アサヒビール不買続報

文字通り続報です。国際先駆導報からの転載ですが、報じてるのは現時点で新華社のみ。

 日本の右翼企業が中国に潜伏? アサヒビールは自ら中国という金鉱を閉山
http://news.xinhuanet.com/fortune/2005-03/31/content_2767892.htm


まず写真のキャプションがムカつきます。

アサヒビールは例年4月に二ヶ月間に渡り、拒否を投じて本部の屋根にある大きなひょうたんを洗浄する。ひょうたんは綺麗に洗い落とせても、歴史はどうだろうか?

どうでしょうか。

 3月27日の夜、あるレストランで集まりがあった。注文の際、李がいつも飲んでる燕京ビールは無く、店員は北京ビールを勧めた。「北京ビールは飲まない」、李はなぜと聞かれると「北京ビールはアサヒビールとの合資会社だ。アサヒは日本の改竄教科書に出資している」、こう答えた。

「李」ねえ。たまには「姜」や「馬」なんかのマイナーな名前を使ってもいいと思うんですが、相変わらず創作は下手ですね。記事によれば煙台ビールや青島ビールとも関係が深いとか。青島とは合資会社を設立して、烏龍茶を販売しているそうです。

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同社の顧問が作る会の会合で「靖国神社に参拝しない政治家は、政治を行う資格はない」と発言したのが気に食わなかったのか、完全にアサヒが作る会に資金提供していることにされています。その理由の根拠となっているのが「大企業だから」。お前ら小学生か。

アサヒの中国側代表が公式に否定した記事が、申し訳程度にですが紹介されていました。最初に記事を読んだときは記事の最後に持ってこられていたので、ずいぶん印象が悪かったです。しかし資金を提供してようといまいと、そんなことは余計なお世話です。自分の感情は大切にさせるくせに、自分と異なる意見を言う人間は実力で口を塞いでしまうという、非常に幼稚な考えの現れでしょう。民主主義国家における自由の意味が理解できていないのです。

 中国長春市でアサヒビール不買運動 中国紙報道(サンケイビジネス3月30日)
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/art-20050329201106-IJDYHWTWPH.nwc
 アサヒ教科書賛助を否定
http://business.sohu.com/20050331/n224947595.shtml


瀋陽の地元スーパー以外にも、「カルフールでの売れ行きが悪い」「バーでも出さなくなった」「鄭州の華聯でも棚から撤去された」「アサヒ傘下もしくは技術提供を受けている北京ビールも不買」など出所不明情報が氾濫していますが、ここで確かに言えるのは2点です。

・アサヒビール以外は目立った報道をされていない
・報道には証拠となる写真が1枚もない

1点目はアサヒ以外に中国の一般庶民とは接点がありません。一番手っ取り早くて、誰でも出来る「日貨排斥」だからです。その他だといすゞや三菱重工ですからね。三菱は戦前に戦闘機を作っていたのでもっと波及するかと思っていたんですが、案外でした。

2点目は今回のニュース全体に対するうそ臭さを象徴するものです。アサヒを棚から撤去してる途中や、ビールコーナーに全くアサヒが並んでいない写真を出せば、アサヒも日本人も動揺する事でしょう。また中国人も納得するはずです。出てこないのはなぜか。どこかの民間団体が写真を撮っててもよさそうなのですが。

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経済面から面白い記事をみつけました。

 日本は第3位の貿易相手 日貨排斥は徹底できるか
http://finance.sina.com.cn/j/20050331/15331477510.shtml


この記事によれば、「一部のサイトで複数の書き込みがあった」と不正があったことを報じています。まあ全部のサイトで組織的なものと見て間違いないでしょうね。ちなみに、「日貨排斥」はネット検索で一番ヒット数が多い単語だそうです。民度。

その「日貨排斥」ですが、ここでブレーキをかける一節が差し込まれています。

「日貨排斥を叫ぶ者の心情は複雑だ。日本政府は歴史を正視せず非常に気分を害しているが、一方で日本製品を少なからず使っている」

例1.ネット上でみな日貨排斥を叫ぶものの、反対する者も少なくなかった。HN逆流11は「20年日本製の洗濯機を使っており、まだ壊れていない。でもこれは日本の中国侵攻に対する感情を何ら影響はない」

例2.また捜狐では「日貨排斥は80年代中頃に始まった」との発言があった。「世界経済の一体化は阻止できるものではなく、トップクラスの多国籍企業の発言力は小国を上回る事さえある。中国経済は世界経済の一部となってこそ発展する。鎖国はダメだ」


