ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

髪型御意見無用。『ゲキ×シネ ZIPANG PUNK 五右衛門ロック3』を観てきました。

2014-04-15 | 観るものにまつわる日々のあれこれ

ひさしぶりのゲキ×シネです。

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 ZIPANG PUNK 五右衛門ロック3

 脚本:中島かずき
 演出:いのうえひでのり
 出演:古田新太/三浦春馬/蒼井優
    浦井健治/高橋由美子


それはさておき。
今回のお話の舞台は日本。時は秀吉の晩年、朝鮮出兵の頃です。
『薔薇とサムライ』の冒険の後、日本に戻った五右衛門は、空海の秘宝を巡っての争いに巻き込まれます。
秘宝を手にし、自分の願いを叶えるのは、いったいだれか。

ミュージカル仕立ての五右衛門ロックは劇団☆新感線でいうところの音もので、ガンガンに音楽が鳴って、歌もダンスもいっぱい。
基本がルパンの音楽、ところどころ有名ミュージカルのテイストも含んだ楽しい音づくりのなかで、お話が進んでいきます。まあ、ちょっと多いですけどね、歌。
新しく登場する人物もいれば、2の『薔薇とサムライ』からの人物もいて、新鮮半分、おなじみ感半分の気分で、物語の展開もそうこなくっちゃという感じ。

『そうこなくっちゃ』という気分になれるのが嬉しいのですよね。やっぱり。
ハデハデなところとか、物語の展開もそうですが、古田新太さんが期待どおりにカッコいいとか、高橋由美子さんは相変わらず器用なうまさをみせてくれて安心とか、村井國男さん(「レ・ミセラブル」のジャベールですよ。)が楽しそうとか、高田さん、粟根さん、橋本さんがいつもどおりで嬉しいとか。

客演メインの三浦春馬くんはおや、びっくりと驚くほどの歌声。歌えるという印象がなかったので、ほんとに歌ってるのかと一瞬疑ってしまいました。こんなに歌えるんですねぇ。
それに、うっとおしいほどのイケメンっぷりをきちんとみせてがんばってくれました。
それに対応するように、浦井くんがコメディ担当に徹っしていたのが気持ちよかったです。
ヒロイン蒼井優は可もなく不可もなく。でも、楽しそうに踊っている満面の笑顔をみると、こちらも嬉しくなります。

とはいえ、今回の舞台をさらったのはなんといっても太閤役の麿赤児さんです。
ええ、誰が何と言おうとも!
「遊び」という言葉に凄みさえ感じさせる、麿赤児さんが演じたからこその存在感と説得力に、唸ってしまいました。
かっこいいなぁ。
ほんとかっこよかったなぁ。

残念といえば、見得を切る見せ場の場面がちょっと物足りなかったことでしょうか。
でも、これは、私の気分の問題でしょう。たぶん。
セットに目新しさがなかったのもちょっとさびしかったですけれど、それも安心感と裏表ですかね。

いずれにせよ、楽しかったです。
時間が許せば、新感線祭りに突入したいくらいに。





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