上保安庁に拘留されている。釣魚島、及び周辺の島嶼は古来より中国固有の領土であるり、日中双方の釣魚島問題に関しては、中国政府は一貫して交渉による解決を主張してきたことを指摘したい。我々は日本に冷静に対応し、彼らの安全を脅かすような事をしないよう求める。

でもその法的根拠とやらを明かすことは決してない。「自明の理だ」「言わなくても分かっているはずだ」とか言って。交渉しているというのも聞いたことが無い。これが孔泉の口から出てくるとやな感じ倍増。中国の一方的な行動はもちろんスルー。

◆珠海の集団買春(2003/9/28)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zzjg/yzs/gjlb/1281/1296/1297/t26381.htm

非常に悪質な違法事件である。関係部門が事件に対して調査中であり、また法によって厳しく処理する。中国に来る外国人は中国の法律を守らなければならない。我々は日本政府が自国国民に対する教育を強化するよう望む。

日本に来る中国人は4万円そこそこのカネで一家を惨殺しないような、絶対にカネでもめない富裕層だけに限定すべきだ。貧乏人がバイトして単位を落とし、ダブって学費を稼ぐために更にバイトにのめりこみ、とうとう学校に来なくなるという悪循環は避けねばならない。

日本人と中国人の命の値段は、はっきり言って違う。中国人が一生かけても払えないのだ。日本人が自分の年収の30倍の人間の賠償をしろと言われているのに等しい。それは無理だ。

売春をガタガタ言うのなら、珠海はとっくに更地にされ、売春婦は全員銃殺されていなければならないが、珠海に向かうと依然として売春婦が津波のように押し寄せてくるのは何故か、5秒以内に答えて欲しい。回答期限を区切るのは当然。返済期限の無い借金など返す気にはなりません。記者に無理なら外相、頼む。

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一貫してるのはともかくとして、位牌は直ったのか。

◆2002年度小泉首相の靖国神社参拝(2002/4/21)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1056/t3787.htm

中国は日本の指導者による、いかなる形式のいかなる時も、A級戦犯の位牌を奉ってある靖国神社への参拝に断固反対である。我々は日本の指導者の今回の行動に対して強烈な不満を表す。日本側のやり方は、日本自身のイメージを傷つけ、歴史問題におけるアジア各国人民の信頼を得る事がさらに難しくなるだけだ。

◆2002年度小泉首相の靖国神社参拝2(2002/4/23)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1032/t3557.htm

小泉首相の靖国神社参拝は誤った行為であり、中国人民の感情を傷つけ、中日関係の政治的基礎を損なった。アジアや世界各国人民の信用を得るに全く益せず、両国関係に影響をもたらしている。

◆2002年度小泉首相靖国神社参拝3(2002/4/30)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1032/t3559.htm

中国側は中日関係を重視している。「歴史を鑑に未来へ向かう」の精神に基づき、両国の各分野における友好協力関係を強化したいと考えている。しかし、日本の指導者の軍国主義者の侵略の歴史に対して正確な態度で臨み、実際の行動で問題上の立場表明と約束を示さなければならない。中国を含めた多くのアジア人民は日本軍国主義の被害者であり、日本はあの歴史を正視し反省し、中国人民、アジア人民、国際社会の信を得なければならない。

(参拝が年内訪中予定に影響するかについて)小泉首相の訪中については、私の知るところでは、中日双方の外交部門は今のところ討議を行っていない。

◆2003年度小泉首相の靖国神社参拝1(2003/1/14)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zzjg/yzs/gjlb/1281/1302/t5939.htm

揚文昌・外交部副部長は阿南惟茂大使を呼び出し、小泉首相の本日の靖国神社参拝に対し、厳正な抗議を行った。

◆2003年度小泉首相の靖国神社参拝2(2003/1/14)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1032/t3496.htm

日本の指導者によるA級戦犯の奉られている靖国神社への参拝は、中国政府は断固反対である。小泉首相は誤った行為で中日関係の政治的基礎を損ない、中国を含む広大なアジア被害国人民の感情を傷つけた。小泉首相の坑道は日本政府が歴史問題で行った一連の態度表明と約束に背いた。中国政府と人民はこれに対し、強烈な不満と憤慨を表明する。

中国側はすでに外交ルートを通じて日本側に厳正な抗議を行っている。我々は日本の指導者が歴史問題を適切に処理し、実際の行動で誤りを正し、マイナスの影響を取り除くよう求める。(事前通告について)我々は受けていない。