ちょっと弱いですねえ。例2は完全に自分が書いた文章になってますしね。まあ弱いながらも過激な行動を制しようとしているのはわかりますが、結局自分たちの利益しか考えていない。損するから止めろってことです。

「日貨排斥」を支持するある者の発言だ。「9割以上の華人が日本車と日本製の家電を使用してるが、これを止めれば日本の損害は1000から1400億ドルと推定される」。

また別の者の発言。「もし中国人が1ヶ月日本製品を不買すれば、数千の日本企業は倒産寸前になる。半年続ければ日本人半分が職を失う。1年続ければ日本経済は崩壊する」

だが日本貿易振興会の北京代表所長の江原氏は異なった見解を持っている。「影響はあるが次第に小さくなるだろう。なぜなら経済は経済、政治は政治だからだ」。

オランダ国際グループ金融市場社の在香港中国証券研究部責任者のピーター・蘇(So)は「中国の若者は購入時に品質を重視する。会社の信用や価格、製造国も同様だ。例えばトヨタの販売台数は中国一で、日本企業は中国市場においても主導的役割を果たしている」と話す。

日本企業の対中投資専門家である北京研究所顧問・張陽輝は、共同通信のインタビューに「完全な日貨排斥は難しい。日本製品でなくても日本製の部品は使われている。中国製も例外ではない。中国人消費者は知らないが、携帯電話の画面や彼らの住む住居の鉄骨は日本のものだろう」と答えている。

しかし、中国民間の反日感情と、ネットでたびたび起こる日貨排斥が中日関係に影響などしないというのは客観的ではない。


「政冷経熱」が「政冷経涼」になってもいいのか?と記事は結んでいます。これがどれほどの抑止力になるかは分かりませんが、結論までずっと「中国が損するからやめろ」というのはアジアカップの時と同じですね。短期ではなく長期的に物事を把握しろとでもいいたいのでしょうが、止めりゃいいってわけではないんですよ。

アジアカップもそうでしたが、誰も責任を取らないんですよね。風呂敷を広げるだけ広げてたたまない所なんかは、朝日新聞によく似ています。日本は叩かれ損ですが、これが終結しても残るのは日本人への悪感情、日本政府は正式に抗議してください。

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外交部からも声明が出ました。政治化を望まないが歴史は正視してねとの公式のお言葉。珍しく福原愛ちゃん(ちゃんを付けていい年でもありませんが)にも言及、彼女のような存在が日中関係を良化させると。騒いでるのは100%中国、中国の一人相撲なんですがね。じゃあ誰が燃料を投下したんだとなるわけですが。

http://www.fmprc.gov.cn/chn/xwfw/fyrth/t189665.htm


追記(04/01/13:13):アサヒビールお客様相談室に相談したところ、「作る会への資金提供はしておらず、返品などは確認されていない。」とのことでした。資金提供の話は出さなかったのですが、自然に出てきたところを見ると、この件で電話したのは私だけではないようです。

最近、あちこちにメールを送ったり電話をかけることが多くなりました。フリーダイヤルなのでかけやすいですね。
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日貨排斥スーパー現る

まず前回のエントリーの補足から。アサヒビールなど10社の名前を晒し、「右翼教科書に賛助する企業」とレッテル貼りをしている記事です。

 アサヒビールなど日本企業が右翼教科書に賛助
http://news.sina.com.cn/w/2005-03-28/11266216510.shtml


アサヒビール以外にも、三菱重工、日野自動車、いすゞ自動車、住友生命、味の素、東京三菱銀行、清水建設、中外製薬、大成建設など、となっていますから、「実際」はもっと多いのでしょうが。また教科書議員連からおなじみ安倍晋三、中川昭一、焚き付けているマスコミ業界から産経新聞と読売新聞の名前も上がりました。石原慎太郎の名前もさりげなく添えられています。

新華社の「アサヒビール不買」記事はガセと前回書きましたが、新華社のトップに載った記事が削除されていました。「保釣が東京に来る」記事も一部削除されたことがあり、あれもほぼガセだったことからいよいよミスリード的臭いがします。なぜか地方紙は削除されていないんですが。これも削除されるかもしれません。

