ゆっくりと世界が沈む水辺で

きしの字間漫遊記。読んでも読んでも、まだ読みたい。

『パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド』を観てきました。

2007-08-23 | 観るものにまつわる日々のあれこれ
 
映画続きです。行きはじめると憑かれたようにいってしまう映画館。
ようやっと、観てきました。最終日、滑り込み。
あまり良くない評判も聞いていましたが、私はそう目くじらをたてることもなかろうと思います。
ただし、過剰な期待を抱いていくと、うむむ、と唸りたくなるかも。



 ← 公式サイトへ。


第2作の「デッドマンズチェスト」から引き続き、ディビィ・ジョーンズの心臓を誰が手に入れるのか。
流れでいうと、生と死の間に流されたジャック・スパロウを助けに行くぞ、というところからですが、前作から時間が空いているので、最初、大勢の処刑シーンに「???」。
一瞬これが過去か未来かかもわかりませんでした。
海賊を助ける海の女神と九つの銀貨への前ふりだったわけですが、歌を歌った男の子の顔が宇多田ヒカルに似てると、そんな余計な事を考えたりして。

面白かったけれど、楽しくない。

感想はこれに尽きます。
小ネタはたくさんありましたし、物語もがんがん盛り上げられているのですけれど、全体として、1作目のようなカラっとした気持ちよさがありません。
頭文字農協さんは、「なんか切ない話になってるんですよ~」とおっしゃっていましたが、そのとおりでしたね~。
ジャック・スパロウを助けて、それから反撃というパターンはそっくり同じなのに。
なんで、「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、泣きそうにならなきゃいけないのでしょう。
人が死にすぎです。そういうの、観たいわけじゃないんだけど…。
それでもまあ、私の好みで言うと、ドタバタに終始した時間が長すぎた、2作目より好きです。
ぼかされていたものがわかるのは嬉しいですから。
ディビィ・ジョーンズの恋人は誰だったのか、とか。
丸く収まったといえば収まったのだし、映画の頭から大仰に引っ張ってきたナントカトいう海の女神(お化け?)の流れは、すかっと肩すかしですが、それも、このシリーズらしいといえばらしい。
DVDをうっかり買ってしまうこともありそうで、自分がコワいです。
(ナイトメア・ビフォア・クリスマスのJackのガチャガチャで失敗したばかりだというのに!)

なんだか、もうこれで終わりかと思うと、やはりさびしいです。
少なくとも、鍛冶屋のウィルとじゃじゃ馬のエリザベスのシリーズは終わりという感じ。
続くとしても、「それはまた別の話」というところでしょうか。
だとしたら、DVDの1枚くらい手元にあっても…(まだ言っている。)。

あ、これからご覧になる方がいらしたら、念のため。
この映画のラストシーンは、エンドロールの後です。
途中でお帰りになりませんように。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 8メートルの小さな眼たち。... | トップ | 大文豪にご挨拶。 池内 紀【... »

コメントを投稿

観るものにまつわる日々のあれこれ」カテゴリの最新記事