◆小泉「靖国参拝は中日関係発展の障害にならない」発言について(2003/6/20)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zzjg/yzs/xwlb/t24504.htm

中国側の靖国神社に対する立場は明確で一貫している。歴史に正確に対処すれば、中日関係の健康的で安定した発展は保証される。今年は『中日平和友好条約』締結25周年である。双方が両国関係の友好を促進する事をするべきであり、相反してはならない。

◆日本の国務大臣数名が靖国神社を参拝した件(2003/8/15)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zzjg/yzs/xwlb/t24852.htm

日本軍国主義が発動したあの侵略戦争は、中国とその他アジア国家に空前の災難をもたらした。日本人民もその被害を受けた。あの歴史を正確に認識し、歴史を鑑に未来へ向かえば、中日善隣友好関係の健康で安定した発展に有利になり、日本と隣国の関係に利する。最終的には日本自身の利益にも符合するのだ。

どうせ変わり映えしないし、面倒だから後は略。「感情を傷つける」なんて合理的理由は無いと言っているに等しい。一応ダイジェストで出すと、

◆王毅大使が参拝に抗議「中国とアジア人民の反対を顧みず(以下略)」(2004/1/1)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/wjb/zygy/wangyi/zyhd/t57352.htm
◆自民党「参拝継続」について「日本の指導者がA級s(以下略)」
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t58715.htm
◆福岡地裁の違憲判決について「過去の歴史を正確に処理する事は(以下略)」(2004/6/7)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t82827.htm
◆王毅大使日本記者クラブで語る「日本の侵略戦争に対する反省は(以下略)」(2004/10/18)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/zxxx/t165796.htm
◆呉儀モンゴル逃亡「日中関係に不利な発言の継続は残念」(2005/5/24)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t196909.htm
◆2005年度超党派議連による靖国参拝「国際社会の期待にこたえていない」(2005/8/15)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1056/t207234.htm
◆町村外相「靖国観異なるが良好な関係を」「軍国主義賛美する教科書無い」について「もし正視しないなら(中略)日本にとっても良いことは無い」(2005/8/18)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t207722.htm

ちなみに靖国神社で外交部でググると100以上の談話が引っかかります。

お互い譲る気は無いから結局困るのは中国なのですが、日中関係における問題・障害とされている靖国参拝に反対した民主党の党首が中国脅威論を演説して、会談をドタキャンされたのは記憶に新しいところ。靖国など全く核心の問題ではない証拠です。台湾とか魚釣島とか人権とか、真に「敏感な」話題は他にいくらでもある。はいはいワロスワロスとでも言っておけばいい。

友好的かどうか、正しいかどうかをジャッジするのはいつも中国という構造は異常。まあ指導者同士の往来が無くても、大使がいなくても特に生活で困ってはいないので別にこのままでも良いと思う。結局次官クラスで交渉やってるし。

ユニクロやトヨタのエラい人は困るんだろうが、経済団体が国を動かすようになったら終わり。小泉の何が良いって、支持母体が無いこと。麻生も安倍も。麻生なんか財閥。

大体五点の主張なんて中国の欲望むき出しの提案をもっと報道しろ、なんて言ってる時点で終わってる。

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あれ、これって孔泉特集でしたよね。違った?酔いが本格的に回ってまいりました。

◆中国は国内法、国際慣例と人道的見地から、日本駐瀋陽領事館に侵入した5名の事件を適切に処理する(2002/5/22)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1056/t3767.htm

◆南京大虐殺の証拠は山のようにあり、すでに国際社会の結論が出ている(2003/7/13)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/1056/t23509.htm

◆安保理は役員会ではない(2004/9/22)
http://news.xinhuanet.com/photo/2004-09/22/content_2006371.htm

3つ目、凄いツーショットだ。ちなみにその模様はここ

そして、取れたてのヤツを最後に。

◆HRWの報告について(2006/1/19)
http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t231867.htm

私はその報告を読んでいない。なぜならHRWは中国政府、中国人民、中国の現状に対し一貫して偏見を持っており、それは極端な偏見である。私はこの組織が毎年行う報告の中にあるのは、いつもでっち上げばかりをかき集めており、完全に政治目的である。この場を借りて、中国憲法と関連法に国家は人権を尊重し保障すると明記されている。民主法治、人権保護におい手中国政府は努力を行ってきたし、今後も努力を継続していく(以下自慢が続くので略)