 中国チベット新聞網
http://news.sina.com.cn/c/2005-03-30/10255504803s.shtml
 捜狐
http://news.sohu.com/20050329/n224920226.shtml
 海口晩報
http://www.hkwb.net/news/read.php?news_id=176206&news_class_code=02
 深圳熱線
http://www.szonline.net/Channel/content/2005/200503/20050330/368153.html


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やっと本題に移れます。朝日のニュースの真贋も分からぬまま、釣られるスーパーが出てきました。長春のある吉林省のお隣、遼寧省都の瀋陽市に30近い店舗を持つスーパーチェーンの「信盟」が、日本企業の製品販売を中止したといいます。

 瀋陽のスーパーで日本製品撤去 日本歪曲教科書賛助に抗議
http://news.sina.com.cn/c/2005-03-31/03445510405s.shtml
 瀋陽スーパーが日本の改竄教科書に抗議 日本製品は全て撤去
http://finance.sina.com.cn/xiaofei/consume/20050331/09401476297.shtml


店員によれば「日本資本100%の企業製品、中日合資やパッケージに日本語が書いてある商品は全て撤去した」とのこと。燕京ビールがアサヒビールと業務提携しているのを知らないようです。鮮の毎日(ジュース)なんかも撤去されたのでしょうか。具体的にはビール、飲料水、シャンプー、箸(?)、カップめん、お菓子など20数種類、あんまり具体的じゃなかったですね。すいません。花王のSifone、資生堂(商品名不明)、ソフィーは女性用ナプキンかな。

責任者の発言が泣かせます。「これら商品は永遠に置かない。日本が中国を侵略した歴史を正視すれば、すぐにまた販売する。業者も中国人だし、みんな理解してくれるだろう」「確かに日本製品の売り上げはバカに出来ず、この決定は苦渋の決断となった。金銭的被害は大きいが、我々はすでに心の準備は出来ている。中国人の尊厳を守るためなら、我々の損害が何だ!」。返品も行ったそうです。

売り手がバカなら買い手もバカ。資生堂製品を買いに来た女性に店員が説明すると、別の商品を買って帰られました。衆人監視の元では、何も買わずに手ぶらで帰るわけにも行かないのが辛いところです。翌日には漢奸認定を受けますから、例え欲しくない商品でも手に取らないといけません。

このニュースが事実なら、瀋陽はかなり暮らしにくくなっているのかもしれません。この動きが激しくなれば、言葉狩りや日本人狩りも行われるかも。しかし日本のマスコミが取り上げたのはアサヒ不買の否定記事だけで、現状では判断が出来かねます。
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日本を叩き続けるか、止めるか

それが問題だ。すいません、柄にもなくハムレットしてしまいました。でも中共指導部、特に胡錦濤はそういう心境だと思うんですよ。どうしよう、と。

先週半ば頃までは韓国の火病を熱心に伝え、竹島を独島と表記するなど完全に韓国の立場に立ってニュースを配信していた中国ですが、日本の常任理事国入りに反対する署名をネットで募った頃から自身も土俵に上がってしまいました。

燃料投下しているのは『新華網』。私はあまり見ないサイトなのですが、「長春で右翼教科書を賛助するアサヒビールの不買」の見出しがデカデカと載せられた昨晩は、大笑いさせていただきました。その辺りは御家人さんのblog【日々是チナヲチ】で確認いただくとして、ついに中国もバカになったかとの印象を受けました。

反日サイトでは時々「これが歪曲教科書を支持する日本企業」リストがダーッと書き込まれ、「ここの製品は買うな」「おう」「オレ、家中の日本製品捨てたぞ」「オレも」と確立された書き込みが続くのですが、今まで日本製品不買運動が実際に行われた事はありません。

「1ヶ月中国人が日本製品を買わなければ日本経済は潰れる」「半年続ければ日本人の半分が失職」など、どう計算したか教えて欲しい書き込みもたまに見られますが、これも行われた事はありません。皆意志が弱いのか、日本製品という響きや性能に抗えないのか、単に活動する数が少なくて効果がないかは知りませんが、キャノンなど一部企業が妨害を受けながらも、基本的には9月18日などの抗日記念日に注意していれば基本的にはOKです。

だから今回の一件もアサヒビールの公式見解を見なくても「ガセ」だと直感しました。何故反日度で優る重慶や南京ではないのか。ネットや携帯が発達した現代なら、今頃全土に広がってもおかしくないでしょう。事実であれば。それに民族の尊厳を大切にしているのは、何も長春市民だけではないはず。不謹慎ですが、2、3人日本人が死んでてもおかしくありません。

これは新華社が反日に本腰を挙げたと見ていいのかもしれません。日本に関するガセネタは「駐在員が女性店員を殴る」など数え切れませんが、別の記事でアサヒビールだけでなく、10社を名指ししていました。ネットと同じレベルの記事を一面に載せる新聞登場ですよ。

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というわけで本腰を上げた新華社から。

 華人3人が全地球の華人へ告げる書 「日本の常任理事入りに反対」 http://news.xinhuanet.com/newscenter/2005-03/30/content_2765262.htm

「日本軍国主義の反人道的な罪を全世界に正しく理解させ、軍国主義復活をはっきりとさせる。第二次世界大戦の罪を60年後の今も反省せず、賠償を行わず、いままた軍国主義を復活させている日本に常任理事入りの資格はない」
そうです。国ができない事を民間委託しているわけですが、中国に「民間」など存在しないのは周知の通り、国家が操っています。

いざとなれば「民間の行動である」と逃げを打つことも出来る便利なツールです。外交部からは「国連改革に反対するわけではない」とのエクスキューズも飛び出し、純粋に日本の常任理事入りに反対してる事をアピールしていますが、日本相手に教科書をチマチマと叩いていた頃と違って、今回はその理由を問われるわけですから、彼らの主張が正しいものかも問われることになるでしょう。

具体的になにをもって反省していないと言うのか、賠償を放棄しODAは賠償的性格があるとまで言いながらなぜ賠償していないと言えるのか、軍国主義とは何なのか。諸外国にアピールするならそれらを示さなければいけませんが、中国はレッテル貼り以外のスキルがありません。法輪功を「邪教」と断じ、しかし具体的に「罪状」を示さなかったのが良い例です。曖昧な表現でプレッシャーを与えるのがいつもの手です。

中国はここに来てもまだ空気が読めないのかもしれません。強く出ていれば、日本が言う事を何でも聞く時代は終焉を迎えました。それを「右傾化」「軍国主義の復活」とのレッテル貼りで終わらせ、日本の空気を読めない(読もうとしない)のは致命的です。分析する人間の資質による所も大きいでしょうから、まともなウォッチャーが育っていないのか、実はいるけどどこかで握りつぶされているのか。前者なら国の舵取りを誤らせるダメ軍師、後者なら水増し報告の大躍進の再来、どちらにしても滅亡まっしぐらです。

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余談はさて置き、こんなチャチな分析で世界を相手にしようとしているのですからお笑いです。29日にはネットでの反対署名が1000万を超え、また北京大学の学生が日本大使館に抗議の横断幕を届けるといったニュースも報じられました。「我々の怒りがわかるか?」とか記者が大使館員に聞いてるんですよね。職員は「受け取りに来ただけなので、答えられません」と返答、何を言わせたいのやら。

これらは完全に国内向けのニュースです。これをもってこの運動を盛り上げていこうとしているのは明白です。

では、中国は本気で日本と徹底的に対決したいのでしょうか。拒否権を行使すれば国連の分担金を日本に代わって負担しなければなりませんし、ODAの廃止も早まるでしょう。米、英、仏が賛成し、露が中立の立場を表明している中で反対できるのでしょうか。ちなみに日本の常任理事国入りに対して明確に反対を表明しているのは、中国と南北朝鮮だけです。

また日本の常任理事入りを容認すれば、実数は怪しいもののネットでも署名活動は行われましたし、重慶で現実にデモと署名運動が行われました。これを無視すれば「煽るだけ煽っておいて何だ!」と矛先は政府に向きますから、どっちに転んでも中国にはしんどい展開になっています。

だから、韓国の火病を報道して羨ましがってる程度に留めて置けばいいのに、と思っていたのですが、最近の加熱振りに我を忘れてしまったようですね。何か秘策があるなら、楽しみに待ちます。
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第17話~決闘~

岡田と周の激しい応酬の後、3人の命は囲碁の勝敗で決める事になった。周が勝てば、陳と賀は釈放される。二人の戦いは全兵士と捕虜に見守られながら進む。戦いは長期戦を向かえ周が半目差で勝利するものの、吐血が止まらず倒れる。