てめえ、読めよ。エスパーかお前は。李肇星といい、外交部はESP能力を持った人間しか入れないとか。

孔泉じゃないのも混じってますし、途中から酔っ払ってきて何だかよく分からんのですが、資料ということで。人民日報にありそうで無駄な気がしますけど、酔っ払いのやる事ですから深く追求しないで下さい。
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王毅閣下の憂うつ

どうしよう。パンダさんのコメントをヒントに、孔泉のファッションチェックでもやろうかしら。いや、他人のファッションをどうこう出切るほどセンス良くないので、どなたかにお任せします。ピーコに話を持って行っていただいても。

2回目はちょっとお休みしまして、王毅の話はいかがでしょうか。当ブログは必要以上に王毅にストーキングを続けるブログですから。

 王毅中国大使不在「長い」 谷内次官、帰任後に会談へ
http://www.sankei.co.jp/news/060116/sei099.htm

 外務省の谷内正太郎事務次官は16日の記者会見で、中国の王毅駐日大使が先月上旬から1カ月以上帰国していることについて「休暇だと思うが、われわれの常識からは若干長い気はする」と述べ、異例の長さだとの認識を示した。

 谷内氏は同大使と帰国直前に会談したことを紹介しながら「(中国政府)上層部の方々と話をして、今後の日中関係をどうするか検討してこられると思う」と指摘。その上で、大使が日本に戻った後にあらためて会談する意向を表明した。

なかなか帰ってこない王毅のことは気になっていました。

参考エントリー
当ブログ:駐日大使は北京で工作活動中か(2004年12月24日)

約1ヶ月前に王毅が極秘に帰国したときには、「今後の対日政策を話し合うためだ」と、まことしやかに言われていましたが、それらしき動きを見せたのは1回で、その後の動向は全くと言っていいほど出てきません。また大使館は依然として帰国を明かしていません。

 東京華僑総会が新年会開催 駐日公使出席
http://gb.chinabroadcast.cn/8606/2006/01/07/1745@851609.htm

王毅の名前が前回のエントリー以後に出てきたのはこれだけ。それも、王毅不在のため、公使が代理で出席したというもので、実際には王毅の活動ではありません。

となると、以前からささやかれていた健康不安説が真実味を帯びてきます。公の舞台に出てこられないのは、やはり健康に問題を抱えているからではないのか、という憶測が飛んでも仕方が無いのです。大使就任前に手術を経験していたと報じる香港紙もありました。

しかし、それを補強するような情報も無いので、現状では何とも言えないのです。外務省でも真相を掴みかねているようですし、まして私は部外者だし。

では何なのか。関係あるのか無いのか、外交部の人事情報が流れてきました。

 呂国増、李金章が副部長に昇進
http://news.sina.com.cn/c/2006-01-18/17248019519s.shtml

部長助理だった二人が昇格し、これで副部長は七人になりました。副部長は何人までという明確な規定はないでしょうが、予定があるなら復帰しやすい環境を作るでしょう。大使の任免は国家主席が別に行いますから無いとはいえないのですが、王毅の専門であるアジア地域は武大偉が担当していますので、アジア局一筋の王毅は行き場所が無いのです。

 「報道規制」発言の中国・アジア局長が次官補に昇格
http://www.asahi.com/international/update/0114/002.html

沈国放が昨年暮れに飛ばされており、また今回の人事でたったの1人になった部長助理にはアジア局長の崔天凱とアメリカ大洋州局長の何亜非が昇格し3人に、また今回華僑パーティで王毅の代理を務めた程永華公使がマレーシア大使に転出、アジア局副局長の孔鉉佑がその後任に就くようです。

まさか王毅が空席になっているアジア局長に就任、なんてのは二階級降格ですからまずありえませんですが、情報が出てこないとやはり心配になりますねえ。ほら、出来の悪い子ほど可愛いというか。

靖国神社参拝など「日中関係悪化」を改善できなかったと王毅を処分しても、これは誰が後任になっても今後も同じでしょうから、交替というのはあまり現実味がありません。王毅はたまたま悪い時期に来てしまっただけです。武大偉だって任期中に小泉首相に3回靖国に参拝されているんですし、更迭なら既にそうなっているでしょう。

後任もいない、政策転換も無い、現状と変わらないのに「日中関係改善」を押し付けられる王毅。そんなの無理だと分かっているから、「体調不良」だと言って逃げているのかもしれませんよ。
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