その途中、飛行機からビラが撒かれた。ドイツが降伏したニュースを知らせるものだ。喜ぶ捕虜からビラを奪う日本兵。

その姿をずっと見ており、治療の手配をした美恵子は次第に周や捕虜たちへの考えを変えていく。「例え下等民族だったとしても、人間は誰しも生きる権利がある」「支那人にも日本人のように聡明で勇敢な人がいる」。逆に日本人、特に岡田が山花と同じ野蛮な人間に変わり、失望していると話す。戦争が岡田を変えたのか、美恵子は悩む。

"唐山"メンバーは、劉家正が何故釈放されないのか疑う。或いは密談を聞いていた可能性もあり、口封じのために殺す事を決定する。食事に混ぜて毒殺しようとするのだが。

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【解説】
民族に下等も上等もありません。もしあるのなら、そういうことを言うヤツこそ下等。それは決して戦時中の日本人ではありません。ライス長官を「黒い少女」と揶揄し、インドネシア人を「土人」と呼ぶ中国人のことです。

人種差別上等、自身を中華(世界の中心)と呼ばせる国が隣にあります。日本人である美恵子に「尊敬に値する」と言わせて、中国人に悦に入らせるためのお話でしたね。

冒頭の激しい争いは、マンガでいうと捨てネーム。捨てネームにしては10分は取り過ぎですが。決闘だ!と周が言った時は正直引きました。ハア?「彼は自分の命を捨ててまで同胞を守ろうとしたの」。美恵子ちゃん、それは自殺と呼びます。

「撃ちあいで決着を付ける」と言っておきながら、捕虜の体を気遣い囲碁で決着を付けようと提案してくれる鬼子がいるのは、ドラマだけです。
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第16話~発覚~

偶然会った山花とつかみ合いになり、警察で事情聴取を受ける蕭憶。小百合は警官が席をはずしたスキに、山花をおだてて過去の話をさせる。

山花と一緒にいるのは熊谷と弘田、どちらも収容所にいた。山花は労働者を殺した事を嬉々として語る。小百合は暴動の前に誰か密告したかについても尋ねたが、山花の答えは要領を得ない。

蕭憶「山花のような人間が生きてるのが許せない」。小百合も「日本人としてムカ」ついている。蕭憶は証拠を手に入れたことを祖父に伝えるが、それでも密告者が誰かは分からない。漢生は仲間に裏切り者がいたことだけは疑わない。疑えないのだ。

岡田は誰か知っていた。「死んでも分からないだろう」と、一人つぶやく。


林山好はスパイ活動を続けていた。"唐山"計画を密かに聞き出し、坑道の抜け穴を密告する。報告に激怒した岡田は周に首謀者を引き渡すよう求める。周は「スパイになるつもりはない」と突っぱねる。岡田は警告を与えた。警備が一気に厳しくなる。

同じ頃、坑道の拡張工作は、周の命を受けていた三宝の手によって妨害されていた。蕭や夏は逃げおおせたが、陳四妹、賀子俊、そして密談を聞いていた劉家正が日本兵に捕まる。山花は騒ぐ劉を電気ショックにかける。

蕭と夏は周に3人の救出を持ちかける。陳、賀ともに工事に必要な才能を持っているため、その点を攻めて岡田に釈放させようというのだ。病身を引きずり、周は軍服に着替え岡田に直談判をかけるが。

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【解説】
山花が再登場。「最近の若いもんは軟弱や」と言わんばかりに、戦争中の自分たちの功績を誇示、南京を思い起こさせる言動が繰り返されます。一緒についているのが「靖国に祭られたい」の熊谷と、脇にも手を抜きません。こうした単純な反復が、純粋培養された中国人を洗脳していくのでしょう。

そして、小百合。いや小山田!個人で勝手にムカついててくれ。でも日本人として、とは決して言うな。そのセリフを言う前にどういう影響があるか考えたか?頼む、仕事がないからって国を売るのは止めてくれ。私は江沢民のような人間が国家主席となり、気楽に余生を送っていることが許せません。

ア丘さんからもコメントを頂きましたが、これはどこにもフィクションと但し書きがなく、監督その他も「真実」だと公言しているのが、従来の抗日作品よりタチが悪い点です。反日度がいくらか抑えられた(私はどこが抑えられてるのか分かりませんが)とはいえ、これを真実、史実として、世論を誘導しようとする中共の思惑が丸見えだからです。

少なくとも温室で蝶よ花よと育てられた小皇帝世代(25歳以下)は、まんまと引っかかってるでしょう。相手がこの程度で騙せるのですから、作り手が向上しないのは当然。いい人材はどんどん逃げていきますし。
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